20歳の新入社員に対し「大至急、この資料を〇〇まで届けてほしい」と告げ、彼は「はい!」といって、すぐさま資料を手にし営業車に乗り込み〇〇まで向かった。
それから10分位経過して、彼から電話が鳴り、「すみません!事故を起こしてしまいました」というのだ。
私は彼に事故の詳細を聞き、怪我人がいることに驚きながらも、すぐさま救急車を呼び、警察へ届けるように促した。
彼は動揺しているせいか、言葉が震えていた。心配でたまらなくなった私は事故現場へ向かうことにした。
到着すると、怪我人は救急車のなかで応急処置をうけている。
彼は警察官2人に事情を説明しているようだ。
「会社の上司のものですが・・・」と警察官にいいながら、彼のところへ行き「大丈夫か?」とだけいった。
彼はすこし安堵の表情に変わりはしたが、足が震えていた。
私はもうひとりの警察官のところへ行き、事故の詳細を聞くことにした。
「どうやら信号無視みたいなんですよ」と警察官。
「え?信号無視ですか」と聞きなおすと、「丁度目撃者がいましてね」というのだ。
「そうなんですか・・・」と言葉を失った。
「猛スピードで交差点に突入したようで・・・」とさらに警察官。
私は言葉を失いつつも怪我人のことを聞いてみた。
「意識はあるようですが、具体的にいまはどうも・・・」
「命には別状なさそうですか」と尋ねると、事故車のほうへと連れていかれ、怪我人と接触した部分を指差ししながら説明してくれた。
私は警察官の説明を聞き、〈命には別状ないな〉と憶測を巡らし気持ちを落ち着かせることができた。
その後、事故処理が無事に終わるのを待ち、彼を伴い書類を届けに走った。
すると彼が小さな声で「課長が大至急っていうから・・・」
「は~?」と聞くと
「課長が大至急っていうから、事故を起こしてしまったんですよ。課長の責任です!」というのだ。
「たしかに大至急とは言ったが、信号無視までしろとはいってないだろ」
「そんなの関係ありません。課長が悪いんです。」と取り乱しも甚だしいなと思い「そうだな、私にも責任があるな」といって宥めようとした。
すると「ぼくは全く悪くありません。責任はすべて課長と会社の体質のせいです」というのだ。
「わかった、わかった。だからすこし落ち着け」とさらに宥めながら、これからの対応を話し合った。
◇ ◇ ◇ ◇
と、一連の報道内容をみて、〈足りない部分はあるにしても〉こんな風に感じてしまいました。
20歳の免許所有者であるならば、交通ルールを守ることは当然の義務ですから、事故を起こしてしまったことに対する反省と償いはしなければなりません。
そして上司もまた、自分の放ったことばで、事故を誘発してしまったことに対する反省はしなければなりません。
反省と償い・・・
ですが、これ以上なにを求めるというのでありましょうか、第三者無勢どもが。
ないわともあれ、加害者と被害者両方が、円満解決できますことを願いたいところではありますが、すでに弁護士や警察が介入してしまっていては、儚き願いなのかもしれませんね。
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はい。記事、楽しみにしております。