12月20日(月曜日)
信楽へ友人とカットに行った愛妻が、沢山の松かさを持って帰ってきた。
カットをしていただいた方から頂戴したとのこと。
カットをしていただいた美容師の方も、友人からたくさん頂き、「お正月の飾りにどうぞ」とおすそ分けしてもらったようだ。「随分とデカイ松かさだね」 「これは大王松(だいおうしょう)
の松かさだよ。正月の生け花にこの松を使うんだよ」。
今までこんな大きな松かさを見たことがあるような気がするが、さして興味のない頃では何も頭に残っていない。改めてシゲシゲと眺めて見ると、傘の一枚一枚に鋭いトゲがある。
一体松かさの長さはどれだけあるだろう。見た目では10数センチだが、メジャーを持って来て測れば直に分かること。長が~。
15センチもあった。いい勝負だ。何の勝負をしているの?。
早速に玄関に飾っていた。
ネットで調べて見ると、葉は3個が束生し、針葉は30cm以上 松かさは20cmにもなり「松」の仲間では最大最長だった。
福島県の安楽寺にある大王松は樹齢約100年。日本には明治45年に渡来したそうなので、日本で一番古木と言っていいだろう。大王松(だいおうしょう)(だいおうまつと呼ぶ人もいる)だよ。餃子の王将と違うよ。何も知らないお父さん、覚えてね。
【参 考】
1.大王松(ダイオウショウ)は、アメリカ合衆国南東部の海岸沿いに自生しており、同国南部に松地帯を形成している。常緑の高木で、高さ25~35メートルに達する。
2.葉は3針が束になって生じて、マツ属の中では最も葉が長い。幼木では、45~50センチとなる。針葉は、枝に2年間留まっている。
3.日本には明治45年に渡来した。移植が困難なので、造園用としてはあまり用いられていない。苗木はクロマツを台木として接ぎ木で養成される。
4.幼枝を切断すると枝がよく出る。この性質は、マツ属の中では大王松のみである。成木になると、長い節間の枝の先端部のみに葉をつけ、長い葉は垂れ下がる。
5.枝葉は切って正月の生花など装飾に使われる。
6.松かさができるまで
(1)受粉が行われると、雌花(めばな)に種子がつくられます。
(2)受粉が行われてから数か月後、雌花(めばな)は大きくふくらんできます。色は緑色で、マツヤニでべたべたしています。
(3)1年が過ぎると、受粉した雌花(めばな)はとても大きく成長し、色も茶色になってきますが、りん片(ぺん)はまだ開いていません。
(4)2年後、雌花(めばな)のりん片(ぺん)は、乾燥して開いてきます。
こうして、雌花(めばな)はまつかさに変わっていきます。そして、開いたりん片(ぺん)の間から、種子が出てきます。
マツの種子は、羽のようなものがついており、まつかさから離れて飛んでいきます。それらは地上に落ちて発芽し、マツの苗になります。