明けましておめでとうございます
本年もよろしくお願いいたします!
さて、去年は2つの彗星に肩すかしをされてしまい、肉眼でみることはできませんでしたが、今年は何だか特にこれ!という天体ニュースはないようで、若田さんが国際宇宙ステーションの船長になるとか、10月の皆既月食あたりがそれでも注目でしょうか。
でも、何もこれ!ということが天体の魅力ということではなく、日々天の動きを感じながら生きる日々が楽しくて大事、と私は思っています。
では、さっそく今月の惑星を見ていきましょう。
水星:朝空で土星と共に仲良く見えていた水星、だんだん夕空に帰ってきます。1月31日には東方最大離角となり、頑張って頑張って、それでも仰角20度にもいかず低い位置ですが見えやすくなります。冬は空気が澄んで見えやすいでしょうか。チャレンジするなら、月末がよさそうです。2月1日が細い月の下でみつけやすいかもしれません。
金星:もうこれまで十分楽しませてくれましたね。お疲れ様。これまでは夕方、あんなに目立っていたのに、先日国際宇宙ステーションを見に夕方外に出ると、木にひっかかりそうな低いところにいましたよ。1月は太陽と地球の間を通っていて見られず、2月に朝空に再登場となります。早起きの方達、2月をお楽しみに!
*先日、金星の満ち欠けのコンデジ撮影に成功しました!写真ブログに載せたので、ココからご覧くださ~い!
火星:春の星座であるおとめ座付近にいます。ということは、夜遅くに東空から上ってきて、朝早くには結構高い位置にみえるはず。スピカを先導するように空を動いています。
木星:しばらく夜の空の主役を張っていた金星にかわり、17時頃にはもう東空から出てきて、夜の間ずっと私たちを見守ってくれています。明るいです。
最近、子供と話していて大発見!私たちが天体のことを習った時は、輪があるのは土星と習いましたが、今年36才になる息子は、学校で「輪のある惑星は木星と土星の2つ」と習ったというのです!1977年に打ち上げられた惑星探査機ボイジャー1・2号の成果が、教科書に反映されて変わっていたのですね。(因みに天王星・海王星にも輪が見つかったそうです)
土星:春の大曲線よりさらに後に上ってくるてんびん座にいる土星は、のんびり真夜中に上ってきます。早起きの方は、南東の空低くに土星をさがしてみましょう。
という訳で、主役の座を降りる金星を西空低くに見送って、反対側の東空を振り返れば「夜中僕が皆を見守るから、大丈夫だよ~」という頼もしい木星が明るい姿が、そこにはみつかるはず。
後の惑星は、火星が夜更けに、土星が真夜中に出てきます。
6時頃には起きるという早起きさんは、去り際の木星、頭上に火星、その後に続く春の大曲線を挟んで土星と、なんと3つの惑星が見られちゃいます。
でも、朝は特に寒いので防寒に注意!風邪をひかぬようにして楽しんでくださいね。