晩秋の風物詩の一つに、宇治田原町の「柿屋」がある。先日メダカ取りに行った時は柿屋には、まだ柿は並べられていなかった。
干し柿と言えば、吊るした柿が目に浮かぶかも知れないが、ここでは柿屋のムシロの上で干す。柿屋には色々な大きさのものがあり、大きいものは高さが約8メートル、5段の棚で出来ている。柿屋は丸木で造った骨組みに、ワラで屋根を葺いている。
その柿屋には、びっしりと柿が並べてあり壮観だった。その数は5万個もあるとのことだ。
干した柿は宇治田原特産品「古老柿(ころがき)」として、年末年始には贈答品として関西方面に出荷される。一度食べれば、この柿のとりこになり、リピーターになるそうだ。あたりを見
渡せばあちこちに柿木が点在している。
これが古老柿の元になっている「鶴の子柿」と言う種類だ。柿は「柿屋」で2週間干した後、地面に敷いたムシロの上に移動する。
柿を柔らかくするために、「箕(とうみ)」の上で踊らせる「ひる」という作業を、約1週間しなければならない。とうみを両手に持ち、中の柿をひっくり返し衝撃を与える。 こうすることによって、柔らかくなり、表面はしだいに飴色に変わってくる。手作業から機械式へと、最近はメッシュの円筒ドラムの中に柿を入れ、電気でグルグル回す機械式と併用されている。
これから12月半ばごろまでが最盛期になる。
古老柿はビタミンCやカリウムが多く含まれた自然食品で、高血圧や動脈硬化の予防に役立つと言われている。
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