酒と鉄道の日々2019

呑み鉄の、酒と季節と鉄道話。平和憲法を護りましょう!

[あけぼの] 春の夢

2023-10-20 10:29:44 | 日記

 寒く長い冬から解放された春。

その代名詞「さくら」。

毎春、「花見酒」の宴は

決して忘れず盛り上がっている。

(いわゆるコロナ自粛期間を除く)

 

 春の「あけぼの」なら

サクラは外せない。

 かつては どこの駅周辺にも

観られていたサクラ並木も

近年は伐採が進み

列車とのコラボは容易ではなくなった。

 ローカル線沿線には健在だが

「あけぼの」が走る沿線では

数か所しか思い浮かばない。

 

 春といえば、菜の花もあるのだが、

こちらも群生を目にするポイントも

減少している。

 

 「絵になる」鉄道情景が

これ以上は なくならないことを

祈りながらシャッターを落とした

「春の朝」だった。

(掲出写真 10年4月30日 撮影)

 

 


「あけぼの」の奇跡

2023-10-18 09:55:59 | 日記

 「あけぼの」は1970年7月、

毎日運転の臨時列車としてスタート。

同年10月のダイヤ改正で定期列車化され

奥羽本線経由・上野~青森間の寝台特急となった。

 設定時から、話題にはコト欠かない列車だったのだがーー

まずは、7月の臨時便当時、

深夜には大きな町(駅)でも停車しないというダイヤとなり、

「あけぼの」も、始発の上野を出ると

次の停車駅、大宮から新庄まで、

時刻表では、延々400kmのすべての駅に

「レ」~通過マークが並び、

ファンからは、

これでは「あけぼの」じゃなくて

「ばけもの」だ !   などと揶揄されたものだった。

(無論、実際には機関車や乗務員の交代等で

主要駅には停車していたから、正しくは

「無停車・通過」ではなく「客扱い無し」なのだが)

 

   ふたつ目は、44年間の定期運行中、

運行経路が二度も変更されたこと。

 92年の山形新幹線開通に伴い、

福島~米沢間の板谷峠を通過できなくなり、

東北本線を北上して小牛田から陸羽東線周りで

新庄から本来の奥羽本線に戻るルートを辿った。

 さらに、97年の秋田新幹線開通に当たっては

奥羽本線を諦めて上越~羽越本線経由で

終焉の日まで走行していた。

 陸羽東線ではDE10重連の牽引だったが

国鉄時代を通じても、DE10がブルトレの

先頭に立ったのは「あけぼの」が唯一だった。

 最後の20系による寝台特急でもあったんだよね。

 

 最後に、ERF81の、

いわゆる「なんちゃって重連」による

「あけぼの」をご覧いただく。

正に、千載一遇の「あけぼの」のシーンだった。

(掲出画像 09年10月10日撮影)

 

 

 

 


「あけぼの」は永遠に

2023-10-17 14:45:31 | 日記

 寝台特急「あけぼの」。

定期運行を終えて、早や10年。

「ナニを今更 」と言われようと、

「昔話をするようじゃ、年取ったな」と言われようと、

寝台特急「あけぼの」は

自分史の中では、決して忘れ得ぬ列車の筆頭であり、

どんなに夢だ幻だ と言われようと、

いつの日にかの「復活」を信じている。

 事程左様に、「あけぼの」は

今も、脳裏に胸中に息づいている。

 

 当時、通称「崎(ざき)カーブ」と呼ばれて

ファンを集めていた撮影名所では、

季節の朝ぼらけの中、いつも通りの

美しい肢体を披露してくれていた。

 このポイントで知りあい、

楽しいひと時を共にした仲間も

少なくない。

 

 そんな名所も、今では高い金網が張られてしまい、

往時をしのぶことすらできなくなっている。

 

 被写体の嚆矢だった、寝台特急「あけぼの」。

しばらく、その思い出の画像に

お付き合い願おう。

(掲出画像 2010 11 06  朝の斜光に浮かぶ「あけぼの」)

 

 

 

 


京[キト]のゴッパーサン

2023-10-14 12:55:13 | 日記

 大好きだった583系電車。

楽しみだった「季節臨」では

はるばる京都からも

JR-W所属の583も遠征してきてくれていた。

 国鉄時代の古くは、急行「あおもり号」、

JR移行後も、「東北夏祭り号」等で顔を見せていた。

JR-W仕様のカラーリングがほどこされた

10両の長編成は撮影意欲を沸かさずにはおかず、

新たな撮影ポイント探しには

うってつけの動機付けでもあった。

 

 ずいぶん、撮り続けた583だったが、

東能代界隈では、掲出画像のポイントでは

この日限りの記録だった。

 

 寝ているうちに移動できることや、

新幹線や航空機が当日の運転終了後の

緊急時対応等、夜行列車のメリットは

少なくない。

 高額でも個室の需要もあろうが、

大方は、横になれればOKだろうから、

個室車1両+ゴロンとシート5両程度の編成を

交直両用電車に設(しつら)えて

首都圏・近畿圏対各地域主要都市間に

設定できないものか。

 ひところ、事故続きで懸念された

夜行バスが、なお隆盛であるのは

夜行移動需要の旺盛なることの証左なのだし、

夜行バスよりは安全性と定時性で

安堵感が上回る夜行列車の復活を求めておきたい。

 このまま、「夜汽車」という美しい語彙を失うのは

あまりにも寂しい。

(掲出写真 08年10月31日 撮影)

 


北上線キャンペーン

2023-10-13 10:35:55 | 日記

  JR北上線。

並走する秋田自動車道の前に

カゲが薄い。

 全線通しての各停列車は

わずか6往復のみ。

 かつては、東北線盛岡以北が普通の際は、

迂回路線として重宝されていたし、

現在でも、配給や工臨のルートとしても

活用されている。

 

 そんな北上線に

11月9日~12日限定で

全列車が無料乗車できるキャンペーンが

設定される。

 事前に、乗車票を取得する必要はあるものの、

普段、クルマ利用の方も

この機会にぜひ、北上線に乗車してみてほしい。

折から、紅葉が車窓に微笑むことだろう。

 北上線は、来年2024年が

全線開通100周年。

久しぶりに蒸気機関車の走行シーンが

観たいものだが。

(掲出写真 02年09月撮影)