ゆみちゃんの365日

日々の出来事を綴っています。

五山の送り火

2017-08-17 03:48:26 | 温泉

8月16日(水曜日)
今夜は京都の夏の風物詩「五山の送り火」が有ります。室町時代から続く伝統行事で、午後8時から順次点火されます。
この送り火の煙に乗って、お盆に迎えた御精霊は、天国へお帰りになります。その様子は、7時から終わるまでテレビ中継をやってくれます。対照的に我が村は”お精霊さん”は、朝早くお墓まで連れて行きます。
独身の頃は、「五山の送り火」のことを「大文字焼き」と言っていました。他府県の方は、今でも言っている方がいるかも知れません。そんな呼び方をすれば、「大文字焼き」とは何事ぞと軽蔑されるのがオチです。
昨年の「五山の送り火」の夜は大雨で、点火に苦労されたようです。今夜は「五山の送り火」を見ようと、8万人の方が鴨川沿いに集まっています。電車に乗って京都市内に出かけても、見れる送り火は3~4つが精一杯。全部見ようとするならば、テレビ中継に限ります。家でビールを飲みながら、テレビ中継を観るのが老人の正しい姿。
午後8時になりました。如意ケ嶽の「大文字」に点火(火床:75)

昨年は雨の影響でボケていましたが、今夜はくっきりはっきり。
8時05分松ケ崎西山、東山の「妙法」に点火(妙の火床:103 法の火床:63)

8時15分大北山の「左大文字」に点火 (火床:53)

8時10分船山の「船形」に点火 (火床:79)

8時20分曼荼羅山の「鳥居形」に点火 火床:108

五山の送り火は、いずれの山も保存会の皆さんが伝統を守っています。火床にマキを運ぶだけでも大変です。火床が一番少ないのは「左大文字」の53。多いものは2倍の火床が有ります。
天候に恵まれた今年の「五山の送り火」。”おしょらいさん”は、無事煙に乗って天国へお帰りになりました。

【おしょらいさん】
死者の霊魂、精霊(しょうりょう・せいれい)。江戸時代からショウライとも。「オショライサンをお迎えせんならんし、お仏壇をきれいにしといてや」 オショウライは尊敬語。オハグロトンボ(黒トンボ)をオショライトンボと。「お盆やし、オショライトンボ捕ったらあかんえ」 盆に虫を殺してはいけないと言い伝える。先祖の霊が虫に宿るとの考えだ。中京の旧家では盆の三日間、精進料理を食べた。(『京都新聞・折々の京ことば』堀井令以知より)

 

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