「パティシエになりたーい!」ブログ。

元パティシエ・オペラのお菓子の話やらオタクっぽい話やらのごちゃ混ぜブログ。

「赤毛のアン」のいいセリフ・43話~45話

2015-08-26 23:34:43 | 赤毛のアン
第43話「週末の休暇」より
秋から冬の気候が穏やかな間、クイーン学院に行った生徒たちは金曜日ごとに汽車でカーモディまで帰ってくるそうです。…つまりこれ、もっと冬は無理になるってこと?かな?駅にはダイアナを始め、友人達が迎えに来てて、そこから美しい夕焼けの中を歩いてアボンリーまで帰る。その間グリーンゲイブルズで落ち着きなくウロウロしちゃうマシュウと、ウロウロするなと注意しつつも自分も珍しく慌ててるマリラ(間違って素手でオーブンの扉を開けようとする…危ない)がとてもかわいいです。
ようやくグリーンゲイブルズまでたどり着いた…と思ったら、今度はダイアナを橋のところまで送っていく、と言って一緒に歩いて行ってしまうアン。窓から見てたマリラはめちゃ残念そうだけど、…こういうのわかる!!うちも昔めっちゃやってたわ親友と…!お互いの家の間を行ったり来たりしてた!立ち止まって話すより歩いてる方が話しやすいとかあるんですかね?ダイアナはマリラ達が待ってるよって一応言うんだけど(もちろん二人とも全て窓から見られてることには全く気づいてない)アンも何か聞いてほしい事があるって…。
それはエイブリー奨学金のことだった。まだ誰にも言ってないけれどダイアナにだけは、それを目標にしてるってことを打ち明ける。問題は、…クイーンは1年間だけど、カレッジは4年間あるということ。マリラ達は当然、1年でアンが戻ってきて先生になるって思ってるから、申し訳なくて言い出せない…。
大丈夫、と確信ある表情でアンを励ますダイアナ。クイーンに通った時もあんなに喜んでくれたんだから、奨学金ゲットというものすごい名誉を喜ばないはずがないって。アンの手を握り、まっすぐ正面からアンを見つめて、ダイアナは言う。
「大丈夫。頑張るのよ、アン。」
「ありがとうダイアナ。あなたが励ましてくれるので、本当に心強いわ。」
「あたしはあなたをいつも信じてるわ。」
「ダイアナ…!」
離れていても、この友情!この信頼関係!!すばらしい…。
そして二人は何も言わないけれど、橋の上で二人が手を取り合って向かい合ってる姿は、あの「おごそかな誓い」を思い出させて本当に泣けます…!今度は本当の川の上だよ!スクショ撮れたらここは絶対撮ってたね…。
ようやく帰って来たアンと、食卓を囲んで会話するマリラとマシュウが幸せそうでなによりです。そしてナレーションが、また…。
「アンが成長した分だけ、マシュウとマリラは年老いてきた。週に一度グリーンゲイブルズに帰ってくることは、アンの楽しみである以上に、マシュウとマリラにとっては生きる支えと言っていいほど、楽しみなことだった。」
生きる…支え…。
アンはグリーンゲイブルズに住んでた頃みたいにマリラとマシュウを手伝っている。今年はりんごが大豊作で、アンも張り切って収穫。その大量のリンゴをジュースにするために、三人で冬の買い物も兼ねてブライトリバーまで出かけることに。驚くことに三人で出かけるのはこれが初めてらしい…!
馬車で、リンゴの実のなる道を通る時、三人は上を見上げながらそれぞれに思うことがあった。今は実がなっているけれど、ここはアンが名づけた「喜びの白い道」。皆無言のまま、…しばらく最初にここにやってきた時の映像が流れる。でも映像だけでBGMはずっと変わらず、昔の回想の分のセリフも聴こえたりしない。なのに、はっきり思い出せるの、すごいよね…!あの感激したアンの「カスバートさん!カスバートさん!カスバートさん!!」ってセリフとかね…。
ようやくマリラが少し笑って、マシュウが何を考えてるかわかるって言う。マシュウもそれは多分正解だって反応。後ろに腰かけてるアンが、私の考えてることは当てられないわよって言う。
「あたしね、グリーンゲイブルズに来てちょうど一年目の日に、マリラが、マシュウとあたしをこの『喜びの白い道』へ来させてくれたことを思い出してたの。」
20話ですね…!ここ、アンの声がひたすら優しくて、…もちろん最初に通った時の感激も忘れがたいけど、あの時の感謝も忘れてないって二人への気持ちが…ひしひし伝わります…。マリラまた泣きそうだよ…。
幸せな休暇が終わり、アンはまたクイーン学院の生活に戻っていく。…結局、奨学金のこと、カレッジのことはマリラ達には言い出せなかった。…しかしマリラはあのアボンリー情報局・リンドさんの口からその話を知ることになる。年老いた二人を置いてカレッジに進もうなんて、優しい娘のすることじゃないって…。
しばらく考えていた様子のマリラが口を開く。
「…レイチェル。今も私たちがあの子を養子にしてないのはなぜだかわかるかね?あの子は神から授かった子なんだよ。元々いなかった子だよ。あの子がそうしたいと言うのなら自由にさせてやりたいんだよ。」
静かにそう言うと、目にたまった涙を拭うマリラ。きっと自分たちのことを思って言い出せなかったんだろう、って。奨学金を目指すという目標をアンが見つけたことが嬉しいから、自分は応援してやるつもりだって…。
最後のリンドさんのセリフ。
「…やれやれ。ま、あんたも変わったもんさね。アンで驚かされたことは数えきれないけど、どうやらまだまだ続きそうだよ…。」

第44話「クイーン学院の冬」より
冬。クリスマスの休暇の後は、アボンリーの生徒たちは雪のために週末ごとの帰宅を諦めざるを得なかった。アンも同じ。卒業試験も近いし、勉強に打ち込むために試験が終わるまで帰ってこれないらしい。試験が終わるまではあと5か月もある…。仕方のないことだけど、落胆するマシュウとマリラ。
ある日、マシュウがまた発作を起こして倒れてしまう。…マシュウが寝ている横で、声を落として話をするマリラとリンドさん。リンドさんは、電報を打ってアンを呼び戻すべきだと言うんだけど、マリラはきかない。アンは今、勉強に身を入れたところなんだからって。マシュウも目を覚まして、呼び戻してはいけないって何度も言う。二人のがんこさに呆れるリンドさん…(きっとこうなるであろうことは予想つくだろうに、それでも言わずにはいられないリンドさん素敵です。自分のためじゃないんだよ…マリラとマシュウのためなんだよ…)。
とうとう、と言うべきか、アンはその事実を、ジョセフィンおばさんの口から知ることになる。…いてもたってもいられずに、雪の中汽車に飛び乗りアボンリーへと向かうアン。
連絡なしに突然グリーンゲイブルズに帰って来たアンにめちゃくちゃ驚くマリラ(そりゃそうだ)。
「マリラ、ひどいじゃない!どうしてあたしに教えてくれなかったの…!?」
「何の話だい?学校で何かあったのかい?」
「マシュウのことよ!マシュウ、心臓の病気で寝込んでるんでしょう!?」
「…! そのことかね…。誰に聞いたんだい。」
「ミス・バリーよ。マシュウの具合が前から悪かったっていうのに、…心臓の発作で倒れたっていうのに!あたしは今まで何っにも知らずにのん気にクイーンに通っていたのよ…!?あたし…!あたし……!」
興奮してそこまで一気に言うと、涙を流すアン。かっ…かわいそう…!!気づかなかった自分が許せないんだね…。マリラはとにかく落ち着くように言う。教えなかったのは悪かったって。マシュウは寝込んでなんかいないって。マシュウの部屋に入ろうとしたらマシュウが出てきて、普通な感じでおかえりって言う。自分は大丈夫だって。二人とも、今まで通り、何でもないみたいにふるまう…。冗談とか言っちゃったりして…(マシュウのそれは冗談にしていいのか!?)とにかく2ヶ月ぶりに三人一緒だってことを喜ぶマリラとマシュウ。二人の様子に納得して、アンは学院へと帰っていく。それからアンはそれまでにも増して勉強に打ち込んだ。
そして春(…一話の中で季節が進むのはさすがに初めてだっけ?)。ダイアナのお誕生日のお祝いに、街で見つけたブローチを手紙と一緒に送ったアン。それをつけて嬉しそうにスキップするダイアナ、かわいいです。
アボンリー出身組は近くなった卒業試験に相当追いつめられる様子ですが、唯一アンだけは外とか見て春の到来を楽しんでます(主に、『アボンリーの春』を思い出しているらしい)。ジョーシーの、金メダルはギルが取る、奨学金も別の子が取るだろうって言ってた先生の話を聞かされても笑ってる。でもこれは決して追いつめられすぎて現実逃避してるとかじゃなくて…
「あたしは最善を尽くしたんだし、戦う喜びっていう意味がわかりかけてきたような気がするわ。一生懸命やって勝つことの次に良いことは、一生懸命やって落ちることなのよ。」
続いて皆にもう今日は勉強はやめにしない?とか提案するんですが、まあ多分採用はされなかったのでしょう。すごいよね、ここまで言えるほどに、もう勉強したってことなんだからね…。
そしてついに卒業試験。全力を出し尽くし、帰り道では美しい夕日に目を細めるアン。皆が卒業式に着るドレスの話をしていても全然興味なしで夕日を見つめ続けてる。そして今日も素敵なナレーションでシメです!
「アンにとって、卒業式の洋服のことなどどうでも良かった。アンは今、存分に戦った後の心地よい疲労感に浸りつつ、夕日の輝きの中に、無限の可能性と、未来の夢を追っていた。」

第45話「栄光と夢」より
今日は試験結果の発表の日。金メダルと、エイブリー奨学金を受賞する者も発表される…。緊張してるアン。いきなりナレーションさんがかっこいいです。
「野心は持つだけの値打ちはあっても、手に入れるのは容易なことではなく、努力・自己否定・不安・失望といったそれなりの税を厳しく取り立てられるものだからである。」
うむ…。一緒に歩いてるジェーンがどんなに励ましても、アンの不安は消えない…。
アボンリーのグリーンゲイブルズでは、マシュウがいつもよりずいぶん早く帰ってきているのにマリラが驚いて……ってか、マリラの髪が白っぽくなってるのにこっちが驚きだよ!!そりゃ、アンもあれだけ成長するんだもの。年くらい取るわなあ…。二人も発表の日だって知ってるから、落ち着かない…。
学院についたアンは、自分じゃとても結果を見に行けないからって、ジェーンに代わりに見てもらうように頼む。ジェーンは承諾するけど、二人して学院に入ったところで人だかりができており、集まった生徒たちの声が聴こえてきた。
ギルバート・ブライスが金メダル受賞……!!
ショックを受けるアン。ギルに負けた…!マシュウはどんなにがっかりするだろうって…。ギルを胴上げする人々の横を、(当初の予定通り)早足で通り過ぎて控え室に入ろうとするアン…。でもその姿に気づいた一人の生徒が声を上げる。
「アン・シャーリー!ばんざーい!」
「エイブリー奨学金の受賞者、アン・シャーリーのために万歳三唱!!」

…そう、奨学金はアンが獲ったのです…!!おめでとう、アン!!控え室に飛び込み涙を流すアン。すぐに女子生徒たちが追いかけてきてアンを囲み、皆がおめでとうって…。あのジョーシー・パイですら!(まだ若干素直ではないけれどw)
…電話もメールもないこの時代、マリラとマシュウはまだ結果を知ることができずに不安がってる。もし、もし奨学金を取れなかったら…アンはここに戻ってきて、先生をするつもりだろう。でも… 奨学金を取れなくてもアンは大学には行かせてやろう、とマシュウ。あんなに勉強が好きなんだからって。マリラも予想通りの答えだったらしい。…すごいなあ…。たくわえもある、という話の流れで、あの、「アベイ銀行」の名前がここで初めて出ます……。ああ、もうラストが近づいている…。
そこに馬車が。クイーン学院に出入りしている教材屋さんでした。アボンリーに行く用事があるとかで、アンはこの人に結果を書いた手紙を託していたのでした…!手紙を取り合いしながら読む二人がかわいすぎますw
「私はこの素晴らしい日を、未来がバラ色に輝いた今日という日を、一生涯忘れることはできないでしょう。この成功は、運命の扉を叩くチャンスを与えて下さったお二人の愛の賜物です。その愛に報いるためにも、私はこれからも一生懸命勉強に励むつもりです。本当にありがとう。お二人に心からの感謝を捧げます。 グリーンゲイブルズに飛んで帰りたいアンより。」
マシュウがちょっとダイアナに知らせに行ってくるとか言って外に出ようとするのを呆れながら止めるマリラ(バリー家にほとんど顔を出したことがないらしいです…。アンのことならなんでもできるマシュウ)。夜風は心臓に悪いって。でもマリラも弱った目で夜道を歩くのは難しい…。そこでマリラが思い出したのが、アンとダイアナの「合図」。ロウソクの灯りを使ってダイアナを呼ぶマリラ(5回点滅が「すぐ来い」らしい。…知っててよかったね、と思ったけど、多分子供時代のアンが嬉々として説明しまくったんだろうなあ…目に浮かぶよ…)。ダイアナの方は、アンが帰ってきたんだと思って走ってやってきて家に飛び込んできますが(つかミニー・メイがまた大きくなってる!かわいい!)、出迎えてくれたマリラとマシュウから嬉しいニュースを伝え聞く。
「ああ、素敵!!」
ダイアナ、感激で両手を組み合わせ、くるくる回転しながら、
「素敵、素敵、素敵、素敵だわ!!あたし、自分の事のように嬉しいわ…!ああ、アン!良かったわね…!一番取りたがっていた奨学金がもらえたんだもの…!ああ、早くあなたに会いたいわ…!」
もうここのダイアナめっちゃかわいくて泣きそうです。「素敵」って計5回も言うとこ、字じゃかわいさが全く伝わらないので皆さんも是非DVDなどレンタルして見て下さい!!
そして、クイーン学院卒業式。(…あれ?ちょっと前から不思議に思ってたんだけど、ルビーとかジョーシーも一緒に卒業しちゃうの?二年通うとか言ってなかったっけ…?あれ?)マリラとマシュウも出席して、会場で一番晴れがましい顔をしながら、壇上のアンを見守ってる…。あともちろんジョセフィンおばさんも来てます。長生きはするもんだって笑ってる…。
卒業式が終わるとすぐ、三人は馬車でアボンリーへ向かった。アンは本当に久しぶりで、途中でマシュウに馬車を止めてもらって周りの美しい景色を堪能する。そしてそこでこんな風に言う。
「…ねえマリラ。色々な夢を描いて、その夢を実現させたいと思う時は、ふるさとを離れることはなんでもないって言うけど、時々、たまらなく懐かしくなって、夢なんかどうでもいいからすぐにでも飛んで帰りたい!…って思っちゃうのはどうしてかしら。」
「それは当たり前じゃないかねえ、アン。それがふるさとってもんだよ。そしてアンのふるさとはこのアボンリーなんだよ。」
マシュウも続ける。
「そうともアン。どんなに遠く離れていても、お前はアボンリーのアンだよ。グリーンゲイブルズのアンだよ。今までも、これからもな。」
初めてってわけじゃないけど、ここで原題の「Anne of Green Gables」を思い出すセリフ…!いいですね…。
そしてそのグリーンゲイブルズに帰ると、ダイアナが待っていた。抱き合って再会を喜ぶ二人。積もる話もあるだろうと、二人をアンの部屋に行かせて思う存分おしゃべりさせてあげるマリラがかわいい。マシュウと二人で「まだかな…」って感じで待ってるのもかわいいw
つかここでまたいらんことがわかるんだけど、あのジョーシー・パイはダイアナにまでいらん噂(アンにすっごい仲の良い女友達ができた!とか)を吹き込んで不安にしてたらしいです!わざわざ手紙とか書いたんだろうか…!ほんとあいつは…!
でもアンは軽く笑い飛ばしてこう言います。
「ステラ・メイナードは一番好きな子よ?一人を別にすれば。…その一人があなたなの。私とあなたの友情は、このスイセンのように簡単にしおれたりはしないわ。…あたしはますますあなたが好きになるばかりだもの…!」
ついでに「それに話も山ほどあるの!でも今はここに座ってあなたの顔を見ているだけで十分幸せだわ。」とかも言いますが、ダイアナが別に照れたり茶化したりしないのもすごい。うちこんなん言われたら親友でも照れて椅子からずり落ちるだろうけど…(いや言われないですが…)。
そしてここで知る事実。金メダルをゲットした最高のライバル、ギルは…先生になるらしい。大学には行かないらしい…!驚くアン。家の事情で、大学には行けないから働くしかないんだって…。
ダイアナが帰った後も、しばらく部屋で座り続けていたアン(って…下には降りたのよね!?マリラ達とご飯食べた後って話よねこれ!?)。ライバルがいなくなることで、自分の勉強に身が入らなくなるかもしれないって…。アンの中では本当に重要な存在だったんだなあ、ギル…。

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