ささやんの天邪鬼 座右の迷言

世にはばかる名言をまな板にのせて、迷言を吐くエッセイ風のブログです。

オプジーボをめぐる問いをめぐって

2018-10-12 15:17:09 | 日記
きのう本ブログで「オプジーボをめぐる対話」を書いたとき、私の中にはっ
きりした主張、ないし問いへの答えがあったわけではない。問いははっきり
している。「膨らみつづける社会保障費を、今後どうすべきか?」
この問いを具体化するために使ったのが、「オプジーボ」というがん治療の
新薬である。
「0.がん患者の前に、夢の新薬オプジーボが現れた。ただし、この新薬は
とてつもなく高価である」という現実があるとき、さしあたり考えられる二
つの立場がある。

1.一部の金持ちだけが新薬の恩恵に浴せるのというは、問題がある。患者
が支払う薬代は、医療保険制度を活用し、国が肩代わりして、なるべく多く
の人がこの新薬による治療を受けられるようにすべきだ。

2.新薬の薬代を国が肩代わりすると、国家財政がたちまち逼迫し、そのツ
ケを 子や孫の世代に先送りせざるを得なくなる。子や孫の世代に迷惑をかけ
ないように、社会保障費は極力抑制すべきだ。

1の立場をYu次郎が、2の立場をE子が代弁していることは、見やすいとこ
ろだろう。私はどちらの立場にも肩入れしなかったが、きょうネットの森を
散策していたら、2の立場をあからさまに非難攻撃する記事に出くわした。
日刊ゲンダイDIGITALに掲載された記事《ドケチ安倍政権 高額薬“保険外し”
でオプジーボの普及妨害》(10月12日配信)である。

この記事の見出しに示されているように、将来世代の負担を考え、現在世代
の社会保障費を抑制するような政策は、「ドケチ」な政策だというのであ
る。そんな難癖をつけるのなら、国家負担のツケを、将来世代に先送りする
ことになっても良いのかい、と言いたいところだが、それはまあ、良しとし
よう。この記事の中に、とても優れた発想を見つけたからである。この優れ
た発想に免じて、将来世代云々の問題はさしあたり不問に付することにしよ
う。

この記事の中に見られる優れた発想、それは、以下のようなものである。

「この政策は国の財政にも逆効果だ。当面の出費抑制はかえって薬価の高止
まりを招く。むしろ、製薬会社が承認を得た直後の“新薬ホヤホヤ”の段階こ
そが、国の出番なのである。
『まず高額な新薬の価格を下げるには、たくさん作って、たくさん売るしか
ない。そのためには国が新薬の保険適用を充実させ、安価で利用できる環境
を整えるべきです。保険適用のおかげで利用者が増え、新薬の数量が伸びて
から、きっちり薬価を抑えるよう製薬会社を指導すればいい。国民の健康に
資する上、需要が増えれば大量生産で薬価も劇的に下がり、結局は国の負担
も減ることになる。』 」

な〜るほど!オプジーボを保険適用にすれば、たしかにこの薬の利用者が増
える。利用者が増え、需要が増えれば、大量生産で薬の価格は大きく値下が
りすることになり、国の負担も大幅に減ることになる。
たしかに、これは財務省のお役人もビックリの名案ではないか。あとは具体
的な数字を入れて、この推論の正しさを証明するだけである。どなたか、試
算してみてくれないだろうか。
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