ささやんの天邪鬼 座右の迷言

世にはばかる名言をまな板にのせて、迷言を吐くエッセイ風のブログです。

日本国憲法 この矛盾をどうする

2018-04-17 12:00:34 | 日記
う〜む、よく解らない。どう考えたものなのか。きょうの朝日新聞は、ほぼ全
紙面を使ってイラクの日報問題を取りあげていた。このテーマでキャンペーン
を打ち、瀕死の政府自民党をさらに窮地の断末魔へと追い込むつもりらしい。

「戦闘が拡大」「付近にロケット弾が着弾」――。16日に開示された自衛隊
のイラク日報には、「非戦闘地域」に派遣されたはずの隊員たちが戦闘に巻き
込まれる危険のさなかにあった実態が記されていた。明らかにされなかった点
も多い。自衛隊の活動を「非戦闘地域」に限ったので派遣は憲法に違反しな
い、との政府の説明が再び問われている。
                       (朝日新聞4月17日付)

だがそもそも、戦争で荒廃したイラクの、その復興支援に日本の自衛隊が携わ
ることが、なぜ許されないことなのか。戦争で荒廃したイラクは、当時、まだ
甚だしい混乱状態にあり、治安も回復していなかった。そういう状態にあるこ
の地域で、治安を確立し、この地域の復興を支援しようとすれば、当然、(治
安の妨げになっている)残存武装勢力との戦いが避けられない。

このような目的で行う「海外での戦闘行為」が、憲法9条との兼ね合いから許
されないとなれば、目的(治安の回復)が目的達成の手段(戦闘行為)によっ
て阻害されることになり、これは矛盾以外の何ものでもない。さらに言えば、
ここにあるのは滑稽な本末転倒である。

この矛盾、この本末転倒を糊塗するためにでっち上げられたのが「自衛隊の派
遣先は非戦闘地域だ」という小泉首相(当時)の解釈だった。この解釈が子供
だましのペテンだったことが、今になって暴かれようとしている。暴かれたと
き、そこに露呈するのは、まさしくこの矛盾、この本末転倒にほかならない。

この矛盾、この本末転倒を除去するには、ではどうすれば良いのか。それには
日本国憲法を改正するしかない、ーーそう私は考えるのだが、いかがだろうか。
そもそも憲法9条の平和主義は、憲法前文に書かれた次の政治道徳思想と背馳
しないのだろうか。

われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しよ
うと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われら
は、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する
権利を有することを確認する。
われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはなら
ないのであつて、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふこ
とは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務である
と信ずる。

この憲法前文の(平和主義の)理念を実現しようとすれば、時には戦争も辞さ
ない国家統治者の決意が必要になる。ここにも矛盾がある。この矛盾は、人類
には永遠に解消できない根本的矛盾なのかも知れない。
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