冬になると、ベランダを囲い、
すず(私は、雀をこう呼んでいる)に餌場を作る。
餌は、漬物用の玄米にしている。
すずも喜んで食べているようだ。
退職してからの私の日課の一つだ。
遠くに見える手稲山は白くなり、
今年も冬がやってきた。
私の指定席がある窓辺は、
四季の流れを緩やかに映してくれる。
働いていた時は、見えなかった様々なものを。
数日前から、
一羽のすずの元気が無いことに気づいていた。
今日も端の方で、餌を食べるわけでもなく佇んでいた。
本を読み終えて、フと見ると
すずは、倒れていた。
私は、窓を開け、すずをそっと手に乗せた。
まだ生きているようだ。
部屋の中に入れ、手の中で温めた。
しばらくして、
すずは、私の目を見つめ、
そっと目を閉じた。
最期だった。
すずの最期を私の手の上で受け留めるとは
よもや思わなかった。
私は、小さな箱を探し、白い柔らかなハンカチの上に
すずを乗せ、両親の眠る仏壇に置き
静かな葬式をあげた。
昨日の父の様子を想像して書いてみました。
小さな命の終わりを
手の上で見るのは、辛かっただろうなと。
でも、そのすずは、
暖かな上で幸せだったのではないかな・・・と、
思いました。
祖母に天国でのすずの事を
よろしくお祈りしてきました。
すず(私は、雀をこう呼んでいる)に餌場を作る。
餌は、漬物用の玄米にしている。
すずも喜んで食べているようだ。
退職してからの私の日課の一つだ。
遠くに見える手稲山は白くなり、
今年も冬がやってきた。
私の指定席がある窓辺は、
四季の流れを緩やかに映してくれる。
働いていた時は、見えなかった様々なものを。
数日前から、
一羽のすずの元気が無いことに気づいていた。
今日も端の方で、餌を食べるわけでもなく佇んでいた。
本を読み終えて、フと見ると
すずは、倒れていた。
私は、窓を開け、すずをそっと手に乗せた。
まだ生きているようだ。
部屋の中に入れ、手の中で温めた。
しばらくして、
すずは、私の目を見つめ、
そっと目を閉じた。
最期だった。
すずの最期を私の手の上で受け留めるとは
よもや思わなかった。
私は、小さな箱を探し、白い柔らかなハンカチの上に
すずを乗せ、両親の眠る仏壇に置き
静かな葬式をあげた。
昨日の父の様子を想像して書いてみました。
小さな命の終わりを
手の上で見るのは、辛かっただろうなと。
でも、そのすずは、
暖かな上で幸せだったのではないかな・・・と、
思いました。
祖母に天国でのすずの事を
よろしくお祈りしてきました。