夢地蔵

田舎の映像作家の備忘録

黒姫山総集編を作ろうとしましたが

2023-12-19 16:14:13 | Weblog

棚の隅で眠っていたテープも動員して黒姫山の映像の総集編を作るつもりですが、

これは大変です。

素材のテープは Umatic と ベーカムを入れると計50本を超えます。

手始めに最初の映像を選びましたがこれは頭から1時間10分をアーカイブスとしてアップ済みです。

このテープを確認して一番いいところをオープニングにしようと考えたんですが。

冒頭はこんな具合です。30年程度昔、記憶は曖昧ですが鳥居川をはさんだ東、富士里牧場脇?

5分後

10分後

15分後

20分後

30分後

1時間経過

アップした動画の最後です。

オリジナルは続きがあってテープエンドはこうです。

時間帯は夕方、上空を南西の風に乗って雲が流れ、山肌が半逆光で立体感が出ています。

ではこれをオープニングカットにするならどの時間帯を選んで長さはどうするか。

それとも全編これをベースにして他の映像を被せるか。

ここでへそ曲がりは考えます。案は何種類も浮かんできました。

 

ところでこの映像は何処で撮ったのか、とにかく30年位昔のことで記憶が薄れています。

急遽晩酌の焼酎を買うついでに思い当たるあそこへ行ってきました。

やはりここでした。牧草地の先の雑木林は30年前よりずいぶん大きくなっていますが富士里牧場です。

さて、何から進めましょうか。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

まだあったEDBetaテープ

2023-12-18 10:49:29 | Weblog

工房の隅の棚に収めた大量の EDBeta テープの中にまだ7本眠っていました。

どれも黒姫山をメインに据えた内容です。

昨年「映像による絵画のためのフリー素材」としてアップした際見落としていたようです。

それとも使えないと判断したのかも。

テーマは黒姫山で、90年代初めに山の麓と数キロ東の牧場から撮影したものです。

黒姫直下の草原 これはあまりパッとしません。
3月

別の日 これはシンプルです。
3月

残雪の黒姫と草原 いいじゃないですか。
5月

牧場から望む黒姫 狙いはわかりますが光が中途半端。
3月

牧草と黒姫 これは光が満ちていますが。
5月

閑貞桜のある大原社近くから 春の宵の雰囲気が出ています。
4月

初夏の牧草のある情景 これも光が中途半端ですねえ。
5月

この7本の中で使える映像とアップ済みの黒姫を撮った映像を組み合わせたら1本作れそう。

カット割り構成なら生きる映像素材は探せばいくつもあります。春夏秋冬全部揃っています。

山麓の山野草もそこにインサートしたら生きるぞ!。

これは挑戦してみる価値がありそうです。”黒姫山総集編”。

テーマは四季の黒姫山。コンセプトは悠久の歳月。モチーフは黒姫の見える風景。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

たまには温泉でゆっくりって、

2023-12-17 14:26:46 | Weblog

「たまには温泉でも行ってゆっくり」。

よく耳にする言い方ですが、私はへそ曲がりですからそんな趣味は無いんですけど。

そんな私ですが昨日は次男坊夫婦の招待で、二夫婦4人で温泉へ行って一泊、ゆっくりしてきました。

歴史を感じさせる渋い宿での小休止です。

帰宅後次男坊夫婦が帰ってからブログと YouTube の閲覧数を確認。

ということで今日は話題が無いので先日撮った写真でお茶を濁すことにしました。

13日の地元、日没直前のりんご畑の入口です。

去年も撮ったポイントですが。

晩秋と初冬の狭間ですねえ。

傾いた西日、残照のひととき。

間もなく太陽は西の山に。

どの写真も映像ならどうなんだろうと、ふっと思いました。

今、この写真を撮る時の自分の行動を思い出すと、無意識にカメラ位置と構図を決め、シャッターを切っていました。

一枚撮ったら次はあそこに移動してあれを主題にして、その次は・・・。

「映像ならここからこのアングルでこの構図で撮るだろう」。

「映像作品にするなら全体の構成にはどんな要素が必要か」。

そんなことを頭の中のソフトウェアでループしながら風景を観察しシャッターを切っていました。

考えてみれば私の写真はいつもこのパターン。映像が前提で写真は目的ではないようです。

でもこれをビデオカメラで撮るとなると特にベーカムなら大変な作業で、日没には間に合いません。

写真なら手持ちで簡単ですが、、、どうなんでしょう。

 

温泉でのんびりした気分が抜けないので色々考えてみることにします。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

実験作「光彩陸離」をアップロード

2023-12-15 11:05:25 | Weblog

新作をアップロードしました。

32年前の晩秋、小春日和の湖です。

一部を使っただけで棚の隅で眠っていたテープを素材にしてまとめました。

映像という得体の知れない表現媒体を、原点に戻ってゼロベースで作った実験作です。

現代の映像について書き出すと本が一冊書ける程言いたいことは山ほどあります。

日頃思うのは、映像の分野はいまだに絵画の世界に遠く及ばないし根拠のない手法に懲り固まっているという現実。

 

今回の実験作についてはこれ以上語りません。作品がすべてを語っています。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今日は実験的作品「光彩陸離」を作る

2023-12-14 20:18:55 | Weblog

実験的な映像作品作りに挑戦です。

単なる風景映像ではなく、映像文法を無視してみました。

素材はこれも32年前の秋、BGV用に野尻湖で撮影したテープです。

カメラはSONY EDC-50。

タイトルは「漢字熟語・故事成語辞典」から探し決定しました。

”光彩陸離”とは、美しい光がきらきらと輝くこと。陸離は光が散乱すること。

映像に完全に一致します。

タイトルバックの映像は淡々と秋の日差しを受けて輝く小さな波。

次は逆光で煌めく湖面を望遠で。普通ならこのシーンだけ抜き取るんでしょうが。

次は水面のゆらぎ。徐々に波は細かくなっていきます。

湖面を画面一杯にして。これを肉眼で見続けるのは無理ですが映像なら可能です。

一変して湖面に映る太陽。

ラストは絞り込んで背景を真っ暗に落とした湖面のきらめきです。

全編1時間ちょっとの長編です。

BGMは映像を引き立てる曲を厳選しました。

いつもお世話になっている YouTube オーディオライブラリーから Kevin MacLeod 氏の作品です。

当然この曲は著作権表示が必要なので作品の末尾に入れました。

今回の映像は7カットありますが短いカットで7分、長いのは18分収録してありました。

据えっぱなしのカメラですが、各カットの中で大きくあるいは微妙に変化があります。

通常の映像手法なら各カットを数秒、都合のいい部分を抜き出して構成するんでしょうが、

それでは中身の無い映像の羅列です。TVCMじゃありませんから。

 

話が長くなりそうなのでここまでにしておきます。

これから全編確認して明日の朝エンコード、 YouTube にアップです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新作「真夏の鉄路 Midsummer railway memories」完成

2023-12-13 16:45:00 | Weblog

32年前に収録したテープを骨格に新作を完成させました。
YouTube にリンク

撮影地は信濃町郊外の旧信越本線杉の沢踏切(記憶では当時「六月踏切)脇です。

今は信越本線は分割民営化されてしなの鉄道になりました。

季節は真夏。この風景に惹かれて2回、据えっぱなしのカメラ EDC-50 でそれぞれ望遠と広角で記録。

列車を狙った訳ではありませんが、当時の車両が何種類も通過します。

通常映像作品を作る場合、テーマ/モチーフ/コンセプトを決定し構成するものです。

それが基本ですが、今回は無視しました。

自身の感性だけを頼りにカットを並べ、通常インサートと呼ばれる映像を組み込みました。

あそこから数キロ離れた田圃と遥か南のひまわり畑です。

編集しながら思ったのは、語りをどうするか。

最初はモノローグの形で英語で語ろうと考えました。

メモ帳で原稿を書いて翻訳し、読み上げサイトで読ませて録音するという前にも使った手法です。

しかし、編集画面を見ていたら考えが変わりました。

言葉は不要じゃないか。テレビ番組じゃないんです。

一見何の意味もないこの動画を見ようなんて奇特な人がいるとは思えません。

言葉で作品の方向を暗示するのも手でしょうが、それはどうも違うような。

なんでもない田舎の風景の中をたまに列車が通過する、それだけの内容。

そこに深いものを感じる人だけのための動画でいいんじゃないか。

目の前を通り過ぎる列車には人々が乗っていました。

人々にはそれぞれの人生があって、この日列車に乗ったのは理由または事情があったはずです。

彼ら彼女らはどこへ行こうとしていたのか、それとも帰ろうとしていたのか。

列車が向こうへ去った後もあの先の線路を列車は走っていたし静寂の風景が広がるだけの時間帯にもここに向かっています。

32年後の今、あの列車に乗っていた人々はどうしているのか。

そんな感覚で見る人だけを相手にすればいいんじゃないか。

語りを入れるのは止めました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

未公開のテープをどう生かすか

2023-12-12 19:48:05 | Weblog

父が亡くなった年ですから平成3年、1991年。32年前の確か11月です。

幼い次男坊と野尻湖へ行って湖面を撮ったテープが棚の奥で眠っていました。

水面だけを数カット、それぞれ全く違う波と反射光の表情を長回ししてあります。

これを「真夏の鉄路」に一部挿入するつもりでキャプチャ。

南風が田んぼを渡り、風の足跡。ここに重ねるつもりですが

これが実に美しいんです。でもこのカットを使おうと考えて実際に重ねてみると違和感が。

次のカット。秋の澄んだ空から落ちる日差しがキラキラと輝いています。

これも長回しですが、逆光の中、モーターボートが打ち合わせしたように横切りました。

波が作り出す揺らぎ。

撮影場所を変えました。水面から約2メートルで印象が変わります。

ここでも水面は細かい波で一味違う輝きです。

最後のカットです。絞り込んだので対岸は見事に落ちて単純化。水面の輝きが強調されています。

キャプチャしながらこれ自体眠らせておいては後悔することになると思いました。

これで1本作れます。

「真夏の鉄路」は一時中断、いや、並行して進めましょう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今度の作品に使えるかな

2023-12-11 18:41:57 | Weblog

30年前のテープの中に信越本線当時の豊野牟礼間を走る列車が4種類残っていました。

これが本来の狙い、浅い谷間のヒマワリです。

120分テープを回しっ放しで撮影しましたが、その間に小学生だった子供たちとキャンプに行く買い物。

後でテープを見たら途中で田んぼの見回りのおじさんが入ったりアマチュアカメラマンが入り込んでしまいました。

ところが狙った訳ではないのに向こうの丘の下、信越本線の線路を走る列車が写っていました。

2カットは使えます。

まだありました。

晩秋の空を坦々と撮った映像。2時間ありますがまぎれもなく30年前の空です。

これらをどう料理するか、田舎の映像作家として腕の見せ所です。

なんでもない映像ではありますが、30年という歳月の重みを表現しましょう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新作のための追加撮影

2023-12-10 14:37:21 | Weblog

30年前のテープで新作「真夏の鉄路」を作るため、オープニング用の映像を撮りに行ってきました。

場所は隣りの信濃町、しなの鉄道杉の沢踏切の脇です。

あの踏み切りは昔の記憶では六月踏切だったはずですがいつの時代に変更したんでしょう。

朝は冬晴れで暖かかったので楽でした。

カメラは当時使っていた EDC-50 はもう無いので Panasonic NV-GS70 です。

これは民生用ですが 3CCD なので画質は問題ありません。

現地に着いてカメラを三脚に載せようとしたところで上り列車が右手から現れました。

とっさに手持ちで撮りましたがフルオートが幸いして目の前を通過する列車を捕らえることに成功。

列車が去ってから昔と同じカットを撮影。高速道路の高架が目障り。晩秋と冬の境目です。

こちらが昔の風景。季節が対照的なのが効果的です。

望遠であの時と同じ別カットも。これは三脚を使用。

30年前です。

素材は揃いました。さっそくサブのワークステーションに取り込んで編集に掛かります。

現在のあの場所を撮ろうと思いついたのは昨日の夜です。

どうせならベーカムでと思いましたが結果的に GS70 は正解でした。

この記事を書いていて外を見ると信濃町方面は北から厚い雲が流れて山が見えなくなりました。

朝のうちに撮影を決行して正解。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今日はこれという話はありませんが

2023-12-09 19:50:57 | Weblog

今日は週一のウォーキングの後、奥方の兄夫婦が新潟から来たので相手をして時間が過ぎました。

お米や地酒を持参いただいて感謝。最近は控えていますが多食いで酒も大好きなものですから。

こちらからも名物のりんごその他を持って行ってもらいました。

そんなわけでこれという話題はありませんが、最近撮った写真でも。

これは旧国道117号線の千曲川沿いを通った際撮った写真。12月9日の夕方です。

正面の山は「高社山(こうしゃさん)」。

狙ったのは高社山ではなく千曲川に掛かる鉄鋼、古牧橋なんです。

この鉄橋は当初「腰巻橋」という名称でしたがそれはあんまりだというので古牧橋に変更されました。

古牧橋はいずれ下流に架け替えられる計画があるそうで、いつだったか地権者に説明会があった日に遭遇したのは奇跡でした。

この橋ができる以前は舟を連結して板を乗せた舟橋だったそうです。

今の古牧橋の日常風景を写真や映像で記録し残すのは今が絶好の機会。

もうふたつ、千曲川に関する話題があります。

そのひとつはこの古牧橋の上流に建造中の新しい鉄橋。

この夏に工事中の様子は写真で残しましたが水色のきれいな橋で来春の完成後が今から楽しみです。

もうひとつは遥か下流、栄村の百合居橋。

現在の橋の下流に新しい橋の工事が進行中です。

現百合居橋は10年以上前から写真を撮ってありますが、さて、こちらはどんな橋になりますか。


こちらは古牧橋を撮った後、上流の様子を撮ったうちの1枚。晩秋の夕暮れの一瞬の記憶です。

これという話題がないので写真データを遡ってみました。

歳月の過ぎるのは高齢者には加速度的に早いものです。これはつい先日の感覚ですがちょうど2年前の今日!

これが何の木なのか、調べてありませんが木の種類なんてどうでもいいじゃないですか。

最初、思い違いして昨年の今日だと思ったらあれから2年でした。

来年の今頃もこうして過ぎた日々の記憶としての写真や映像を振り返るのでしょうか。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする