ささやんの天邪鬼 ほぼ隔日刊

世にはばかる名言をまな板にのせて、迷言を吐くエッセイ風のブログです。

民主主義の根幹を蝕む新型ウイルスのうごめき(その4)

2025-01-10 08:45:00 | 日記
(承前)

一つはっきりしたことがある。読者は、私が先日、ブログで次のように書いたことを憶えておられるだろうか。これまで述べたことは、そのことと密接に関連している。私は次のように書いたのだった。

尹大統領が野党を『破廉恥な従北反国家勢力』と呼んだとき、彼は『北の脅威』を身近に迫るリアルな脅威として感じていたに違いない。これは被害妄想でも何でもなく、『北朝鮮共産勢力の脅威から自由大韓民国を守る』ことを自らの使命とする、韓国大統領ならではの切羽詰まった感性である。
(2024/12/17《韓国動乱のゆくえ(その1)》)

つまり、「非常戒厳」を宣布した韓国・尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領のやり方こそ、独裁国家(北朝鮮)の策略に対抗するための、とっておきの切り札だったのである。

韓国は東欧ルーマニアとは違い、情報機関が北朝鮮の策略に気づかず、シロアリの産卵を許した。だが尹錫悦大統領はこの卵が孵化する一歩手でそれに気づき、この卵を排除しようと非常戒厳の鉈をふるったのである。

尹錫悦大統領による非常戒厳の宣布は、一部の韓国の市民にとっては、過去の軍事政権と同じ権威主義的・アンチ民主的なやり口に映ったに違いない。
だが、目には目を!歯には歯を!である。
(民主主義を破壊しようとする)独裁国家の策略に対抗するには、生ぬるい民主的なやり方は通用しない。となれば、強権的なやり方をとるしかなかったのである。

それにつけても気になるのは、我が日本の政治の現状である。日本でも政権与党の自公は少数与党に転落した。だが、そこに「かの国」の関与を読みとった与党の政治家が一人でもいただろうか。肝心要の石破首相はどうなのか。
(つづく)

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