ささやんの天邪鬼 座右の迷言

世にはばかる名言をまな板にのせて、迷言を吐くエッセイ風のブログです。

北朝鮮問題 そのタテマエとホンネ

2018-06-08 11:16:28 | 日記
訪米した安倍首相とトランプ米大統領との会談内容について、以下のような
ニュースが報じられた。

安倍晋三首相は7日午後(日本時間8日未明)、ホワイトハウスでトランプ
米大統領と会談した。トランプ氏は12日の米朝首脳会談で日本人拉致問題を
提起すると明言。首相も終了後の共同記者会見で拉致問題解決のための金正
恩(キム・ジョンウン)委員長との直接会談に意欲を示した。通商問題では、
トランプ氏が対日貿易赤字の削減の必要性を訴えた。
両首脳は12日にシンガポールで予定する米朝首脳会談に向け対北朝鮮政策を
すり合わせた。北朝鮮から非核化に向けた具体的な行動を引き出すため、国
連安全保障理事会の制裁決議などを継続する方針で一致した。
                  (日本経済新聞 6月8日配信)

予想通り、あるいはそれ以上の成果である。リップサービスの嫌いはある
が、トランプ大統領は6・12の首脳会談で拉致問題を提起すると明言した。
一度は「『最大限の圧力』という言葉は使いたくない」と言ったトランプ大
統領だが、今回の会談では、安保理制裁決議の継続に合意した。北朝鮮に
「非核化」をせまる姿勢は崩さなかったと見てよい。

「ああ、やっぱりなあ」と思わされたのは、「トランプ氏が対日貿易赤字の
削減の必要性を訴えた」という件(くだり)を読んだときである。やはりト
ランプ氏はビジネス優先の構えで、彼にとっては、拉致問題の解決や北朝鮮
非核化の実現はアメリカ経済を立て直すための手段に過ぎないのだ。

ビジネス優先のこのトランプ氏の姿勢を、「こんなときに金勘定なんて、理
念のカケラもない奴だ」などと侮ってはならない。タテマエよりもホンネを
優先、上部構造よりも下部構造を重視。ーーマルクス張りのこの経済重視の
態度は、トランプ氏だけでなく、各国の統治者にも共通するリアリスティッ
クな態度だと言ってよい。

各国統治者がこうした現実的態度を実践する中、日本政府だけがこの態度を
実践せず、商機から取り残されたことを批判する、次のような記事もある。

「北が経済復興で繁栄を実現し、国民1人当たりのGDP(国内総生産)が
韓国と同水準になったと仮定した場合、復興需要は10年間で約4兆ドル
(約440兆円)が見込まれるという。米国の狙いが、この巨額の復興利権
にあるのは間違いない。(中略)中国は金正日政権時代から北と経済開発に
伴う協力関係を構築。(中略)金正恩政権はこの流れを継承しているから、
復興利権に中国が大きく関与する可能性は極めて高い。ロシアもまた、北と
経済協力をめぐって既に協議を始めている。つまり、この北の復興ビジネス
にありつけない近隣国は日本だけということだ。」
(日刊ゲンダイDIGITAL6月7日配信《逃す需要は440兆円 日本は北朝鮮復
興ビジネスでも蚊帳の外》)

いやはや。我がアベ首相も、ちっぽけな身内・お友達の利益なんかではなく、
それよりずっと巨額の「北の復興利権」に目を向ければ良かったのに・・・。
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