ささやんの天邪鬼 座右の迷言

世にはばかる名言をまな板にのせて、迷言を吐くエッセイ風のブログです。

米朝首脳会談 その帰趨を決めるものは

2018-06-05 16:41:13 | 日記
風が吹けば桶屋が儲かる。では、米朝首脳会談が成功し、米朝間の和解が実
現すれば、何屋が儲かるのだろうか。アメリカの軍需産業でないことは確か
である。アメリカの軍需産業は、逆に、米朝関係の緊張を追い風にして儲け
を手にしてきた。現に、北朝鮮がミサイルを立て続けにぶっ放し、軍事的緊
張が高まった去年、アメリカは(国家防衛のためとして)数々の高額な軍備
品を日本や同盟国に売りつけることに成功した。米朝の首脳会談が成功して、
両国間の軍事的緊張が無くなることを、アメリカの軍需産業が望まないのは
確かだろう。

では、米朝の緊張緩和によって、逆に儲けを手にする産業分野は無いのだろ
うか。米朝の緊張緩和は南北朝鮮間の融和に拍車をかけるが、そこまで射程
を広げれば、「桶屋」は確実に存在する。サイトJBpressはきょう、《北朝
鮮問題、気が早すぎる証券市場はすでに過熱気味》と題する記事をかかげ、
次のように書いている。

最大の注目株の1つが、現代ロテムだ。
ロテム(Rotem)という言葉は、レイルローディングテクノロジー
(Railroading Technorogy)から作られた。要は鉄道関連企業だ。鉄道
車両や関連機器、システムを製造販売している。
南北首相会談では、北朝鮮の鉄道整備で合意している。米朝首相会談で、何
らかの前進があり、北朝鮮への経済支援が始まれば、真っ先に注目を集める
のが鉄道関連事業だというわけだ。

南北間の融和が進めば、韓国の鉄道関連企業に追い風が吹く。そうなれば、
関連しておこぼれを手にする「桶屋」は、鉄鋼関連企業以外にも、いろいろ
出てくるだろう。米朝首脳会談が成功し、北朝鮮への経済支援が始まれば、
世界中の企業が利益を求め、ハイエナのように北朝鮮に群がると見る向きも
あるが、そこまで極端ではないにしても、特定の産業分野がそれによって利
益を手にすることは確かである。

米朝首脳会談の帰趨を決めるのは、理念やイデオロギーではない。マルクス
が言う下部構造、すなわち経済的な情勢である。商売人上がりで、アメリカ
経済の立て直しをもくろむトランプ米大統領のこと。彼がこの下部構造を射
程に入れないはずはないが、さてどうなりますことやら。
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コメント (2)   この記事についてブログを書く
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2 コメント

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私も、そう思います。 (ゴマメのばーば)
2018-06-06 07:04:02
おはようございます。
「彼がこの下部構造を射程に入れないはずはない」
私も、そう思います。
コメントありがとうございます (ささやん)
2018-06-06 11:58:59
ゴマメのばーば様

コメントありがとうございました。ばーば様のブログ復帰は私にとっても喜ばしく、また拝見させていただいております。相変わらずのご健筆、何よりです。これからもよろしくお願いいたします。

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