12月1日(土曜日)
寝ていてふと思い出した。昨夜駅まで息子のママチャリを黙って乗って行って、京都へ行き帰りはタクシーで帰ったことを。外は小雨が降っている。愛妻に駅まで車に乗せてもらって行った。置いた所に1台自転車が見えた。私が自転車のそばに行き、鍵のあたりを見ている姿を見て愛妻は帰った。あれっこの自転車じゃない。広い駅の駐車場を捜したがどこにも見当たらない。生まれて初めて、自分が自転車の盗難にあった。家族の息子達は一度は自転車の盗難にあっている。携帯電話を持っていなく、迎えに来てと連絡も出来ない。しかたなくトボトボと雨に濡れながら家に向かった。いつまで経っても帰らないので、これはおかしいと愛妻が一旦家に帰っていたが迎えに来てくれた。せっかく来てくれたが、惜しいかな家まで100メートルの近距離まで歩いていた。安いボロ自転車だったから盗難にあっても痛くは無いが、小雨に濡れて帰ったのが腹が立つ。鍵を壊して持ち帰る価値は無いのにワルはいるものだ。クソッ!
11月30日(土曜日)(夜の部)
京都三条にある沖縄居酒屋&音広場 大新の店長「上田」さんの卒業式(お別れパーティー)のお誘いのメールが来た。店長には毎月ライブでお世話になっている。行かねばなるまい。7時には「沖縄居酒屋&音広場」に到着した。幹事の一人の健太郎さんが会費5、000円を集める。これで食べ放題、飲み放題だ。会場は沢山の方が駆けつけ、座る席が無い。幸いにもレキオのライブで顔なじみの皆さんの座っているテーブルに入れてもらった。小さいテーブルに10人もの飲み物を置けばそれでテーブルは一杯になる。
店内を見渡せば、沖縄民謡ライブで知り合いになった方が何人も見えている。同じテーブルには見覚えのあるお嬢さんがいる。
「鳥取の清水さん?」 「そうです」 見るのは1年ぶりくらいになる。「彼氏が出来たのだってね」「結婚しました」 「それはおめでとう」
同じテーブルには、これまたラブラブのカップルが座っていた。どなたも「やわた君」と呼んでいる。ライブであればそんなに皆さんとお話は出来ないが、今夜はどなたとでも話せる。独身かな?と思っていた人が結婚していたりと会話も楽しい。店長が「この酒は旨いから」と日本酒を振舞ってくれた。水割りとチャンポンは酔うのは分かっていたが、1合ほど飲んでしまった。宴たけなわにになってくれば、ステージで現在の店長、来月からの店長も参加して三線演奏が繰り広げられた。
店長の卒業祝いの色紙が回ってきた。この色紙に口付けしなさいと口紅が渡された。口紅を塗り色紙にブチュー。
口型には№が振られる。何をするのかと思いきや、店長はステージでこの色紙をもらい、「店長はどの口ビルがお好みでしょうか?」の質問に答えねばならない。これと選んだ№が読み上げられる。「何番の方ステージに上がってください。この方と口付けをしていただきます」
果たして出てくるのは男性か女性か興味津々だ。ステージに上がったのは厨房のお姉さんだ。感謝をこめてチュ!
続いてお嬢さんだ。チュッ!
男でなくて良かった。
引き続き店長に”りまちゃん”から卒業証書が渡された。
”かなちゃん”は卒業おめでとうのクスだまを割る。店内は拍手で包まれた。色紙のプレゼント。有志の皆さんからサイフをプレゼントされ店長は嬉しそうだ。
店長は皆さんに謝辞を述べる。別れはつらい。目にはうっすら涙が。
ステージにはお母さんも呼ばれ一言ご挨拶。那覇市の新しい店で、頑張ってもらいましょう。店長お世話になりました。有難う!
「ゆみちゃん二次会を和民でやるそうなので来てよ」と店長は言う。「分かった行きましょう」。店の前では親子の記念撮影だ。
これが店での最後の写真になるだろう。最後の客の私が出ると店長はシャッターを下ろした。
心なしか後姿が寂しく見える。
二次会の和民にはこれまた沢山の方が見えていた。
20数名はいたことだろう。焼酎の水割りと日本酒のチャンポンで段々と酔いが回ってきた。久しぶりに酔ってしまった。例え酔っても自分でお抱えタクシーを呼んでいた。和民を出たのは2時台ではなかっただろうか。「着きましたよ」の声で目が覚めた。
趣向を凝らした良い卒業式だった。幹事の皆様ご苦労さん!