連れ添いバトル

なにかと夢さんを指図したがるオバサンだった。
そんな彼女は3年間の闘病を経て他界した。

いつも聞き役

2011-12-09 | 家ごはん
パタパタパタパタ食器でいっぱいのお盆を支えて小走りにオバサン。

「あぶないぞ」言いながら夢さん。立ち上がって炬燵の上を片付ける。 

「もうすこし待ってねすぐだから」手際良く食器を並べてまたオバサン台所へ。

パタパタパタパタ「さぁ食べましょ食べましょ」夢さんの大好きなマグロのづけ丼。

キノコのバター焼きもある。シコシコと歯応えがいいな。「どうしたの?これ」

オバサン友達に頂いたそうだ。平茸(ヒラタケ)と言うらしい。

オバサン曰くあまりお店には出ることもない、珍しいキノコなのだそうだ。

オバサンのうん蓄が続く。「あぁそうなんだ、うん美味しいよ、ふんふん、な~るほどな」

喋らせておけばオバサンは何時もご機嫌。軽~く聞き流すのが極意なり。

それにしても辛抱強くなったな夢さん。もう一人の夢さんがそっと囁く。  

おばあちゃんと呼ばないで

2011-12-08 | Weblog
オバサンと一緒に大型電気店に買い物に行った夢さん。

広い店の中「おばあちゃん!おばあちゃん!」オバサンを手招き。

聞こえた筈なのになぜかオバサン怖い顔。ん?・・・どうしたんだろ?

そばに寄ってきたオバサン。「こんなとこでおばあちゃんなんて言わないで」

今から5、6年も前の話になるだろうか・・・

あれ以来家の中でも子供や孫の前でも「おかあさん」と呼ぶようにしている。

思えば初孫が生まれて以来、ずっと「おばあちゃん」と呼んできた。

そう呼ばれるのを、彼女も喜んでいるとばかり思っていたが、あれは意外だった。

オバサンにも女ごころってのがあるんだなと思った瞬間だ。


「おかあさん9時から何見るの?」「いいわよおとうさんが見たいので」

「あそう」一応オバサンを立てる振りをしながら今夜も自分をとおす夢さん。 

師走に思う

2011-12-07 | PC周辺・ブログ
部屋の中はポカポカと日が射して暖かい。

例によってノートパソコンを移動、無線ランを始めた夢さん。

いつもと同じ操作をしているつもりでも、ふっと手が止まって迷う事がある。

「あれっ、こんなこと忘れちゃったのか?」

普段なんでもなくやっている事が急に思い出せなくなってしまう。やばいなこれは。

こんな事が日々積み重なって、人は年齢と共にボケていくのか?まさかな・・・

オバサンは益々元気、マリも変わりなし、子供も孫達も皆元気。

となれば夢さんおまえさんだって、老け込んでなんかいられないぜ。

マリがデッキで吠えている。オバサンが買物から戻ったようだ、じき昼飯だな。