チェイルチョアハヌン韓国ドラマ&韓国旅日記

韓国ドラマだ~いすき!
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創作「赤と黒」~新たなるラストシーンPart5~

2012-04-08 22:55:16 | 創作「赤と黒」
実際のドラマのラストシーンを利用して
創作でラストを考えてみました。
妄想の世界を
お楽しみ下さい。



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テラは迷っていた。
ゴヌクいやテソンが生きていると 電話を受けてから半日以上が過ぎた。
ショックが大きかったのだろう
昨夜の電話を受けてから急に父ホン会長の具合が悪くなった。
今朝早くから 主治医に来てもらい
つい先ほどようやく容態が安定した。
しかし 用心に看護婦が常駐することとなった。

「お嬢様 少しお休み下さい。」
ウン部長が用意してくれた食事さえほとんど喉を通らなかった。
「モネ様にはご伝言いたしました。しばらく別荘にいるようにと。」
ウン部長はいつも冷静だ。ホン会長が倒れたときでさえ
いち早く救急車を手配し 慌てる家族に落ち着くよう役割を
与えてくれた。あの母でさえ あのときはその指示に従ったのだ。

「ウンさん ありがとう。」

ウン部長はテラの迷いを察したかのように
再び口を開いた。

「テソン坊ちゃまは大丈夫です。何かあればキム室長から
 連絡が入ってくることになっています。
 まずは 会長と お嬢様がしっかりしなくては…。」

「ウンさん…。」

ウン部長はまっすぐテラを見つめている。
幼い頃からずっと見守ってくれた人だ。
母よりもずっと辛抱強く。

「ウンさん。テソンをお願い。
 私には テソンに会いに行く準備が
 まだできないみたい。」

「はい お嬢様。」

ウン部長は力強く頷いた。




ヘシングループの系列病院に ゴヌクを密かに運んだキム室長は
廊下の椅子に力なく座り込んでいた。
運転手のカンは明洞に置いてきたホン家の車を取りに戻った。
手術室の赤いランプをぼんやりと見つめながら
キム室長は最後にテソンに会ったときのことを思い出していた。
シン夫人のしたことを告げたときの
テソンの哀しみと怒りの交錯した表情を。

あの時 シン夫人の企みのすべてを知っていたら…
いつもシン夫人が前のテソンのことを話すとき
なぜか釈然としない違和感を感じていた。
夫が外に作った子であることを恨んでいるからだと思っていた。
そして,実際 長い間 前のテソンは問題ばかり起こしていたのだ。
今から思えばどちらのテソンも不幸な人生を
送ってきたことになる。誰からも愛されることのない寂しい人生を。

自動ドアが開く音に 我に返った。
手術中のランプがいつの間にか消えていた。
医師が出てくる。
キム室長は立ち上がった。

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勝手気ままに妄想していますが
できるだけ ドラマのラストシーンを
生かして行こうと考えています。

次回をお楽しみに~(^_^)