長らく自民党の「下駄の雪」だった公明党。その公明党が(泥舟と化した)自民党を見限った事情については、すでに書いた(5月12日《「下駄の雪」に見放された自民党は》)。
この両党の関係は、ダメ亭主とその女房の関係を見ているようで、(野次馬的な)興味が尽きない。きょうの朝日新聞に、以下のような記事がのっていた。
「自民党の派閥の裏金事件を受けた政治資金規正法改正で、公明党は28日、自民が単独提出した改正案の修正を条件に、賛成する方針を固めた。連立を組む与党として、今国会での確実な成立を優先し、譲歩すべきだとの判断に傾いた。」
(朝日新聞5月29日)
ダメ亭主を一旦は見限った公明党だが、この古女房はダメ亭主から復縁を迫られ、ついふらふらと縒りを戻してしまったようだ。
「ついふらふらと」と書いたが、公明党がこの復縁話を飲んだ事情はわからない。公明党はほんの軽はずみから復縁話を飲んだのか、それともこれは周到な計算ずくだったのか。
公明党は自民党の改正案を「修正を条件に」受け入れたとあるが、これは公明党の受け入れ姿勢が「丸呑みではない」ことを示す一種のレトリックだろう。
自民党は「政権の甘い汁」をエサにして復縁を持ちかけたのだろうが、「甘い汁」吸いたさに政権に復帰したというのでは、公明党も自民党と「同じ穴のムジナ」とみなされ、国民に見放されるのは必至となる。
もっとも、自公政権が泥舟と化し、政権の座から転落すれば、しょせん「政権の甘い汁」など吸うべくもないのだが。
そういう「最悪のケース」を、公明党は想定しなかったのだろうか。
きょうの朝日新聞には、そういう「最悪のケース」が現実のものになるのではないか、と思わせるこんな記事がのっていた。
「政治資金規正法改正案の与野党協議が山場を迎える中、自民党安倍派の議員が裏金を原資に所得税優遇を受けていたことが明らかになり、党内外に波紋が広がっている。裏金の使途など全容解明を置き去りにしてきたことが背景にあり、これまでの議論の根底が揺らぐ事態にもなりかねない。」
(同前)
この流れからすれば、自民党が「裏金の使途の完全公開」を拒んでいることが野党の激しい批判の的になり、公明党が「裏金の使途」の公開問題をウヤムヤにして自民の改正案に賛成したことも、激しい批判の的になることだろう。
はてさて公明党はこの窮地を脱しようとして、再び自民党と手を切ろうとするのだろうか。
今後の展開が楽しみである。
この両党の関係は、ダメ亭主とその女房の関係を見ているようで、(野次馬的な)興味が尽きない。きょうの朝日新聞に、以下のような記事がのっていた。
「自民党の派閥の裏金事件を受けた政治資金規正法改正で、公明党は28日、自民が単独提出した改正案の修正を条件に、賛成する方針を固めた。連立を組む与党として、今国会での確実な成立を優先し、譲歩すべきだとの判断に傾いた。」
(朝日新聞5月29日)
ダメ亭主を一旦は見限った公明党だが、この古女房はダメ亭主から復縁を迫られ、ついふらふらと縒りを戻してしまったようだ。
「ついふらふらと」と書いたが、公明党がこの復縁話を飲んだ事情はわからない。公明党はほんの軽はずみから復縁話を飲んだのか、それともこれは周到な計算ずくだったのか。
公明党は自民党の改正案を「修正を条件に」受け入れたとあるが、これは公明党の受け入れ姿勢が「丸呑みではない」ことを示す一種のレトリックだろう。
自民党は「政権の甘い汁」をエサにして復縁を持ちかけたのだろうが、「甘い汁」吸いたさに政権に復帰したというのでは、公明党も自民党と「同じ穴のムジナ」とみなされ、国民に見放されるのは必至となる。
もっとも、自公政権が泥舟と化し、政権の座から転落すれば、しょせん「政権の甘い汁」など吸うべくもないのだが。
そういう「最悪のケース」を、公明党は想定しなかったのだろうか。
きょうの朝日新聞には、そういう「最悪のケース」が現実のものになるのではないか、と思わせるこんな記事がのっていた。
「政治資金規正法改正案の与野党協議が山場を迎える中、自民党安倍派の議員が裏金を原資に所得税優遇を受けていたことが明らかになり、党内外に波紋が広がっている。裏金の使途など全容解明を置き去りにしてきたことが背景にあり、これまでの議論の根底が揺らぐ事態にもなりかねない。」
(同前)
この流れからすれば、自民党が「裏金の使途の完全公開」を拒んでいることが野党の激しい批判の的になり、公明党が「裏金の使途」の公開問題をウヤムヤにして自民の改正案に賛成したことも、激しい批判の的になることだろう。
はてさて公明党はこの窮地を脱しようとして、再び自民党と手を切ろうとするのだろうか。
今後の展開が楽しみである。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます