連れ添いバトル

なにかと夢さんを指図したがるオバサンだった。
そんな彼女は3年間の闘病を経て他界した。

ピンクのリボン

2014-05-17 | Weblog
何時もの散歩道、気温は高いが風が有るので、さほど暑さは感じない。

整備された新しい住宅地の脇を抜けて帰路につく。

横合いから出てきた親子連れ、小さな女の子と若いママと乳母車。

肩から水筒、リボンのついた帽子。追い越しざまに女の子と目が合った。

「こんにちは」挨拶されて思わず立ち止まった夢さん。

深々と一礼して、負けずに大きな声で「こんにちは」 

恥ずかしそうな女の子の表情。まだ慣れてないな・・・可愛い可愛い。

帽子の庇に指を添え、こじゃれた挨拶を添える夢さん「ごきげんよう」

振り返らずにすたすたと歩き出す。後ろでかすかに「うふっ」とママの声。

その「うふっ」が我が子の成長ぶりが嬉しい、母としての満足感に聞こえた。

家に入る前に駐車場を確認。玄関を入っても誰も来ている気配はない。

オバサンは鉢植えに水をやっている。「おかあさん今日だれか来るの?」

「誰も来ないわよみんな忙しいのよ」暇なのはおれだけかい。 

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