その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

明日バラバラ

2010-04-19 06:33:20 | 夢屋王国
カレンダー通りに農作業を進めるとすれば、昨年の今頃は、稲の種まきをしていた時期であります。近所の農家では、この土日を利用して種まきが行われました。二日前に雪が降ると言う、落ち着かない天候であっても、種籾を水に浸漬し芽出しをした後では容易に日程を変更できません。農家も兼業化し、土日を基本とする作業日程となっているので、ある意味、天候に左右される仕事というよりも、本業(会社勤め)を優先する作業日程となっていると言っても過言ではないでしょう。
私はと言えば、ぬかるんだ畑では何も出来ませんし、近所のおばあさんに頼まれて、種まきのお手伝いをしておりました。最近は、どの農家でも後継者と思しき息子の姿が見えない。このおばあさんのお宅でも、息子は居るのですが、土日関係ない勤務であることと、少々、体調を崩しているとかで、急遽、ピンチヒッターを指名されたのであります。本質的な部分では、勤労(給与)所得に対して、農業所得・労働に魅力が感じられないことに、大きな問題があるものと思われます。この農家では130枚の苗箱…50a相当の苗作りが30枚増えて、160枚…10a相当分の増産であります。増産体制と言えば聞こえが良いのですが、政権が変わり農家所得戸別補償制度の影響で、他用途米であっても「作ること」に対して補償金が支払われるという新制度の影響であります。迷走する政策や発言と同様に、農家もまた、翻弄され迷走するのではないだろうか。
政府の迷走や天候不順などお構い無しに、裏の畑では『アスパラガス』が一本だけ芽を出しました。移植から3年目、今年は少し収穫したいものだと思いつつ、私の身体は「アスバラバラ」の筋肉痛に襲われることでしょう。
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