ポピーと薄荷とブルーエルフィンのブログ

ゆんやおブログ。ポピーと日本薄荷、そしてブルーエルフィンを中心にサボテンとかハイビスカスとかの栽培日記です。

生きているレンズ

2021-12-26 09:44:42 | 
クリスマスイブの日、サンタのお兄さんが黒い猫印のトラックに乗ってプレゼントを届けに来た。
届いたのは古いフィルムカメラのレンズ。
MINOLTA MC W.ROKKOR-SI 28mm F2.5というレンズだ。

ミノルタというカメラメーカーはニコンやキャノンに次ぐフィルム一眼レフのメーカーだったのだけどデジタル一眼レフへの参入に遅れたため経営が傾いた。フィルムメーカーのコニカと合併してコニカミノルタという会社になったがデジカメへの転換の遅れが響き、αシステムごとソニーに吸収合併されて、今はソニーのカメラとして生き残っている。

そのミノルタのレンズの中でも1960年代の機械式フィルム一眼レフ用のレンズだ。
当時、望遠レンズを製造するより広角レンズの製造の方がはるかに困難で、しかも明るいレンズはさらにさらに困難であったという。
 レンズ用のガラスに放射性物質(酸化トリウム)を混ぜることで性能を上げることができる(らしい)
このレンズには放射性物質を混ぜてある(らしい)
メーカーは公表していないから「らしい」のだけども、まぁカメラマニアの間ではそうらしい。
放射性物質といっても人体にはほとんど影響のない温泉レベルらしいのだが、ガイガーカウンターには反応するらしい。
マニアの間ではアトムレンズとかトリウムレンズと呼ばれている。
アトムレンズは放射性物質のせいでレンズが黄色く変色してくる。
太陽光線にしばらく当てると紫外線で元に戻る。
状態がコロコロ変わり、写りも当然変わってくる。

若いころこのレンズを最初に買ったときはまだ中古でも高価で貯金して買ったが、
このレンズに合うカメラがどんどん旧式になり使う人も減少して価格が下がった。
見かけるたびに買い集めたので5~6本は持っている。

今回のはネットオークションで激安価格で落札し、ミラーレスデジカメにアダプターを介して取り付けている。





撮影機材:OLIMPUS E-P3 撮影レンズ:MINOLTA MC W.ROKKOR-SI 28mm F2.5 マウント変換アダプター使用 絞り開放で撮影

このレンズは、モノクロフィルム時代に設計されたレンズなのでモノクロで撮影すると素晴らしい描写をする。


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