ささやんの天邪鬼 座右の迷言

世にはばかる名言をまな板にのせて、迷言を吐くエッセイ風のブログです。

北朝鮮 次の一手は

2018-05-17 17:39:42 | 日記
またしても北朝鮮が、びっくらポンの玉手箱である。次のようなニュースが
舞い込んできた。

北朝鮮の金桂寛(キムゲグァン)外務省第1次官は16日、朝鮮中央通信
(KCNA)を通し、米国が一方的に核放棄を要求するなら、来月に予定
していた米朝首脳会談を再考するとの警告を発した。
金次官はこの中で、「米国は核放棄と引き換えに経済的な補償と恩恵を与え
るというが、我が国の経済建設を進めるのに米国の支援を期待したことはな
く、今後もそういう取引をするつもりはない」と強調した。
そのうえで、トランプ米政権が北朝鮮との関係改善を純粋に追求するなら
「相応の対応」をするが、「我々を追いつめ、ただ一方的に核放棄を強要し
ようとするなら」首脳会談の開催を再考するしかないと述べた。
                      (CNN 5月16日配信)

この記事を読んで、意外だと驚かない人は、最近の半島情勢に無頓着な人だ
ろう。数日前、北朝鮮は自国の核実験場を廃棄すると発表した。北朝鮮は全
坑道を爆破して施設を撤去し、人員を撤収するとともに、米英中露韓の国際
記者団に取材を認めるというのである。

これは、核を放棄し、自ら武装解除すると言明する、一種の敗北宣言である。
先日の本ブログで書いたことだが、そこに私は、一刻も早い経済的見返りを
求める北朝鮮の切羽詰まった思いを読みとった。長期にわたる経済制裁に
よって、この国はそこまで追い詰められているのだ。「犬にたとえれば、こ
れは仰向けになり、腹を見せたギブ・アップの体勢である」と私は書いたが、
新たに舞い込んだびっくらポンのニュースは、この犬が突然立ち上がり、
激しく吠えはじめたことを伝えている。これは一体どういうことなのか。
この期に及んで、北朝鮮は何を望んでいるのか。

これは北朝鮮が得意とする、古典的な条件闘争の手口だとする解釈がある。
非核化(=武装解除)をめぐって、米朝は日夜、激しい綱引き合戦を繰り広
げている。少しでも自国に有利な条件を相手から引き出そうとして、北朝鮮
はまた性懲りもなくハッタリをかましたのではないか。来月に開催予定の米
朝首脳会談を「再考する」と北朝鮮は息巻いているが、そんな気はないに決
まっている、というわけである。

対するトランプ米大統領は、これまでとは打って変わって、「売り言葉に買
い言葉」の感情的反応を示さない。事も無げにこれまで通り、北朝鮮に核の
放棄を迫るつもりだという。「この老人も、やっと大人になったか」と思う
向きもあるだろう。だがこれは、聡明な周囲のブレーンが、上のような解釈
に立ち、しばらく事態を静観するようにと進言したからに違いない。

さて、苦肉の策が不発に終わり、北朝鮮は次にどんなびっくらポンを繰り出
すのだろうか。
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