１２月１９日（土曜日）
昼の部の忘年会が終われば、夜の部は京都のライブハウスで、ＳＨＩＮＫＡ＆Joke on the Puppyのツーマンライブを楽しみましょね。
会場の「拾得（じっとく）」は、日本最古のライブハウスとして有名なお店です。上京区大宮通下立売下る菱屋町に有るのですが、電車の駅から遠いのが難点です。
タクシー運転手の方にライブハウス拾得を告げると、「知りません」の返事が返って来ました。メモに書いた住所を言うと、「大宮通下立売下る菱屋町に行きますね」。「何年も前ですが、行ったことがあるので、行けば探します」
タクシーが停車しました。「あっこれですね」
「拾得」の看板が入口にぶら下がっています。この店は昔の蔵をライブハウスに改装し、風情が有ります。
開演は７時ですが１時間前に到着。飲んで食べて開演を待ちましょう。「日本酒とおでんをお願いします。日本酒を熱燗で」
運ばれて来た日本酒は、手に持つと火傷をしそうな「熱燗」です。
思わず「あっちち！」。
小料理屋で、こんな熱い燗を出せば二度とお客は来ないでしょう。飲んでいると、SHINKA のメンバーの皆さんが次々と挨拶に来てくれます。
「今夜はさーとが用事で来れません」とあきちゃんが言います。さーとはＭＣ・ボーカルを担当しているのでこれは大変だ。
７時になりました。トップバッターはSHINKA です。あきちゃんがＭＣを勤めます。初めてなので、最初は緊張していましたが、時間経過と共にほぐれて来ます。
「SHINKA は沖縄方言で仲間と言う意味です。私達は沖縄民謡、沖縄ポップスを唄っています。１曲目はどなたもご存じの安里屋ユンタを唄います」
持ち時間は１時間です。楽しんだ曲は７曲でした。琉球風歌（SHINKAのオリジナル曲）は、リーダーのカズさん作曲。亡くなった父の形見の三線を持ち、想いを込めて演奏します。「満月の夕」「童神」の２曲は、ハーモニカ奏者の ”もりりん”さんがこめかみに青筋たてて熱唱。とても、もう直ぐ６０歳のお方の声とは思えません。透き通ったええ声してます。
「竹富島であいましょうが最後の曲です。アンコール曲は、SHINKAのオリジナル曲泡盛ロックを唄います」とアンコール！アンコール！の声を発していないのに宣言と、誠にユニークです。
沖縄なまりのさーとのしゃべりと、あきちゃんとさーとがハモル「琉球風歌」が聞けなかったのは残念。精一杯孤軍奮闘したあきちゃんに拍手をおくりましょね。
トリは「Joke on the Puppy」の皆さんです。
北米南部アパラチア山脈に伝わる伝承音楽・オールドタイム。彼の地で３０年過ごした皆さんの演奏です。ヴァイオリン、バンジョー、ギターとも中々のテクニックを披露してくれました。
一見外人風に見えたヒゲの方は「日本人」と森さんが言っています。ほんまかいな？
アメリカで３０年も暮らせば、英語はモチロンペラペラ。性格も陽気になります。カントリーウエスタンの酒場に来ているようで、浮き浮きした気分にさせてくれました。
「時間ですよ！」と、９時になると終わりを店の方が告げます。老舗のライブハウスは時間に厳格です。異なった音楽を二つ楽しめるツーマンライブは、満足のライブでした。
【ＳＨＩＮＫＡのセットリスト】
１．安里屋ユンタ
２．てぃんさぐぬ花
３．琉球風歌（SHINKAのオリジナル曲）
４．満月の夕
５．童神
６．竹富島であいましょう
７．泡盛ロック（SHINKAのオリジナル曲）
【ＳＨＩＮＫＡのメ ン バー】
一期一会・三線：嘉数一文（愛称：カズさん）
ハーモニカ：森 久杜志（愛称：もりりん・駄洒落大王）
キーボード：中島 正彦（愛称：なかじ）
ギター：真辺貴康（愛称：べっち）
ＭＣ・三線・ボーカル：大橋亜希（愛称：あきちゃん）
