オープンハウスの実態

オープンハウスは週末に開催
される。今ではリフォームを
施した築年数の古い物件も多い。
内装の見た目は、キレイだけど
水道管のような設備は古いまま。

更に大規模修繕の時期になれば
積立金で足りない場合は、戸別に
まとまったお金を徴収される。

先日、見慣れない業者のチラシが
投函されていた。直ぐ近くなので
見に行くと、インターホンを
押しても「ただいま出られません」
というメッセージが流れる。

いきなり、エントランス部分で
？マークだ。応答が無ければ
帰ろうかと思っていたら、不意に
インターホンから男性の声がする。
「５階に上がって来てください」

チラシにも部屋番は記載されて
いるし、その番号を押したから
オートロックが解除される訳だ。
間が抜けた男性だと思いながら
上がると、玄関扉は閉まったまま。

再度、インターホンを鳴らすと
また「ただいま出られません」
何故、２度もメッセージが流れる？

暫く待たされ、やっと扉が開く。
いきなり、アンケートに記入して
下さいとバインダーを渡される。
靴も脱がずに、書かなければ
見せないと言わんばかりの対応だ。

「フルリノベーションですから
見て下さい」と言って、タバコ
臭い名刺を渡し、説明はせずに
営業マンは奥のリビングに行く。

付き纏われるよりマシと思い直して
勝手に全部の部屋を見るが・・・
全体的に角部屋の割に採光が悪い。
外廊下に面した所に、小窓が１つ
あるだけで、以前に？マークだと
思った物件と、そっくりの内容だ。

話したくない営業マンに１つだけ
質問する。「床はLいくつか？」　
遮音性が１番マンションにとって
重要なのに。「聞いていない」

時間の無駄。カウンターに置いて
あった今までの分譲の賃貸の
家賃表を見て覚える。地価高騰の
為、数年前に比べて３万もUP。

身を切る想い

あなたは今までに身を切る
想いをした事がありますか？
ちょっとした、ショックを
受ける事は誰でも経験する。
本人にとって、どの程度の
ダメージなのかは異なる。

家族同様のペット・肉親や
親しい人間の死別は辛く、
自分の中で特に大事な相手で
あれば痛みは深く心に刻み
込まれる状態に、なり易い。

更に、震災や自然現象に依る
自宅の崩壊や大切な品物の紛失は
どこにも怒りを吐き出す事が
出来ない。そんな場合は特に
現実に対して、事実を受け止め
前に進む為には時間が掛かる。

人に依っては、立ち直れずに
そこから一気に崩壊していく。
なけなしのお金を詐欺によって
失ったり、今後の生活に大きな
支障が出るような状態になれば
呆然として思考が定まらない。

身を切る想いは、ある日、突然
やってくる。誰でも経験する
とは限らない。それが自分の
人生の定められた運命なのかも
しれない。そう思わなければ
遣っていられないだろう。

悲惨な体験は、その人を強く
すると同時に、弱ければ廃人
と化してしまう事も起こる。
人の精神状態は、どれだけ
厳しい状況に置かれて来たか？
その中で折り合いを付けて生きる。

誰かに救いの手を差し伸べて
貰って、甘えて生きてきたら
その様な人物が自分の前から
消えてしまえば、次に代わる
人間を得なければ、どうなる？

身を切る想いをした方がいい
とは言わないが、本当の優しさは
表面的な言葉ではなく、その人の
絶体絶命の時に力になってくれる
人物なのだ。自分の周囲に、そんな
人がどれ位、居るのだろうか？

解像度が高い人とは？

人物の評価で解像度が高いとか
低いという言葉を、あなたは
聞いた事があるだろうか？

優秀な人は物事を高い解像度で
把握する傾向にある。つまり
広い視野を持ち、重要なポイントを
深く理解できている事を指す。

同じ環境や状態に置かれても
誰もが気付かない部分に目を
向けている。周囲から評価される
場合や逆に妬まれる事も生じる。

解像度を上げるには、原因や要因、
方法を細かく具体的に掘り下げる。
更に考慮すべき原因や要因、
アプローチの多様性を確保する。

見えた要素を意味ある形に分け
要素間の関係性や相対的な重要性を
把握する。最後に経時変化や因果関係
物事のプロセスや流れを捉える。

ピントが合っていると鮮明に見える。
しかし、ボケているとよく分からない。
それが解像度の高い人と低い人の
違いになる。解像度が高ければ
相手に合った分かり易い説明をする。

人は理解度も知識の量も違う。
初めての事に遭遇しても躊躇して
進められない人と手探りで自分の
持っている能力を行使して進める人。
それも解像度が高いか、否かになる。

自分で厳しい道を歩む事に対して
高みを目指す人間は当たり前の
工程だと思っている。しかし、
凡人は、なるべく楽な道を歩みたい。
その差がドンドン広がって行く。

解像度が高い人は相手の気持ちを
察して短時間で解決させるべき事と
時間を掛けて中身を吟味すべき
事柄を瞬時に判断して行動できる。
人の話を理解する能力だけが
優れている訳ではないのだ。

解像度が高い人は何もしなくても
出来る様に成った訳ではない。
どこかの時代で、何らかの形で
厳しい訓練なり、経験を自分が
自主的にしてきた結果が今の姿。

見えている所だけを取り出さずに
見えない部分が、その人を作り
上げて来たと言っても間違いない。

他人と兄弟ゲンカか？

私が時々、訪れる施設がある。
職員の数は少ない。そして
若い非正規雇用の女性も居る。

組織編成が行われて、働く人の
変動があった。年配の女性が
異動して居なくなり、雇用年数を
経るとドンドン非正規雇用の
若い女性はガンガン言い出した。

雇用形態の有無は関係ない。
そういう態度としか思えない。
一応の責任者は、貫禄のない
男性でピシッと物を言えない。
だから、ナメラレテいるのだ。

しょっちゅう、兄弟ゲンカか？
と思う程の勢いで部屋中に響く
声で非正規雇用の女性は言う。

その女性は２２歳の新卒で入り、
丸４年目に入った。元々の声も
大きい。TPOを弁えて話す概念は
最初から無い。貫禄のない男性は
応手するけれど、女性は全く意に
介せずガンガン攻め捲くっている。

話す事で、日頃のストレスを
解消しているとしか思えない。
いつまで経っても、変わらない。

だから、私が見計らって２人の
会話に加わり、双方が上手く行く
ように、まとめるのだ。すると、
私と仲の良い非正規雇用の女性は
「さすが！」と言って納得する。

自分の意見を、曲げない人間に
対する方法は、誰でも出来る訳
でもない。男性は同意を求めて
私に「酷い事を言うでしょ」と
発言をするが、男性が相手を納得
させる話術がないから永遠に続く。

男性は、「僕は優しいから」と言う。
私は「優柔不断とも言うけど」
職場で働く人間に対して、まるで
兄弟ゲンカかと思う剣幕で喋るのは
仲が良いと言うより、非正規雇用の
女性の方が暴走し過ぎと感じる。

ハッキリ言うと・・・

人との距離の取り方が分からない。
そういう人は元々、人付き合いが
苦手なタイプに当たる。相手が
どう思っているか？　口に出さ
なければ一切読み取れない人だ。

或いは、相手が拒否しているのに
喜んでいると勝手な解釈をする人。
嫌がる事を、ひつこく何度もすれば
当然、拒絶されるのは目に見えて
いるのに、それも分からない。

勝手にドンドン突き進んでいく。
そこに日本人とか外人という
区別はない。言葉が、よく通じ
なくてもゼスチャーや態度で
分かるのが普通の感覚の人間だ。

けれどもお金があるとか、自分の
する事に相手が抵抗するはずは
ないという勘違いの人間は、
どうしようもない部類に属する。

まして男女の間柄で親しくない
のに勝手に自分の彼女だとか
彼氏と勘違いして身体を触る。
強引にキスをしようとする。
そういう人間は、もっての外。

公明正大なセクハラ。他の人が
見ている時に同じ事が出来るのか？
もてない男も女も勘違いする。
何故、自分は好かれていると
思うのか？　ハッキリ言うべき。

すると、びっくりして。或いは
唖然として、全く動きが止まる。
さっさと嫌いだ、と告げて帰る。
それでも付き纏う人間は少ない。

日本人は穏便に済ませる。事を
荒立てない。そういう考え方が
はびこっている。しかし、物には
限度がある。自分の中で線引きを
超える事をされたら、ハッキリ
拒絶の態度と言葉を吐くべき。

それが出来ない人はナメラレル。
男性の方が圧倒的に力が強い。
本気を出せば、女性の力など
ビクともしない。そんなの常識。

だからこそ痴漢やレイプという
被害は女性特有だけど、被害者
本人の態度にも問題があるのだ。
きっぱり毅然と出来ない女性は
恰好のターゲットになっていく。