ささやんの天邪鬼 座右の迷言

世にはばかる名言をまな板にのせて、迷言を吐くエッセイ風のブログです。

米朝首脳会談 その成功を喜べない理由

2018-06-06 11:48:32 | 日記
物事はさまざまな理由の連鎖で結び合っているものだ。米朝の融和ムードが
高まる中、日本だけが「北朝鮮にもっと圧力を!」と強硬姿勢を崩さない
のは、日本が北朝鮮に多額の経済援助を強いられ、大口のスポンサーになる
可能性が高いからだ、と私は以前、本ブログで書いた(6月3日《ブレるト
ランプ、ブレないアベ》)。けれどもこの強硬姿勢の背後には、実はもう一
つ、もっと大きな理由があることを知らされた。

NEWSWEEKが6月5日付で配信した記事《アングル:在韓米軍撤退におびえ
る日本、「最前線国家」の現実味》によれば、米朝首脳会談が成功し、両国
の和解が実現すると、日本にとっては実に大きな不都合が生じる。米朝の和
解が実現すると、米軍は韓国に駐留する理由を失い、韓国から撤退すること
になる。そうなれば、日本は朝鮮半島という緩衝地帯を失い、中国、ロシア
という(仮想)敵国に、直接向き合わざるを得ないことになる。つまり日本
は米中対立、米露対立の矢面に立たされることになるのである。

米朝首脳会談が成功し、北朝鮮の非核化が万が一実現したときには、日本は
「核武装国家・北朝鮮」という脅威から解放されるが、それと引き換えに、
今度は中・露という核武装した大国の脅威を背負うことになる。そうなれば、
米軍基地をまかなう日本側の負担は弥が上にも増大し、経済的側面(もちろ
んそれだけではないが)一つをとってみても、日本側には計り知れないダメー
ジである。

それを考えれば、日本の施政者としては、「瀕死の核武装国家・北朝鮮」の
ほうがまだ与しやすいから、米朝の和解を無条件に歓迎することはできない
のである。

それに、安倍自民党からすれば、外敵がリアルなものとして身近に存在する
ほうが、はるかに国民の支持を集めやすい。その意味でも北朝鮮の非・非核
化はお誂え向きなのである。

さて、ドナルドに対するシンゾーの説得工作は、一体どうなりますことや
ら。
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