夢地蔵

田舎の映像作家の備忘録

そして再び黄金色の日の出

2022-08-22 11:47:35 | Weblog
99歳の母の葬儀が終わり、今後のことがあるにせよとりあえず一段落です。
今、東の黄金色の山並みから朝陽が現れました。


経験者ならわかると思いますが親を見送るという一連の行事は精神的体力的に大変な負担です。
30年前に父を見送ったときは現役でまだ若かったのに大雪の年で直後に風邪をひいて寝込みました。
今回は私も73歳。疲れを癒すため、今週は喪に服すということにしてゆっくり過ごします。
早急に連絡する必要のある件をひとつ済ませたら映像制作の続きから動き始めることにしましょう。

さてと、次に取り掛かるテープは、、、
一部の機材が高温多湿のためか不調でしたがもう大丈夫でしょう。
戸隠街道脇で撮った雑木林がありました。次はこれにしようと予定していたんでした。


同じ場所で10月に撮影したテープとセットです。


そんな状態ですがブログも再開です。

続いて次のテープをテープモードでキャプチャ。テープエンドで自動終了します。
キャプチャした映像のトップです。

秋の半逆光で紅葉した葉が透けていて最高です。

途中太陽が隠れて日陰になります。


ラスト近くは光が万遍なく回り込んでいました。

これはあまり面白くないですね。
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昨日母が99歳で旅立ちました

2022-08-19 07:02:19 | Weblog
ついにXデーが訪れました。
この状況で最期を看取ることはできませんでしたが入院先から電話が入り掛けつけましたが携帯の着信音がこんなに嫌だと思ったことはありません。
安らかな顔で母は旅立ちました。合掌。
99歳7ヶ月、大往生です。
ベッドで体を拭いてやりましたが母はずいぶん小さくなっていました。
声には出ませんでしたが耳元で「婆ちゃん、長い間お疲れ様でした」。
それからあれやこれやで大忙しでしたが夕べは携帯に怯えることがなくなっただけが救いで、その意味では一段落。
床について浅い眠りですが休むことができました。

これは17日朝の工房の窓から見た日の出です。

場所は違いますが母も遠のく意識の中で私の目を通して同じ朝日を見ていたのだろうと思います。

そんな訳でこのブログはしばらくお休みです。
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[映像による絵画のためのフリー素材] 30本完成

2022-08-18 06:34:35 | Weblog
90年代初めに撮りためたテープはまだまだありますが昨日はキャプチャでトラブル発生!
ワークステーションに取り込む窓口のcanopus ADVC-500が不調です。

キャプチャ中にMODEがANALOG→DVからDC→ANALOGに勝手に切り替わったりOFFになったり。

雷滝のテープで悪戦苦闘。
トラブルで中断した前の部分から改めてキャプチャしてパッチを当てようとしましたが、民生用ビデオなのでタイムコードがありません。
フレーム単位でつなぐのは至難の業です。
でも最初にキャプチャした約48分は成功しているのでそこから区切りのいい45分を使うことにしました。
どっちみちこのテープは後半上流の雨で水が濁るので結果オーライです。

夕べのうちにアップロードしました。このシリーズはこれで30本。
どの動画も絵画の素材として割り切ったので字幕もBGMもありません。
据えっぱなしのカメラで撮った映像が淡々と流れるだけです。

リンクを張ってあります。

機材のトラブルですが、このところの高温と多湿が原因ではないかと推測しています。
他にも湿気で起きたトラブルがあって対処しましたがこの夏の陽気は完全に異常ですよね。

今日はどんな一日になるか、うーん。次のテープに取り組みたいけど。
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残りのEDBetaテープを確認

2022-08-17 06:00:41 | Weblog
[映像による絵画のフリー素材] 次は黒姫山関連をシリーズ化しようと考えていましたが、テープ内容を確認したら使えそうな物がありません。
ついでなので各テープ内容のサムネイルを作ることにしました。
テープの数が膨大なので根気が続かずとりあえず41本分。

できればこれをL版に印刷してテープケースに貼りたいけどイエローとシアンのインクが残り少ないぞ。
まあいいでしょう。ワークステーションでこれを見れば済むことです。

なかなかの映像も何本かありました。
厳寒期の黒姫山麓、畑の脇です。


こちらは高山村の雷滝。俗に裏見の滝で、裏側に通路があります。

この日は上流で雨が降ったため、テープ後半は滝の水が濁ってしまいました。

旧三水村に近い信濃町の、今は北信五岳道路で削られて消滅した田んぼです。

これは残雪の3月から稲刈り前の9月まで5本撮ってあります。

全く期待しませんでしたがこんなのも撮ってありました。

風に揺れる雑木の紅葉が半逆光で透けています。

しかも新緑の時期も。

谷を霧が流れています。

これは使えます。次の有力な候補です。

映像を見ていて思い出しました。ここは信濃町と戸隠を結ぶ通称戸隠街道の谷沿いで、
1972年(昭和47年)9月23日 川中島自動車のバスがダンプカーとのすれ違いに失敗、
50メートル下の鳥居川転落する大事故があった、その場所だったんです。
紅葉の林を撮影中、暇なので谷の狭い道を降りて行ったら慰霊碑がありました。合掌。
死者15名、67人が負傷という事故で、私は当時ニュースでリアルタイムで知っていました。
あの頃は狭い砂利道でしたがその後改良され今は舗装された快適な道です。
半世紀前ですからあの事故を覚えている人も少なくなったでしょうね。

夕べにも母の件で電話が入るかもしれず安眠できませんでした。
今朝はそんな状況だからこそ次のテープに掛かりました。

雷滝です。
後半は確か水が濁ったので何分使えるか、1時間は欲しいところです。
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Xデーを前に工房で映像に取り組む

2022-08-16 06:20:40 | Weblog
母の状態について、入院先からの連絡待ちの日々で精神状態が不安定な状態です。
携帯の着信音がこんなに嫌だと思ったことはありません。
弟には「携帯が鳴ると心臓に悪いだろうから悪い知らせでない連絡は毎正時にするぞ」と伝えてあります。

今は撮り溜めた古いビデオテープを材料にフリー素材の制作に集中するしかありません。

戸隠の鏡池シリーズはこれが最後です。

これはPremiereによるキャプチャ中の画面。

東の窓の外、黄金色の雲の切れ間から夏の太陽が顔を出しました。

今日はどんな一日になりますか。

テープのキャプチャは正常に進んでいます。
「テープ」モードなのでテープエンドで自動終了するはずです。

ここで確認のためにPremiereのキャプチャウインドウを見たらアナログビデオテープなのでドロップアウトが目立ちます。
目的が [絵画のためのフリー素材] で、映像そのものを見せるわけじゃないので妥協するしかありません。
でも映像そのものは緑の空間に薄曇りの柔らかい光、おだやかな水面で言うことはありません。が、画面の乱れが出てきました。
中止してクリーニングテープの出番です。ヘッドを磨耗させるのであまりつかいたくないので数秒だけ。

テープを巻き戻して再キャプチャ開始。


ところが40分過ぎに映像が大きく乱れてNG。


このテープは磁性体が剥げているのかもしれません。
でも40分あればいいでしょう。


このシリーズが完成したら次は黒姫山シリーズかな。
数えたら19本あります。使えるのは数本でしょうが。

今はそんな状況なので前から考えていた HL-59 による風景撮影には出られません。
Arriflex16S の出番も夢に終わるかも。否、来年こそ!
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戸隠の鏡池は昔何度も訪れました

2022-08-15 15:02:16 | Weblog
1990年代初めに戸隠の鏡池で撮ったテープはまだあります。
鏡池は足掛け3年位、何度も通いましたが「鏡池どんぐりハウス」ができる前の時代からの時代です。
通った最後の頃何やら建物が建ち始めて、写真を撮りに来た人と「ここにボートを浮かべたらおしまいですね」と意見が一致。
幸いボートの営業は想定しなかったようで安心しました。
当初の鏡池どんぐりハウスは気軽な食事所の雰囲気で、メニューは蕎麦がメインで旅の人は喜んでいましたがその後方向が変わってしまいました。
それはそれで結構ですが蕎麦を目当てに来た人ががっかりしているのを見ました。

10月です。
日の出前に現地に着いてカメラをセット、戸隠山に朝日が当たったタイミングで撮影開始しました。

池の上に朝霧が流れて幻想的です。

記憶が曖昧ですがおそらく翌年の10月です。
様々な木はそれぞれ紅葉のタイミングが違うのでベストタイミングは短くて毎日通わないと撮影は困難です。
案外通り掛かりの観光客が偶然最高の紅葉を撮ったりします。

この日は保育園の一行が来ていて落ち葉を投げ入れたり足を滑らせて落ちそうになってテープ前半は使えませんでした。

私の撮影ポイントは池の南東、護岸の下、水面上1メートルの位置です。
そこなら水が濁っていたとしても風がなければ水面は全反射で鏡のように見えます。
蟻の塔渡りとその先の八方睨み、更に戸隠山主峰は主題ではないので画面に入れませんでした。

どなただったか忘れましたがここで撮られた写真で有名なのがあって、
それは護岸の左にあるちょっとした狭い広場みたいな所から戸隠山の頂を入れた構図でまとめていたのがありますが
そこはカメラマンたちが申し合わせたように立ち並んでいました。
しかも山に朝日が当たる時間帯を過ぎると一斉に引き揚げる姿を見ましたがあれには辟易。

鏡池のテープはまだあります。これはテープエンドまできれいに撮れていました。
仕上げたのでエンコードを開始しましょう。紅葉シーズンが終わってほとんど人が訪れない11月の映像です。


まさに鏡池!

対岸の丘の唐松は黄金色の紅葉が終わって裸木。険しい戸隠山はもう雪が降りました。

アップロード完了。

あっ、タイトルのテキストに間違い発見!。やり直しだあ。
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何かと落ち着かない状況ですが映像制作は継続

2022-08-14 06:09:28 | Weblog
99歳の母の状態が好転したのもつかの間、一進一退で針のムシロ状態です。
だからといって家でじっとしている訳にはいかないので携帯への着信に怯えながら映像の制作は継続。
そんな状態ですが「映像による絵画のためのフリー素材」の新作をアップしました。


これは1990年代初めに戸隠の鏡池で撮影したテープの最初の物です。

左端のOKラベルを貼ったのがこのシリーズの1本目。

鏡池は文字通り戸隠山が鏡のような湖面に映る素晴らしい風景が見られる定番の写真撮影スポットで、紅葉のシーズンは写真家で賑わいます。
定番の撮影ポイントがあってカメラの砲列が並ぶのですが、私は独自のポイント、カメラ位置とアングルを決めていました。
池の縁に下りて低い位置から対岸の丘をメインに狙い、通常は入れ込む険しい戸隠山は画面の右上に追い出します。

今回の動画の冒頭、季節は新緑の6月。敢えて朝凪ではなく夕凪の時間帯です。

気象条件によりますが夕方に風が止むことがあります。

具体的に「鏡池」を撮ろうとしたんじゃなく私の感性による世界観です。












いかがですか。
2時間という時間帯は「絵になる」情景をいくつか捉えていました。
三脚に据えっぱなしで連続撮影したからこそ撮れた「決定的時間帯」だと思いませんか。
特に1時間51分付近の映像は最高。夕方の半逆光が効果的です。
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昨日完成した動画をアップ、次に取り掛かりました

2022-08-13 13:24:56 | Weblog
昨夜エンコードした動画を朝アップ。


続いて次の作品に取り掛かりました。
編集は済んでいるのでAVIで書き出して朝の涼しいうちにエンコード。


今日はなぜかアップロードに時間が掛かります。まあそのうちに終わるでしょう。
このテープは信濃町の某所で30年位前に撮影したものです。

晩秋の11月なのに南風で妙に暖かい日だったのを覚えています。
週一のウォーキングのついでに現在の同じ場所を撮ってきましたが、カメラ位置をもっと左にすれば良かったのに。

季節は違いますが30年経過してずいぶん様子が変わりました。

上空を南風に乗って重苦しい雲が流れています。


全く予想していませんでしたがトンビが現れました。


奥の山は黒姫です。右手(北側)は気圧が下がって厚みのある雲。向こうの空をカラスの大群が旋回。


またしてもトンビが舞います。


次はカラスの群れが演出したようにやってきて先ほどより近くを旋回。


空は最後まで晴れませんでしたがめまぐるしく変わる雲の形を捉えていました。


そうこうしているうちにアップロード完了。

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親父の墓参りを済ませて動画制作の続き

2022-08-12 13:33:59 | Weblog
須坂の墓地へ行って父の墓参りを済ませてきました。
サマージャンボが当たりますようにとお願いしてきましたが当てにはならないでしょう。
出掛ける前に22本目の「猛烈な残暑の畑」をアップ。


そもそもなぜこんな、カメラを据えっぱなしでテープエンドまで風景を撮影したのかについて語る必要がありますね。
きっかけは昔の8ミリ映画の月刊誌「小型映画」に載っていた環境ビデオの記事を読んでのこと。
その後新井満氏の「環境ビデオの時代」を書店で見つけて買いました。1990年です。

この本に書いてあることは新鮮で納得のいくものでした。

環境ビデオ、BGV(バック・グラウンド・ビデオ)とは要するに通常のカット割り構成の映像ではなく基本的に据えっぱなしのカメラで撮ったものです。
新井満氏曰く ”環境ビデオとは、BGV(バック・グラウンド・ビデオ)と呼ばれたりしていることでおわかりのように、
文字通りBGM(バック・グラウンド・ミュージック)のビデオ版です。喫茶店のスピーカーから静かに流れてくるBGMを意識して聴こうとしないのと同様に、
見てもいいし見なくてもいいいいのがBGVなのです。"
中卒の工場労働者の身で人生の突破口を探していた私は「これだ!」と感じて挑戦することにしました。
BGV制作の夢は中断していますが、つい最近になってこれってもしかすると絵画の素材にそのまま使えるんじゃないかと考えた次第です。
映像に関しては大学や専門学校で習った訳じゃなく独学ですが、それ以前20代で8ミリに熱中して自主映画まで製作、それなりの才能があると信じていました。

話を戻しましょう。
ワークステーションで23本目のテープをキャプチャ開始してそのまま墓参りへ。
帰ったら「コマ落ちが発生しました」のメッセージでテープエンドまでキャプチャが完了していました。
このテープは先日アップした「真夏の鉄道のある風景」と別の日にほぼ同じ位置で信越本線上り方向を撮影したものです。
信濃町の田園と林に囲まれた空間を、望遠レンズによって絵になる構図とトリミングで画面を構成しました。
望遠の映像は基本的に嫌いですがこのときは敢えて挑戦。結果オーライ!

今回は静止画をレベル補正(16-235→0-255)してあります。

6分32秒。直江津発長野行き上り列車が通過していきます。


21分57秒。あさま型下り特急が来ました。


26分12秒。長野発直江津行き下り。


31分41秒。特急白山上りの後ろ姿です。


1時間12分23秒。再び直江津発長野行き上り列車が陽炎の中を走って行きます。


1時間49分。線路脇の砂利道をトラックが土埃を上げて走ってきました。


しばらくすると線路の向こう側に先ほどのトラックが現れます。


1時間54分過ぎ、今度は特急白山下りが長野方向から走ってきます。


テープエンド近く、猛烈に暑い風景。線路とその周囲が陽炎で揺れています。


しかし面白い映像が撮れたものです。テーマは列車じゃないんですが望遠で引っ張ったのでいかにも真夏の暑さが表現できています。
先日アップした「真夏の鉄道のある風景」の撮影でカメラ保護に被せたタオルが一部写り込んでいたのを反省して心機一転し撮り直したのが功を奏しました。
これをアップすれば絵画の素材としてより鉄道マニアに受ける、かな。
エンコードとアップロードは夜にします。
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心配事がひとつ消えたので映像制作の続き

2022-08-11 16:40:18 | Weblog
実家の母親が元気を取り戻してほっとして力が抜けました。
こうなれば昨日描きかけた絵を仕上げちゃおうと色を置いて完成。

ほぼ毎日、25枚描きました。

こうなれば映像制作を続けるしかありません。
次のテープです。


この動画は別の作品に仕上げてアップ済みですが今回は「映像による絵画のためのフリー素材」でまとめます。
ロケ地は戸隠村の畑です。この日は台風が通り過ぎて暑い南風で上空を雲が流れていました。


10分後、雲で陽射しが遮られると地面が暗くなって、レンズの絞りの関係で空の色が微妙に変わります。


28分後です。


1時間30分経過したとき、砂利道の向こうから何かが


お爺さんが運転するガーデントラクタです。

撮影していたときは「余計なのが写っちゃった」と思ったんですが結果的に最高の情景です。

あまりの暑さにテープエンドまで待てず(車は三菱ジープですからエアコンなんてありません)カメラを振って何カットか撮って撤収。
これが連続撮影の最後です。


AVIファイルの書き出しまで進めましたが暑いのでエンコードは夜にします。
標高580メートルの自宅でも工房の室温は29℃!
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