夢地蔵

田舎の映像作家の備忘録

今日は自動車修理工

2021-07-16 17:22:37 | Weblog
奥方のスズキセルボですが、走行中マフラー付近からカラカラチーチーと賑やかで不快な音が出ています。


去年の車検整備でマフラーのステーが腐食していたので溶接してもらったのが取れたんだろうと思いましたが自分の車じゃないので修理は伸び伸びにしていました。
雨は降らないだろうと思い切って自作のスロープで後ろを上げてさて、もぐりこみましょう。


やはり溶接したステーが取れてぶら下がっていました。
本当はどこに付いていたんだろうと狭いスペースで当ててみましたが、どうせ溶接しても熱と塩カルですぐに取れるでしょうから違う手で解決します。


この設計じゃ全然ダメです。壊れるように作ってあるとしか思えません。


板金の部分を切り落としました。


手っ取り早い方法、ステンレスの針金を巻いて「これで良し」。そのうちもっともらしいステーを作って固定しますが当面は大丈夫。
雪国ではマフラーのステーが腐食してマフラーが下がるトラブルは多発します。私もこれで3台経験しました。


一方私の愛車レガシィB4は右側タペットカバーからオイル漏れがあって増し締めでしのいでいますがパッキンを交換予定です。
EJ20 エンジンはタペットカバーのパッキンが熱で劣化するそうで、洩れたオイルが排気系に垂れて煙が出る例が多いそうです。
20万キロ近い走行距離とあって、パワステポンプも交換時期らしくハンドルを切るとキュルキュルと音が出るし燃料計は残り三分の一位になるといきなりゼロになるし計器盤の照明はときどき消えるトラブルが出ています。
車検はまだ1年残っていますが、どうしたもんでしょう。
シンプルなデザインとピュアホワイトの塗装、その気になればツインステージターボは強烈で気に入っていますしエンジン本体はまだまだ元気なんですがねえ。

廃車してセルボだけにすれば話は簡単ですが、軽自動車はどうしても好きになれません。

軽自動車については、軽に限らず昨今の車については言いたいことが山ほどありますがいずれ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

シュールリアリズム映画を作る ⑬

2021-07-15 09:57:55 | Weblog
何度見ても騙し絵のような空間です。


陸橋の下の歩道とトンネル、脇の鉄の階段。
要壁の上に狭い通路。
初老の男がトンネルから現れて階段を上がり、陸橋を渡って要壁の上の通路を歩いてきます。その通路は山道に続き、男は登って行きますが、その道は脇歩道につながっていてトンネルに戻る。
実際の構成は他の要素も加味しますが大まかにそんな構成を考えています。

それはメビウスの輪、男はここで堂々巡り。


メビウスの輪に関連して「クラインの壷」を応用したらどうなるか。

手始めにビニールホースでメビウスの輪を作ってみることにしました。


半ひねりがわかるように両端面の対称位置ににマークを付けておきます。


ちょうどホースの内径に合うパイプがあったので両端を半ひねりして接続。


ビニールホースによるメビウスの輪ができました。ホースの中はあの騙し絵の空間で、男はこの中を歩きます。


ホースのつなぎ目はトンネルです。現実のトンネルは数メートルですが、映画の中ではそれは地下道で外に出る階段があります。


男が1周してトンネルに入ったところ、じゃなくて出た時点で画面が左右反転。彼は鏡の中のような左右反転の空間を2週目に入り、、、
これ以上書くと構成がわかっちゃいますのでここまで。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

お天道様の下で

2021-07-14 16:51:11 | Weblog
創作活動の計画は外に出てお天道様の下で練るのが一番、次回作の映画についてです。
机の前でいくら考えてもろくな結果にはなりません。このところの政府を見ているとつくづく実感します。官僚が霞ヶ関のオフィスでなんか考えるからやることなすことが的外れ。
夜も寝ずに考えるのもいけません。故 C.W ニコルさんは午後6時以後は原稿を書かないと言ってました。

庭の豆柿の木の下にテーブルを出して


今日も写真を並べ換えて、ああでもないこうでもないあれが足りないこれは要らない。


徐々に煮詰まったかと思うと振り出しに戻りますがこれでいいんです。


虎次郎が出てきて毎度の日光浴。これ、猫にとって意味があるんです。


休憩して一番後で手に入れた露出計のクセをつかもうと思い付きました。


豆柿が順調に育っています。


畑に捨てた残飯から出たカボチャも大きくなってきました。


まだ花が咲いてるのもあります。


ジャガイモも去年採り忘れたのが芽を出して元気です。


紫陽花は露出の決定が面倒ですが露出計の値は参考、こんな設定かなとつかめるようになりました。


こんな被写体は露出計の値のままでいけます。


露出計のクセはわかってきました。どっちみち16ミリ撮影では露出計とデジイチで撮って決定する予定です。

また空模様が怪しいので部屋に戻ってまたロケハンの写真を確認、これは使えると印刷しました。一部入れ替えです。


ラジオに雑音が入ってきました。雷です。
ワークステーションをシャットダウンして電源を抜きます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

久しぶりに水飲み鳥を動かす

2021-07-13 14:45:37 | Weblog
不安定な空模様なので久しぶりに工房の掃除です。何ヶ月ぶりかな。
机の隅で渇ききった水飲み鳥が寂しそうだったのでグラスに水を入れて動かしてやりました。


掃除は適当なところでお仕舞いにして新作映画のメインタイトルをA4の紙に印刷。

これをArriflex で撮影して諧調を反転する予定です。

YouTube のオーディオライブラリを開いてコンテに合う曲を探しています。


映像作品に BGM 、しかも出来合いの曲を付けるというのは私の主義ではありませんが、「これでなきゃ」という曲があればそこは柔軟に考えましょう。
昨今のテレビは民放/NHKを問わずBGMやジングルを入れるのが流行りであれは気に入らないんですが。

新作のコンテはいまだに詰めの段階で決まりません。


先程までの雨は止みました。


今度使う予定の Arriflex ですが、カップリングゴムがこれ以上伸びないように押さえ冶具を作って挿入していましたが、先日見直したら緩めだったので替わりを探しました。

モーター側の先端はタイコ状になっていてカップリングとは摩擦で回転が伝わるだけです。


これがボディ側。真ん中の丸いのがカップリングです。


見つけたのはこれ、何かのコネクタをバラした残骸ですがカップリングよりちょっとだけ内径が小さくて


挿入した感触が最高。(スケベ)

抜き差しのためタイラップを付けておきました。

では、新作映画のコンテ構築の続きに掛かります。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

シュールリアリズム映画を作る ⑫

2021-07-11 15:18:04 | Weblog
また庭にテーブルを出して構想を練ることにしました。


青空が覗いていたのでじっくり考えようとしていたら悪戯な風が吹いて写真が飛んじゃいました。

これは面白い出来事だと後で再現した写真ですが、芝の上に落ちた状態を見ていっそバラバラにしてストーリー性を完全無視したらどうかななんて一瞬考えました。

空模様が怪しくなってきました。


コーヒーを飲みながら構成を確認したところで


この曇はにわか雨の前触れです。


撤収して部屋に入ったところで雷鳴!
即ワークステーションをシャットダウン、この間に昨日から考えていた Arriflex 16S の動作確認をすることにしました。
モーターを手動で回して正常に動くことは確認してありますが、フィルムを入れてのテストはまだやっていません。


かねて準備してある電源ユニットを出して BP95S バッテリーを入れ、


自作のパワーケーブルを差して


撮影済みのフィルムをセットして、モーターのスイッチを逆転にして巻き戻し。

古いフィルムで両穴だからこんなことが出来ます。

フィルムをゲートに通す作業は意外に面倒でした。慣れの問題ですが私の場合老眼鏡とピンセットが必須。
フィルム室のカバーを付けないで回すのは矢印の部分を押し下げます。


動きが変でしたがモーターを逆転にしたままでした。
正転にしたら元気に回りました。クローとレジストレーションピンの動作も正常です。


カバーを閉めて正規のシャッターでテスト。
右がシャッターで押すとロック、左の解除レバーを押すと停止です。


無負荷で24コマに合わせましたがちょっと早目です。
通常アシスタントが回転計を見ながら調整するそうですが、確かに変動します。


何かで見たんですが、これはフィルムのループ異常の際停止する機構だそうです。


その場合、カバーのこのピンを押すと解除される、らしいけどよくわかりません。フィルムが終わったときも停止するはずですが、止まりませんでした。
これは気がつかなかったことにします。


内心心配していたのはモーターから連結しているゴム製のカップリングが伸びているのでフィルムを回して負荷が掛かったとき空転するんじゃないかということ。
普段モーターを外して替わりにパイプ条のサポートを入れてカップリングを縮め側に押さえてあるのが効いているのかな。


フィルムを入れて正常に駆動することがわかって一安心。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

シュールリアリズム映画を作る ⑪

2021-07-10 16:18:08 | Weblog
折に付け覚え書きのために「シュールリアリズム映画を作る」を書いていますが、そのうちこの記事だけで100ページになって、まだ終わらないのではと心配になってきました。
どこかでこの堂々巡りから抜け出さないと。
ロケハンで採ってきた(撮ってきたじゃなくこの方が合ってます)写真から選び出し、左右反転した物も含めてこれが材料です。


これがメインの空間。これは決定です。


先日、メビウスの輪になぞらえて左右を反転させたのは面白い結果でした。


メビウスの輪はつなぎ目で裏返しになるので一周目で左右が反転、二周目で元に戻ります。
それを更に突き詰めると、例えばフィルムを一部上下反転させたらどうなるか。
頭の中でフィルムが複雑に絡んでその状況自体が堂々巡り。

ここでちょっと遊んで PhotoShop で写真を2階調にしてみました。
これはありふれた手ですが印刷してみました。


これも


見え透いていますが面白い効果です。


ついでにもう一枚。


あれもやってみましょう。


非現実感が出ました。


でもねえ、これじゃあフィルムで撮る意味がありません。ビデオで撮って Premiere で加工すれば簡単に出来ちゃいます。
今回はフィルムにこだわりたいのでこの案は却下。

試行錯誤の中で鉄の階段を俯瞰したカットを180度反転したのは面白い結果でした。


折に付け覚え書きのために「シュールリアリズム映画を作る」を書いていますが、そのうちこの記事だけで100ページになって、まだ終わらないのではと心配になってきました。
どこかでこの堂々巡りから抜け出さないと。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

シュールリアリズム映画を作る ⑩

2021-07-08 16:20:18 | Weblog
ロケハンで撮ってきた写真を見直すとまだ使えそうなのがあります。
どんどん印刷しましょう。


交換したばかりのイエローインクが終わりそうです。90枚以上印刷すればこうなるでしょう。


合い間にまた頭の上に豆電球が点灯。これは前にも思いついたことですが。
昔撮った16ミリフィルムです。まだ両穴タイプです。


使う予定も無いフィルムなので短く切り、半ひねりしてメンディングテープでつなぎます。
そう、メビウスの輪です。


さあ、どうなるでしょう。

当たり前ですがつなぎ目で左右反転します。

指でつまんでこの輪を送っていくと、最初の一周は何事も起きませんが、つなぎ目で左右反転。
フィルムが裏返しになっています。
更に一周送るとつなぎ目で左右反転して最初の状態に戻ります。
当然といえば当然の結果ですが、これを映写機に掛けたら案外面白いかも。でもエマルジョン面が表になったり裏になったりでピントがズレて具合が悪いでしょう。

別になんということもありませんが、裏返しの映像って、不思議な感覚です。
これが撮ったままの実際の空間です。


左右反転すると


これは使えます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

気分転換に戸隠の蕎麦畑へ

2021-07-07 16:41:18 | Weblog
新作映画のコンテは一休みですがこの写真だけ追加しました。

主人公(という言い方はまさに芝居じみていますが演劇とストーリーは全面否定)の歩く足元です。
先日は家の脇の道で撮りましたが今回は庭の隅の砂利の上。彼は様々な道をさまようという設定です。
この映画は 騙し絵 メビウスの輪 デジャヴュ現象 を要素にします。
そのあたりは構成がまとまったら整理してお話するとしてまだ出し惜しみです。

これでコンテの写真は44枚。撮影を一発で決めればワンカット平均7秒として100フィートフィルム2本に収まる計算です。


気分転換に戸隠の蕎麦畑を見に行ってきました。
去年見つけた広大な畑は夏蕎麦が満開、湿り気のある情景は秋晴れの乾いた状況と対照的でこれも魅力があります。


戸隠連峰は雲に覆われていました。


畑の間のS字カーブも厚い雲からの光が回って秋とはまるで違います。


戸隠は去年の今頃何度も訪れましたが、まるで昨日のことのようです。
来年も同じことをしているのかもと車の中でふと思いました。
今回の作品とは別に映像に関して思いついたことをメモした大学ノート(100枚)は11冊になりましたがどれを開いても堂々巡り。何の役にも立たないので次回の古紙回収の際思い切って捨てます。

それで今度の作品のテーマと重なる「堂々巡り」から抜け出して頭の中をリフレッシュ。続きはルーズリーフに書いて、時折り見直して役に立つページだけ残して凝縮するのがよろしいかと。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

シュールリアリズム映画を作る ⑨

2021-07-05 16:39:09 | Weblog
毎年の話ですが、ヒグラシは北信濃では梅雨明けの頃鳴きます。夏の終わりのイメージは間違ってます。
当地ではおとといと昨日ヒグラシの声が聞こえました。梅雨本番なのにずいぶん気の早いのが居るものです。

今日はロケハンの写真をひたすら印刷です。
プリンターのシアンインクは終わりに近付いてるので新しい純正品を準備済みですが最後まで使っちゃいましょう。


なんとかここまで印刷しました。


この忌々しいメッセージが出ていますが。


最後のつもりでこれを印刷。エンドマークです。Never ends (終わらない)ですが。


やはり写真にすると並べ替えが楽なので構成を練るのに便利です。黒澤明は絵コンテだったそうですが。


並べ替えていたら足りない要素が見えてきました。

現地へ行かなくても撮れる写真は家の外で間に合わせます。


これはロケハンで撮った中にあった林の木漏れ日の写真です。


インクはまだ残っているみたいなのでどんどん印刷していたら


これです。

いたちごっこですねえ。
最寄りのホームセンターへ行って来ます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

シュールリアリズム映画を作る ⑧

2021-07-04 15:01:47 | Weblog
シナリオから一歩進めてロケハンで撮った写真でコンテを構成するためにどうしても紙に印刷する必要が出てきました。
昨日はプリンターの調子が変で短気を起こしましたが気を取り直して純正のインク ICM50 を買ってきました。


これで6色全部純正インクです。
さっそく試し刷り、と思ったらこれです。

シアンが残り少なくなっているだと!
ヘッドクリーニングは確かにインクを大量に消費します。イエローとブラックは交換したばかりなのにこれ。
調べたらプリンターのインクは半年以内に使えというのでどんどん使って次々に買ってくるしかないようです。

早く結果を見たいのでこれを印刷してみました。


結果はまあまあでした。これでもイメージを具体的につかむことは出来ます。昨日の不調は互換インクが原因だったようです。

暗部がちょっと紫系ですが乾けば落ち着くかな。それとも互換インクが残っているから?
★プリンターでモノクロ写真を印刷するのが難しいのは先刻承知。

もう一枚。これが元データです。


似た傾向ですがこれも時間が経てば良くなると思います。


これはメインタイトル(仮)のデータです。

フォントは「さとうけや」さんから正規購入した本物のシネマフォント

タイトルは通常 Premiere で作成しますが、今回はこだわって紙に印刷したのを Arriflex で撮影する予定です。
シネカメラの場合、機構的に画面が微妙に上下に揺れる、あのアナログの感じを生かすためです。編集ソフトで作ったタイトルは「ビデオ」なら自然ですがフィルム映像とは相性が悪いというのが私の考えです。
最終的にテレシネ後諧調を反転して黒字に白文字にしますが黒い紙に白い文字を抜いて印刷するより何かと有利です。紙は厚手のマット紙でA4かB5を考えています。
これから残りのコンテ用写真を格安で買った画彩L版に印刷しますがシアンインクは買ってきた方がいいかな。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする