ささやんの天邪鬼 座右の迷言

世にはばかる名言をまな板にのせて、迷言を吐くエッセイ風のブログです。

またしても 文科省の罪作り

2018-07-06 11:32:23 | 日記
持って生まれた性分は、そう簡単に変わるものではない。組織にも〈性分〉
というようなものが、あるのだろうか。教育行政を司る官僚組織、文部科
学省で、またしても収賄事件が発覚した。昨年の1月、世間を騒がせた有
名私立大への天下り事件と、その構図はほとんど変わらない。大学側に便
益(助成補助金)を与える権限を持った官僚、あるいは官僚組織が、その
見返りとして大学側から、なんらかの便益(教授や理事職への就職斡旋)
の提供を(賄賂の形で)受けとるというものである。

今回の事件の場合、文部官僚が受けとった便益は、当該大学(東京医科大
学)への息子の入学の斡旋である。収賄罪に問われたアホな官僚、科学技
術・学術政策局長の佐野某は、「べつにカネを受け取るわけではないから、
問題はないだろう」と高をくくったのかも知れない。しかし、医学部への
裏口入学には「▼▼点ゲタを履かせるのには、■■万円」といった「下駄
ハカセ代」の相場があるというから、裏口入学は決して金銭と無縁ではな
い。

何よりも、行政の公平性、入学選抜の公平性を損なった罪は大きいだろう。
今回の事件は、「親バカの官僚が自分の権限を悪用した」というふうに、
個人的な問題へと矮小化されるべきではない。種々の権限を持つ「官」の
組織全体の問題として捉えるべきだろう。職務上、手にした己の権限を、
(公益ではなく)私益のために悪用する、昔ながらの官公庁の〈性分〉は、
どうすれば改まるのか。

あえて個人的な問題に引きつければ、同情すべきはアホな親バカ官僚を
持った子どものほうである。この子どもには(自分の責任ではないのに!)、
「医科大に裏口入学した出来そこない」という汚名が、一生ついて回る。
まともな医師になる道は(アホな親の所為で!)完全に閉ざされたと言っ
てよいのだ。

贈賄側の大学理事長も、収賄側の文科省局長も、とんだ罪作りをしたもの
である。
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