ささやんの天邪鬼 座右の迷言

世にはばかる名言をまな板にのせて、迷言を吐くエッセイ風のブログです。

善悪併せ呑む

2019-12-14 11:43:45 | 日記
清濁併せ呑む、という言葉があるが、これに倣(なら)っていえば、「善悪併せ呑む」のが政治案件の特性であるらしい。

たとえば対中問題。安倍政権は習近平政権に接近し、良好な関係を築こうと努力している。これは善なのか、悪なのか。

日本という国家の安全保障の観点からすれば、これは善いことなのだろう。北朝鮮の豚魔大王は相変わらず日本を敵視し、「ミサイルをぶっ放してやろうか」などと息巻いているが、北朝鮮の後ろ盾は言うまでもなく中国である。その中国と日本が良好な関係にあるとなれば、いくら向こう見ずな豚魔大王でも、日本にミサイルをぶっ放すことはできないだろう。安倍政権の対中接近策は、北朝鮮を牽制する方策として、きわめて有効である。
トランプ米大統領の言いなりになり、大枚をはたいてミサイル防衛システム「イージス・アショア」を配備したりするよりも、ずっと効果的である。この点では、私は安倍政権の慧眼に拍手を送るのに吝(やぶさ)かではない。

けれども、この対中接近策には、もう一つの面がある。習近平政権は香港の市民に対して、凶暴な独裁政権の牙を向けた。その習近平国家主席を国賓として日本に招待すれば、日本は中国の独裁的・強権的な弾圧のふるまいを是認していると、誤ったメッセージを世界に発信することになる。これは悪いことだと言わなければならない。

賀すべきことに、そんな私の懸念を安倍首相に直言・忠言するグループが自民党内に現れた。こんな記事を読んだ。

「自民党の保守系有志議員のグループ『日本の尊厳と国益を護(まも)る会』の青山繁晴代表幹事らは10日、首相官邸を訪れ、中国が香港やチベット市民に対する人権弾圧の姿勢などを改善しない限り、来春予定する習近平国家主席の国賓としての来日に反対する決議文を岡田直樹官房副長官に手渡した。
護る会は先月13日に同様の決議文を官邸に提出したが、安倍晋三首相の今月下旬の訪中決定を踏まえて改めてまとめた。
 青山氏は『中国が香港市民に対して新たな動きに出る恐れも強まっている。その果てに天皇陛下が国賓として(習氏に)お会いになれば、世界に大きな誤解を与える』と伝えた。
 岡田氏は『その懸念は首相も理解している。首相は訪中時に中国側に言うべきことはきちんと言うと思う』と述べた。」
(THE SANKEI NEWS 12月10日配信)

このグループの代表・青山繁晴氏については様々な風評があり、毀誉褒貶相半ばすることを私は知っているが、それはそれ、これはこれである。

善悪併せ呑む政治案件について、善の一面だけでなく、悪の一面もあることを知らしめ、独善に走りがちな安倍政権に警鐘を鳴らした点で、青山グループの政治活動を多としたい。
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