ささやんの天邪鬼 座右の迷言

世にはばかる名言をまな板にのせて、迷言を吐くエッセイ風のブログです。

米朝首脳会談 セントーサ島の光と影

2018-06-12 14:36:31 | 日記
きょう私が取りあげようと思うのは、アンチ・アベ・サイト「リテラ」が掲載
した扇動記事《「安倍首相が米朝会談開催地を進言」が本当なら大失態! シ
ンガポール・セントーサ島は日本が朝鮮人慰安婦を連行した場所》である。こ
の記事の要旨は単純であり、その長々しいタイトルからも読みとれる。繰り返
すまでもないが、念のために記せば、以下の通りである。

1.「安倍首相が米朝会談の開催地を進言した」という産経新聞の報道は、安
倍首相をヨイショするための捏造記事である疑いがある。
2.仮にこの記事がフェイクではなく事実だとしたら、安倍首相は大失態をお
かしたことになる。なぜなら、安倍首相が進言したシンガポールのセントーサ
島は、「日本軍がその昔、朝鮮人慰安婦を連行した場所」だからである。

さて、米朝首脳会談の開催地を「日本軍が朝鮮人慰安婦を連行した場所」に設
定した安倍首相の行いは、なぜ「大失態」だったのか。そもそも「セントーサ
島は、日本軍が朝鮮人慰安婦を連行した場所だった」とする「リテラ」の言説
は、どこまでホントなのか。

仮にホントだったとしたら、この「不都合な真実」を明るみにだす国際舞台を
作ってしまったことが、安倍首相の「大失態」だと言うのだろうか。

「リテラ」の主張によれば、セントーサ島にまつわる日本の「不都合な真実」
は、「拉致問題解決の障害」になる。「北朝鮮国営の朝鮮中央通信は日朝関係
について、慰安婦問題などをあげながら『朝日関係は本質的に、被害者と加害
者の関係であり、加害者が被害者に謝罪と賠償をしなければならないというの
は、問題の初歩だ』と強調している。」

つまり、日本軍の過去の所行を明るみにだすことは、「北朝鮮に対する日本政
府の賠償責任」を呼び起こすことになるというのである。

ここで「リテラ」の記者に質問したいのだが、あなたは「北朝鮮に対する日本
政府の賠償責任」は〈ある〉と考えているのかどうか。「北朝鮮に対する日本
の賠償責任は〈ある〉が、拉致問題に関してこの問題を持ち出すのは筋違いだ」
と考えるのか、それとも「北朝鮮に対する日本の賠償責任は〈ない〉から、拉
致問題に関してこの問題を持ち出すのは、いちゃもんに近い」と考えるのだろ
うか。

「北朝鮮に対する日本の賠償責任は〈ある〉から、拉致問題に関してこの問題
を持ち出すのは正当だ」と考えるのも、筋の通った一つの見識である。とすれ
ば、セントーサ島にまつわる「不都合な真実」を明るみにだす、そのきっかけ
を作った安倍首相のふるまいは、この見識に道筋をつける真っ当なふるまいだっ
たことになる。日本はまず北朝鮮に賠償金を支払い、それから拉致問題の議論
に取りかかればよい。急いては事を仕損じる。それに、義を通すためだ。「賠
償金を払うのは、税金の無駄遣いだ」なんてケチな了見は、リベラルな「リテ
ラ」には似つかわしくない。そうじゃないのかな。
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