峰野裕二郎ブログ

私の在り方を問う

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道徳の教科化

2016年09月20日 | 学校教育

2018年度から小学校で、2019年度から中学校で道徳の授業がこれまでの「教科外の活動」から格上げされ「教科」となる。それに伴い、通知表に教員の「評価」が書きこまれるようになった。ただし、5段階評価のような数値で表すのではなく文章で記述する方式になるらしい。

「道徳」とは、人のふみ行うべき道。ある社会で、その成員の社会に対する、あるいは成員相互間の行為を規制するものとして、一般に承認されている規範の総体。法律のような外面的強制力を伴うものでなく、個人の内面的なもの、と広辞苑にある。

道徳心を育むことは大切であろう。そして、それを学校教育の中で行うことに異議を唱えるものではない。しかし、道徳心が「外面的強制力を伴うものでなく、個人の内面的なもの」だとすれば、それは「評価」というようなものにはそぐわない。

教員によって評価されることで子供たちの道徳心は果たして健全に育まれるものなのだろうか。
大人の作った型を押し付けたり、枠にはめ込むのではなく、もっと伸びやかで、もっと大らかで、もっと自由な環境を保証することで、彼ら自身の内側から聞こえる魂のささやきに耳を傾けさせてやることの方が重要だと考える。

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