ささやんの天邪鬼 座右の迷言

世にはばかる名言をまな板にのせて、迷言を吐くエッセイ風のブログです。

ウクライナ戦争と現代テクノロジー

2022-05-21 13:51:16 | 日記


ロシアとウクライナの戦争を(テレビ映像を通して)見ていると、はて、これはいつの時代の戦争なのかと判らなくなることがある。

事の発端は、ゼレンスキー大統領がロシア軍に向けて放った自爆ドローン(無人攻撃機)だという話がある。自爆ドローン(無人攻撃機)の使用というこの一点だけをとれば、この戦争はまさしく現代の先端をいく戦争だと言えるが、毎日のようにテレビの画面に映し出されるのは、砲弾攻撃を事とするロシア軍の戦車や、それによって破壊されたウクライナ市街地の高層ビルの映像ばかりなのである。

これは、刀や槍で戦った日本の戦国時代と比べれば大きな違いだが、戦闘機同士が派手に空中戦を繰り広げる近代戦のイメージからもほど遠い。私などは、日露戦争や、中国大陸を進軍する日本陸軍の姿をそこに重ね合わせてしまうほどである。

たしかに、ロシア軍のウクライナ侵攻を阻んだのは、NATO側が提供した対戦車砲であり、遠距離からでも戦車を打ち砕くその正確さや破壊力は、驚嘆に値する。これぞまさに現代テクノロジーの成果と言えるが、地上戦という戦闘形態そのものが一時代前の印象を懐かせるのである。

現代の戦争を象徴する兵器といえば、核爆弾を搭載したミサイルということになるが、さすがにこれは最終段階にしか使えない禁じ手のようなものであり、国家存亡の危機でもなければ、そうおいそれとは使えないのだろう。

現代に特有の戦争の形態というとき、もう一つ思い浮かぶのは、サイバー攻撃だが、今回の戦争にサイバー攻撃がなされたという話は、今のところ聞かれない。

では、今回のロシア−ウクライナ戦争で、現代テクノロジーはどの程度、成果を発揮しているのだろうか。

ウクライナが「インターネット・アーミー」を募集している、という話を聞いたことがある。これは、NHKのニュース・サイトに「対ロシア ”IT戦争” 武器の代わりにSNSを」というタイトルで掲載された記事の、その中に書かれていたことだが、それによれば、「軍事力で劣るウクライナ側は、サイバー空間で有利な戦いを進めている。SNSを駆使して国際世論を味方につけている」という。

実際、SNSを使った「インターネット・アーミー」の働きは凄まじい。国際世論はほとんどがウクライナ支持に傾き、大国ロシアは孤立無援、満身創痍の体たらくである。

嘆かわしいことに、こんなところで我が「天邪鬼」の本性が出て、つい(言わずもがなを)言いたくなってしまうのだが、
「ウクライナは正義、ロシアは悪」という(だれもが疑わない)この国際世論の常識が、(ウクライナの「インターネット・アーミー」によって)作られた作為の結果だということを、我々はもっと肝に銘じる必要があるのではないだろうか。


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