おはようございます。
今朝は、番外編といった内容です。連載形式になります。
長いけど、雪のように儚い愛の話。実話です。
【遠距離恋愛】
私は、経験ありませんが、先日手紙をくれた親友が東京と近畿地方という500キロ離れた距離で東京に住む彼とつきあっていました。
出会いは海外旅行中。場所はパリ。
ドラマか!と私はついツッコミたくなります。だって、私と海外旅行中に出会い、二人は恋に落ちたんですよ?
お互いにツアーなどの団体行動を嫌い、自分たちで行きたい所に行けるけど、ホテルだけはきっちりと豪華なホテルを予約して、何かあれば現地の支店がフォローしてくれるという気ままな旅でした。
偶然、パリのオペラ座で出会った彼も親友との旅の途中。
コースはフランスからスイスを通って、ドイツに行く王道プランで、私達も同じコース。ホテルは流石に違いましたが、恋する彼女は、こんなプランは日本人ならいっぱい組むから単なる偶然としか考えない私とは違い、運命だと信じています。
残されたお互いの親友の片割れ同士である私と彼の親友Sくんは、苦笑しつつも仕方ないので、二人で行動するしかありません。
気を利かして、時々二人きりにしてあげたりもしました。
Sくんは広島出身で東京の大学に通う3年生でした。
私がSくんに恋しなかったのは、タイプでないのも理由ですが、私は、既に3年後夫になる人と出会ってつきあっていたからです。
彼女は、キラキラした笑顔で本当にに幸せいっぱいといった感じ。
親友が恋に夢中で楽しそうなのは、私も見ていて幸せです。
恋する女性は美しいって本当ですね。
慣れない土地でニキビをつくっている私と違い、きっと何を食べても飲んでも美味しく、甘すぎるチョコレートケーキを食べてもニキビ1つ作らない艶々お肌の彼女は可愛いく見えました。
国際電話の高額さは知っていましたが、彼女がシャワー中に私は寂しくなり、日本に電話をかけました。
彼女に好きな人が出来たと私の彼に話したら、電話の向こうで少しの怒りと心配の混じった声が帰ってきます。
「○○は変わったことないんだろ?」
平静を装っても動揺しているのはわかります。私は笑いながら、
「変わらないよ~。早く帰って逢いたい。あなたとヨーロッパ来たかったよ」
「次は一緒に行こう」「うん。約束」
書いてて顔が赤くなりますね。結婚して幾年月、こんな会話はもうありませんから…💦
パリの街並みは恋人同士が似合います。
色付き始めたマロニエの葉、石畳の街並を眺めながら、落ち着いたムードのお店で飲むカフェ、秋の初めの澄んだ空、夜のエッフェル塔から眺めると、宝石のように輝く夜景が胸をときめかします。
パリでの最後の夜、二人は、寄り添いながら街を歩いていました。
彼女のカツンと響くヒールの音に、旅の終わりを恐れるかのような
響きを感じました。
次の日はスイスに向かいました。
アルプスの少女ハイジの世界、山に囲まれたホテルはロッジ風でパリとは全く違う魅力あふれる国でした。
チーズフォンデュをお腹いっぱい食べて、私は部屋の丸い窓から外を見ました。彼と彼女は柔らかい草に寝そべって、満点の星空の下何かを静かに話していました。
声は聞こえないけど、輝く星に照らされてる二人は数日前に出会ったとは信じられない程、お互いに強く惹かれ合い、今心からの会話を静かに、でも情熱的に交わしているのでしょう。
2日過ごしたスイスを明日発ち、私達はドイツに向かいます。
ドイツに3日滞在したら、帰国です。
二人は、そのまま付き合うのでしょうか?
私はサイドテーブルのライトを少し暗くして、ベッドに入り、
二人のことを考えながら眠りに落ちました。
何時に彼女が部屋に戻ったのかは知りません…
②に続きます。
(夜は、またいつもの様な私のつれづれ日記になり
ます。)

続きのドイツ ノイシュバンシュタイン城