ささやんの天邪鬼 座右の迷言

世にはばかる名言をまな板にのせて、迷言を吐くエッセイ風のブログです。

安保理の北朝鮮

2017-12-17 11:26:19 | 日記

国連安保理の閣僚級会合に北朝鮮のチャ・ソンナム国連大使が出席し、核・
ミサイル開発の正当性を主張して、こう述べたという。
「我々の核兵器保有は、米国の脅威から我々を守るために不可欠だ」。
うむ。よく聞き慣れた、相変わらずの論理である。

北朝鮮のこの主張に対して、日本を含め他の国々はどう反論したのか。不思
議なことに、それについての情報が、ネットからはまったく伝わってこない。
察するに、どの国も実際、返す言葉を持たなかったのではないだろうか。そ
う、北朝鮮の主張は、真っ向からの核抑止論の肯定にほかならない。この核
抑止論の論理は、どの国も否定することができないのである。

なぜなら、どの国もーーアメリカ合衆国、ロシア、イギリス、フランス、中
華人民共和国などのNPT5か国も、また、これらの国の核の傘に依存する日
本など他の国々もーーこの核抑止論の論理によって、自国の防衛体制を組み
立てているからである。北朝鮮の主張を否定すれば、それはブーメランのよ
うに己に返ってきて、自らの存立基盤を否定することになりかねない。

つまり、(河野外相が呼びかけて開催された)国連安保理の閣僚級会合は、
論理のレベルでは、北朝鮮の完全勝利に終わったことになる。ーーでは、北
朝鮮はこのまま核・ミサイル開発に突っ走り、世界は核の恐怖におののき続
けなければならないのだろうか。トランプ米大統領が主張するように、北の
暴走を阻止する手立ては、武力攻撃以外にはないのだろうか。

この問題について、私は最近、比較的楽観的な見通しを持っている。要点を
述べよう。北朝鮮の跳ね返りが可能なのは、この国を「緩衝国家」として必
要とする中露が、そのバックに控えているからである。米中、米露の間に敵
対関係があるから、中国にもロシアにも「緩衝国家」が必要になるのだ。

逆に言えば、米中、米露間の敵対関係が解消されるなら、北朝鮮の存在価値
は無くなるということになるが、そのあたりの情勢はどうかといえば、今ー
ーまさしく今、米中、米露間の敵対関係は解消されつつあると見ることがで
きるのではないだろうか。

北朝鮮の暴走を阻止するために、トランプと習近平、トランプとプーチンは
手を組もうとしている。皮肉な話だが、北朝鮮という難問の解決を通じて、
米中、米露が敵対関係の解消に動き出す。そうなれば、いくら跳ね返り・自
己中・KYの豚魔大王でも、核武装に向けた暴走が自分の首を絞める行為に
なることを、悟らざるを得ないだろう。

以上、浅はかな天邪鬼爺の年末の展望であるが、さてどうなりますことや
ら。
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