バントロって、世間でも評価されている通り、ゲームとしての自由度はもう…ハンパじゃないと思う。
やれること、いっぱいある。サブイベントも、まじめにこなそうと思ったら大変だったり…(あっちこっち行くことになる場合が多いので)。
サブイベントも、ミニゲームも、かなり作りこまれてるから、飽きないしね。
だから、…というと変かもしれないけど、一応正規のルートだけ追っていくと、案外短いんだよね、ストーリー。こうやって、プレイ日記書いてて気づいた。やってる時は、…この辺まで来るの、ほんと大変で結構時間かかったような気がするんだけど、プレイ日記にしたらたったの10なんだなって…。
案外早く終わるかもしれません。コレに限っては。
うちはどっちかと言うと、自由に生活できるよって言われるより、ストーリーをガンガン進めるほうが好きなので、本来バントロはあんま好きじゃない部類のはずなんですけどね。やっぱり音楽のよさと…、世間ではあんま評判良くないみたいだけど、このメインシナリオにもかなり引き込まれたからなんですよね。だからプレイ日記書いてるんだけどね。
まあ…でもコニーかな!プレイ中はコニーに真面目に惚れてましたから!バニラにシンクロして!!なんでもかんでもすぐコニー。贈り物を欠かさず、日々の会話も欠かさない!棒読みとかすでに全然気にならない…それどころかかわいく感じちゃう!
プレイ日記はまるでラブレターみたいになってるので、恥ずかしいですね。っていうか、自分で読み返しても「大丈夫か、うち」って気分になります…。
それでは行きます。
この色はコニーのセリフです。
******************************
翌朝。…しばらく、このスームスームの街からは出られないとのことだったので、気晴らしに街をぶらつくことにした。コニーに似合いそうな口紅を選んだり(やっぱり桃色だよな!)、自分用に水兵服を買ったり、…あと、いつかまた、コニーと泳げる日が来るかもしれないから、水着も買った。
バジルが言ってた、肩に鳥?を乗せた花売りの事は、労働者街でも話題になっていた。…が、それらしい人はちっとも見かけない。そろそろ皆の所に戻ろうかと思ったとき…小さな小屋?が目に入った。ここはなんだろう、とドアに手をかけたところで、後ろから「何をしている!」というするどい声が。振り向くと、件の花売りの人がそこに立っていた。……え?何?ボクの事を、知っている……!?
無事だったのか、って…。記憶をなくす前のボクの事を知っているのは確実だろうけど、今のボクは全く思い出せないので、恐る恐る名前を聞いてみた。「キャプテン・シブレット」…。確かにキレイな人だ。だけどやっぱり思い出せない…。しかも、キャプテンって…?
え…!?「マーシュ」が、この中に!?
わけが…わからない。でもとりあえず、急いで中へ入った。
その、小さなボロ小屋の…奥の部屋で…ベッドに横たわっている少年がいた。目をつぶったまま「誰?」というので名前を名乗ったら、その少年はびっくりして起き上がった。「無事だったんだね」と…さっきの女性と同じ事を言う。ボクだけ、はぐれた……え?
記憶をなくしたことを伝えると、事故のショックでそうなったんだね、と…。…事故…?事故……。
彼が、「マーシュ」。ボクの、友達だと言った。
何か…何か……思い出せそう…だ……。昔の事。記憶をなくす前の、バニラビーンズ……。
…あれは…パン?パン屋の……?
そうだ、手先が器用だから、家のパン屋を継げって、親父に……うっ、頭が…頭が痛い……。
ボクのきれぎれのつぶやきに、マーシュが間違いない、と言ってくれた。
そうだ、ボクはバニラビーンズ……。
でも、まだ……なんというか、自分の記憶なのに…自信が持てない……。
だって、ここには「そうだ」って言ってくれる人が、マーシュ一人しかいない…。
ボクを…ボクを仲間だって言ってくれる人は……今は、他に…いるんだよ…何人も…。ああ、それなのに、今はたった一人の顔しか浮かばない…。
コニー…。
コニー……!!
久しぶりにはしゃいで疲れてしまった、とまた横になるマーシュ。自分の事ばかりで動揺していたけど、この、マーシュは…かなり深刻な怪我をしているんじゃないか…?
マーシュを残し、隣の部屋に戻ると、さっきの女性がいた。今の話を聞いていたらしい。そして、とうとう「事故」のことを話してくれた。
…ウミネコ海岸沖で、突然、船の…機関室が爆発。そして船は、沈没したらしい。
ああ…あの、目覚めた海岸の、黒い煙をあげていたあの船に、ボクは、乗っていたのか……。
事故で、ボクは行方不明、マーシュは大怪我を負って…残りの無事だった人達は、やっとたどり着いたこの街で、新しい船を作ろうとしているらしい。
……ここまで聞いても、まだボクは、はっきりしたことは何一つ思い出せない。
でも、この人やマーシュが仲間だったことは、確かなんだ…。そして、ボクの無事を、喜んでくれている…。
頼みがある、と言われた。ウミネコ海岸で座礁している船から「渡航許可証」を取ってきてほしい、と。それがないと、船が完成しても帰れないらしい。
…帰れない、って、どこに…?
その質問はできなかった。何故だろう。わからない。答えが出るのが怖いんだろうか。
結局、ボクについては…いくつかわかったけど、肝心のボク自身の記憶が戻らないことには、「何故この船に乗っていたのか」とかはわかり得ないんだな…。記憶を取り戻したいのなら、この人達と一緒にいるのがきっと、一番いいんだろう。少なくとも彼らは「ボクが誰か」を知っている…。
だけど、記憶を取り戻したら、今のボクはどうなるんだ?
「トロット楽団のバニラビーンズ」はどうなってしまうんだ?
コニーが親しみを込めて呼んでくれる「バニラ君」という名前は…今のボクに与えられたものだ。
それが、なくなってしまうのは…怖い。耐えられない。
だけど、この人達に協力はしようと思った。
ボクもきっと、どこかに向かって進まなくちゃならないのだから。
海用のビークルのパーツをもらって…ホテルに戻ることにした。
さて…皆には何と伝えればいいんだろう……?
ホテルで、皆が待っていた。明日の朝、ハッピーガーランドへ戻るつもりらしい。次の公演はまだ先だから、自由にしていいとマジョラムが言う。じゃあ……いい機会だ。ボクは、自分のことを知るために、行動しよう…。
皆は、ハッピーガーランドのロブスター亭にいると言ってくれた。…でも…ボクは本当は、コニーとは離れたくない…。コニー…誘ったら、一緒に来てくれるだろうか?コニーには関係ないことだから、巻き込むことになってしまうけど…。断られるかな…。ダメもとで、声をかけてみることにした。
内心ビクビクしながら、「ウミネコ海岸に一緒に行かない?」と聞いてみた。当然ながら、何故?と聞かれて、正直に船のことを調べたいと答えた。コニーもあの船の事を思い出してくれた。にっこりと笑って、「いいよ。」と言ってくれるコニー。うう…抱きしめたい!
*****************************
・枠外のうちの叫び3・
なんじゃこれ!!(←記憶イベント)
おかげでこの日記にもだいぶ手を加えないとあかんくなったやんか!
でもここまで徹底してるからこそ、「バニラビーンズに主人公としての意思はなく」、その分「プレイヤーが入り込める」…のかなあ…?
でも捏造してるうちに、色々考えれたからいいや…。(人はそれを妄想と呼ぶ…)