チェイルチョアハヌン韓国ドラマ&韓国旅日記

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創作「赤と黒」~新たなるラストシーンPart29~

2013-07-27 22:06:41 | 創作「赤と黒」
つい2,3日前とはうって変わり
暑い日になりましたが,
お変わりありませんか。

ゴヌクとジェインの物語は
前回の時から
しばらくの時が経ちました。

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空は真っ青に澄み渡り
木々の緑が眩しい。
小さな窓からは暖かな初夏の風が
優しく吹き込んでくる。
小さな部屋の窓際の椅子。
ジェインは落ち着かない気持ちで座っていた。
目の前の世界はどこまでも明るく。
日陰さえも木々の色に染まり照らされている。

キィ…
小さく扉の開く音がした。
ジェインが振り返ると
そこにはテラが立っていた.

「テラさん…」
テラは 静かにジェインに歩み寄る。
そして,座ったままのジェインの手を取り
穏やかな笑顔で口を開いた。
「ジェインさん…本当にありがとう。
 ゴヌクを救ってくれて…
 私たちを救ってくれて…」
その瞳にはうっすら涙さえ滲んでる。

「テラさん…私こそお礼を言わなくては…。」
テラは首を横に振る。
「いいえ,あなたは恩人だわ。
 あなたがいてくれなかったら…
 父も私もモネも,そして,ゴヌクも
 テソンだって救われはしなかった。」
ジェインははっとした。
「テソンさん,見つかったんですね。」
「ええ,今 日本の支社で新しい企画に
 打ち込んでいるわ。ジェインさんが
 ゴヌクを見つけてくれなかったら
 テソンだってあのまま見つけて
 あげられなかったかもしれない。
 今,あの子はできなかった親孝行を
 しているところ…」
ジェインの脳裏に,日本でテソンと行った
うどん屋の女主人が目に浮かんだ。
「モネはさっきお父様とゴヌクのところへ行ったわ。」
ジェインは良かったというように頷く。
「ゴヌクは遺産放棄の手続きをしたけど
 お父様の息子には変わりないわ。
 親子の縁も兄弟の縁も切れるわけじゃない…
 いつでも遊びに来てくれていいのよ。」
「はい。テラさん,そうします。」
ジェインはにっこりと微笑んだ。




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いかがでしたか?
あくまでも
個人的な妄想をふまえた
創作ですので
お気に召しますかどうか。

よろしければ
またのお越しをお待ちしたいます。

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