連れ添いバトル

なにかと夢さんを指図したがるオバサンだった。
そんな彼女は3年間の闘病を経て他界した。

ひとりランチ

2014-03-18 | 一人の時間
ピポピポピ ピポピポピ オバサンからだ。
昼飯の合図にしては早すぎる時間、何か用かな?  
「行ってくるわね」えっ??なんだっけ・・夢さん意味が分からない。

「〇〇さんと出掛けるって言ったじゃない」ああ、そうだったそうだった。
そういえば、昨日だったかそんな事言ってたな。忘れてたよ。
「サラダ作ったわ。パンに挟んであるから食べてね」

オバサンが出掛けたのを見計らってリビングをのぞいてみる。ほんとだ。
皿に盛り付けたサンドウィッチ。ポテトサラダがはみ出しそう。
カップとスプーンに並べてスープのスティック、それにヨーグルトとオレンジ。
オレンジは皮まで剥いてある。いいのにもう・・・  
脇の小皿に薄皮饅頭。この白い薄皮饅頭は夢さんの好物。何時の間に・・・

自分が出掛ける時には必ず夢さんの好物を一品添えてある。もう勘弁してくれ・・・
ここまでされると一寸しんどいと言ったら罰が当たるかな?
「こんなに食えるわけないよ」と思いながらも何時も平らげてしまう夢さん。

戦後の食糧難を生き抜いてきた身には「勿体ない精神」が染みついている(笑)
「食べちゃおかな」と思ったが、いくらなんでもまだちょいと昼には早すぎる。

庭に出て木々の若芽を見てまわる。例年より芽吹きが遅い様な気がするが?
あちらこちらに雑草の緑がたくましい。今年も同じ顔ぶれの連中だ。

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