ささやんの天邪鬼 座右の迷言

世にはばかる名言をまな板にのせて、迷言を吐くエッセイ風のブログです。

シンガポール会談の成否を問う(テスト版)

2018-06-14 20:05:04 | 日記
シンガポールでの米朝首脳会談が終わった。この会談で出された合意文書
をめぐり、総じてメディアからはトランプ大統領に厳しい評価が突きつけ
られている。問題とされた論点はただ一つ、「最大の焦点である非核化問
について、具体的な範囲も、工程も、時期も(記されてい)ない」(朝
日新聞社説《初の米朝首脳会談 非核化への重大な責任》)ことである。
CVID(完全かつ検証可能で不可逆的な非核化)のための具体的な実行手
順が示されない段階で、北朝鮮の要求(体制保証、米韓合同軍事演習の中
止)を受け入れたのは、軽率のそしりを免れないというのである。

だが、具体的な作業手順は、いわば総論に対する各論部の問題である。重
容ではあるが、これを首脳間の合意文書に書かないことが、トランプ大統
領の決定的な失態になるだろうか。合意文書は、「これから我々は、各論
に取りかかりますよ」という総論的な一種の宣言文だと見ればよい。

トランプ大統領は会談後の記者会見で、「プロセスの始まり」を強調した。
プロセスの一つひとつを確認し、実行する各論部の作業は、ポンペオ国務
長官と北朝鮮高官による今後の交渉を待たなければならない。シンガポー
ル会談の成否を蝶々するのは、その後のことである。

トランプ大統領は「いったんプロセスが始まれば終わったも同様だ」と述
べたが、なにぶんにも非核化の実務的作業は時間を要するものであり、トッ
プ同士の交渉で一気呵成に「えいやっ!」と片付けられるようなものでは
ない。

毎日新聞は13日付の社説《史上初の米朝首脳会談 後戻りさせない転換
点に》で、「数カ月前までは戦争の瀬戸際とも言われた米朝の「雪解け」
は前向きにとらえたい」と述べた。米朝の「雪解け」をもたらした両首脳
の信頼関係も、同様、前向きに評価すべきだろう。読売の社説《米朝首脳
会談 北の核放棄実現へ交渉続けよ》が言うように、シンガポールの会談
は「米国と北朝鮮が首脳同士の信頼関係を築く歴史的会談となった」と見
なければならない。
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