夢地蔵

田舎の映像作家の備忘録

HL-79E 再生計画 ちょっと一休みして

2019-01-21 15:44:20 | Weblog
部品取りの79から中身を取り出して本題のジャンク79Eを移植する予定で昨日作業を始めて残りはメイン基板及びワイヤーハーネスとそこに付随するスイッチ、コネクタも取り出して全部空っぽにするつもりでしたが、ここで考えました。
ジャンクの79はスイッチやコネクタもくたびれています。外装だけを使う予定の方はそのあたりがしっかりしているんです。これ以上バラすよりこの状態をベースにして移植したほうがいいかも。
問題は両機の中身が全く同じなのかどうかです。前に2台目を組み上げたときはスイッチを入れたらPOWERユニットから煙が上がってダメにしました。原因は不明ですが当時は製造期によって設計変更で回路が違うのだろうと結論を出しましたがそれがトラウマになっていてユニットの組み換えは怖くてできません。
今回、中身を全部移植しようというのはケースが変わるだけなら問題はなかろうと思ったのですが、なんとか手抜きをしたくなりました。そのためにはメイン基板とそれに付属する部品関係の回路が同じかどうか確かめる必要があります。私は幸い正規のHL-79E INSTRUCTION MANUALを持っていてその中には詳しい回路図も入っています。ドンガラにしようとしていた方は当面これ以上分解するのはストップです。

でもここで作業自体を休む気にはなれないので移植先の79を分解中に気が付いた塗装の剥げをタッチアップしました。
このカメラは外装の程度が最高ですが、角は何箇所か塗装が剥げています。










乗りかかった舟です。この79Eは新品同様に再生しましょう。ここで缶スプレーの出番です。ホームセンターで缶入りの小さいのを探したのですがほんの少量あれば足りるので使い残りの安物のアクリルラッカースプレーを使いました。


これをキャップの中に少量吹き付けて綿棒に付けて、車のタッチアップのやり方で剥げたところにチョンチョンと塗料を置いていきます。


こんな具合に。決して塗ってはいけません。元が梨地みたいな塗装なので綿棒だと小さな凸凹になってもっともらしくなります。綿棒はセリアのメイク用で、これは片側が尖った形状なのでカメラいじりには何かと便利です。ついでに自分の眉毛もチョンチョンと、やりませんよ。


角は置くときや運搬でどうしてもこうなります。


どうですか、一見わからない程度に仕上がりました。ちょっと艶がありすぎるけど、いいか。ついでにグリップハンドルもやりました。


工程を写真に撮りながらついでにアワーメーターもそれぞれ記録。左は部品を外した79E、右は再生する79E。左のアワーメーターは振り切っているのか全く上がっていないのか判断できません。右は水銀が途切れていますがそれを見込んで2500hです。まだまだ使えそう、かな。


では、これから分厚いINSTRUCTION MANUALをつまみにして晩酌です。
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Ikegami HL-79E 本気で整備開始

2019-01-20 19:31:42 | Weblog
外は雪です。今年は積雪が異常に少なくて日常生活で困る事態はありません。東京で大雪にならないかと雪国の人間は秘かに期待しているんですが。

今日から本気でHL-79Eの再生にかかりました。外装を使う、部品取りした余剰79Eを机に載せます。これを裸にするという大仕事です。


スロットに入っている基板の取り外しから。


グリップも外す必要があります。


ショルダーパッドの前のカバーも外します


この中に"R"撮像管が入っているのでソケットを抜きます。


"G"撮像管のソケットも抜きます。


続いてグリップの下にある"R"撮像管も。


次に各撮像管のプリアンプを外します。細い4本のピンがあるので慎重に。


プリズムユニットのネジを外します。これは撮像管を外してからでも良かったみたいです。


撮像管の取り外しにかかります。六角穴つきネジを緩めます。スペースが狭いのでボールポイントの棒スパナを使います。ネジは脱落防止機構になっているので余計な神経は使いません。


反対側の基板を外します。ネジは3本。基板の右下にDEFと表示したツマミがあるのでこれを→の方向にずらすと基板がコネクタから抜けます。


基板を外すとこちらにも撮像管の固定ネジ。これも緩めます。


これは"G"撮像管です。Rは取り外し済みです。


G管が外れました。


プリズムユニットが単体になったので取り出します。


最終的に完全にドンガラにしたいのでパーツを次々に外します。


これも


あれも


これはやっかいです。パソコンでいうマザーボードみたいな基板です。ここから出たコードがあっちこっちに芋ずる式につながっていて途方に暮れます。


メインの基板は日を改めて挑戦するとしてバッテリーケースを固定するアントンバウアーのプレートを外します。


ここで一服。


直そうとしているジャンクは火入れのときメモリーバックアップ電池のアラームが出ていたので電池を確認しました。前に整備した79Eはアラームが出ていませんでしたが事前に代替電池と交換した経験があります。ところが電池がどこに入っていたか忘れてしまってマニュアルを開いて調べたらMPU基板に載っていました。何の事はない、"MEM BATT ALARM"が点灯していた基板でした。


これはINSTRUCTION MANUALのMPU基板の項です。


基板に載っている電池です。確か3.6Vだった気がします。


テスターで電圧を当たったら、こりゃダメだ。


前に整備した79Eは電池を2個買ったんです。購入元はお決まりの秋月ですが送料がもったいなくて余計に買った余りがジャンクボックスにしっかり残っていました。


電圧はご覧の通り、使えます。この電池は形が本来の物と全く違うので基板には付けられませんがリード線を引き出して空きスペースに押し込むので問題ありません。


メイン基板のワイヤーハーネスは考えただけでうんざりします。どうしたものか。この先の作業はジャンクのカメラがよみがえるか粗大ゴミになるかの分かれ道です。
こういうときは熱くならずしばらく日をおいて冷静に取り組むのがいいかな、なんて。
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Ikegami HL-79E 春の予感に明るい兆し このカメラ生きてる!

2019-01-19 14:41:23 | Weblog
ジャンクのHL-79E再生計画の始まり始まりー。

今日は朝から春を思わせる日差し。気温1℃と、この地方では暖かかったのでこのところ休んでいたウォーキングを再開。豊野町の新幹線車両センターの外周4.2Kmを歩いてきました。ウォーキングのやり方はいろいろあってどれがいいのかわかりませんが、今日は今までとは歩き方を変えて日本式の歩き方に挑戦。右足を踏み込むときは右手を、左足には左手を出すあれです。もちろんそのままでは滑稽なだけですから、手はほとんど振らないで、要は腰をひねらない歩き方です。やったみたら確かに腰の負担が少なくて楽でした。歩いているうちに今までのやり方になったり足がまごついたりしてとにかく歩ききりました。タイムは気にしないつもりでしたが35分12秒。軽く汗ばんで気分爽快。

それはどうでもいいとして、HL-79Eです。過去何台も手に入れて悪戦苦闘、一台を実用レベルまで仕上げましたがそのおかげで残った部品が調べたら3台分ありました。手始めに今回再生しようとしている個体で一番問題な腐食した外装の替わりに使える物を探しました。

一番欲しかった側板は最高に程度のいいのが2枚づつありました。これを使いましょう。


側板が入っていたカメラケースです。他にも撮像管やら何やらが一杯入っています。


別の段ボール箱にも基板やその他いろいろ。


肝心の本体はこれが良さそう。これは2台目を仕上げた最後に余計な事をして電源ユニットから煙が出て壊れた物です。こいつをドンガラにして中身をそっくり移植するという大それたことを計画しているんです。


腐食は全くありません。


もうひとつ段ボール箱がありますがこれは完全ジャンクで手に入れた物で、恐らく野外で雨ざらしにしたのだと思います。VFは破損してぶら下がってひどい状態でした。でもプリズムは奇跡的に大丈夫で現在生きている79Eに使いました。アクセサリシューは使えますね。他は使えませんが捨てることもないのでこのまま箱に入れておきましょう。


外装を使う個体ですが程度はこの通り。グリップ部はとかくカメラマンの汗で塗装が剥げているものですがこれは大切に扱われていたのでしょう。


土手の部分に塗装の禿げがありますがタッチアップすればわからなくなります。


レジ調整部は新品同様です。


POWER SWとコネクタ、電源切り替えSWもいい状態です。


レンズのコネクタです。6pinと12pinどちらも使えます。6pinのキャップは失くしそうですがしっかり締めこんであります。


気分転換。工房の東の窓からの風景です。遠くの雪山は志賀高原です。


外の景色を見て気分一新、いよいよ恐怖の時間帯です。再生する79Eの火入れじゃあ。鬼が出るか蛇が出るか。
これでつまづいたら万事休す。
まずいことに気が付きました。撮像管は電源が入っていなくても強い光が入ると焼けてしまいます。うっかり忘れていたので慌ててフィルターを"CAP"に切り替えて外部光をシャットアウト。


これで安心。CAM/BARをBARにして、


MONのBNCにモニターを接続。


DC12Vを接続。


震える手でスイッチ、、、オン。


あれっ、何も反応がない! ヒューズを外して導通をみたらOk。???
原因はこのスイッチでした。これはDC12Vの入力切替で、VTR/EXT/REARから選ぶ必要があるんです。これがREARになっていました。REARはバッテリーケースを装着した場合の位置です。
EXTに切り替えて、


何かランプが点いてるぞ。
基板のメモリーのバックアップ電池の電圧降下アラームです。
そりゃそうでしょう、何年も放置したカメラですから。でもこれで基本的に回路が生きていることは確認できました。電池は代替品を持っています。


気が向いて昨日表示が出るのを確認したVFを装着。ん?何も出ないぞ。接触が悪いのは想定しているので改めて脱着したらAWB OFFの表示が出ました。それでもカラーバーは出ないのでVFのC(コントラスト)とB(ブライト)を調整したら出ました。


やれやれと横を見るとカラーモニターにきれいなカラーバーが映っています。このときの嬉しさはどう表現したらいいのでしょう。このカメラ、生きています!


では映像は出るのか。CAM/BARをCAMにしてみました。真っ暗ではありませんが何も映りません。フィルターがCAPのままでした。これを"1"(100パーセント)にしてレンズ取り付け面の前で手を動かすと反応があります。カメラに付属していたレンズ(何もしていないのでひどい状態)を付けて目覚まし時計に向けてみました。


レンズはIRISリングが開放側一杯で固まっていて動かないのでサーボをMANIALにして力任せに回したらモニターに目覚まし時計らしき映像がぼんやりと出ました。
ひどい映像ですが出てくれればこっちのもの。おそらく光学系が汚れているだろうしレジもズレています。とにもかくにもこのカメラが生きていることは確認できました。


付属していたレンズはサーボ系が動いてくれませんしパワーズームも切り替えレバーが固まっていて動きません。要整備です。レンズフードは変形しているのでちょっとした手を打ちましたが結果は後日。

今夜はまた祝杯です。ウイスキーが美味いだろうなあ。
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ジャンクのIkegami HL-79Eが届いたぞ

2019-01-18 16:58:53 | Weblog
首を長くして待っていたあいつがやってきました。放送用カメラの名機Ikegami HL-79Eですぞ。


さっそく梱包を解いて作業机の上に。すぐにでも電源を入れて動作確認したいところですがちょっと待て。長期に渡ってどこかに放置されていたカメラですから何が起きるかわからないじゃあありませんか。内部も含めて点検してからでも遅くはありません。異常ないことが確認できてから火を入れましょう。前に同じHL-79Eを整備したとき確認せずに火を入れて電源回路から煙が上がってお釈迦にしたことがトラウマになっていますし。


「ジャンク」ということで期待はしていませんでしたがこりゃすごい状態。雨ざらしか海水を被った結果と見ました。


レンズフードは変形、ネジや鏡筒の一部、サーボユニットの角が腐食しています。ベルトが欠品ですが替わりはあります。幸いレンズは汚れているもののカビは出ていません。


電源スイッチ部もこの通り。


コネクタ部もえらいことになっています。コネクタの端子は接点復活剤で対処すれば大丈夫そうです。


BNCコネクタは酸化、変色していますが破損はなし。


グリップは最悪の状態です。アルミ材の腐食で塗装が浮き上がっています。


なにはともあれお掃除です。掃除機を回しながら歯ブラシでゴシゴシ。さっきからいじる度にアルミの腐食した粉が降ってくる状況です。


このままでは掃除がしにくいのでレンズを外そうとしたのですが固着していて皮ベルトを巻いて力任せに回しました。


次はVFです。取り付けはこのネジ1本だけなんですが、


コネクタが固くなっていてドライバーでこじって


やっと外れました。こじった傷は最小限で済みました。


これでカメラ本体だけになりました。あっそうそう、三脚アダプタ(フネ)が装着してありましたがこれもカメラと固着していたのでロックを解除してチョップを食らわせて分離。


フネは流し台で水洗いです。アルミの酸化物が付着していましたがフネ自体は腐食していませんでした。


きれいになりましたがフネは同じ物をいくつも持っているので要らないんだけど。


改めてレンズを見ると、これ、使えるかな?


HL-79E用の標準装備のレンズでマウントはIkegami仕様のB3、コネクタはエクステンダー対応の12pin。


VFは程度が良さそう。試しに手持ちのHL-79Eに付けたらコントラストがやや弱いけどしっかり表示。


コネクタを磨いて接触を良くすれば良くなるかも。


更に気が付いたのはバッテリー取り付け部のカバー。


これが付属していました。無くても差し支えないのですが有って困ることはありません。


ここからが問題です。レンズに向かって左の側板。これを恐る恐る開きます。


中は意外にきれいでした。ここに水が溜まっていたら最悪です。


続いて右の側板を開きます。


この中も唖然とする状態ではありません。


再び掃除機と歯ブラシで掃除。


ひとつ気になるのはプリズムユニット。ホルダー部が腐食しています。これで大丈夫かな。


このカメラは予想通りの状態でした。次のステップは内部の基板を目視点検して更に丁寧に清掃、それから電源を入れてみます。外装の腐食は部品取りの箱に程度のいいのがあるので全く問題ではありません。見た目には新品同様に仕上がるでしょう。(致命的な故障が見つかって粗大ゴミと化す事態もあり得ますが)
\2,000で保護した貴重なカメラです。使えるようになるかならないか、お楽しみはこれからです。

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ヤフオクで落札したHL-79Eがまだ届かないのでちょっと小細工

2019-01-17 16:39:58 | Weblog
今日届くかと楽しみにしていたHL-79Eがまだなので合間にちょっとした作業。
先日試し撮りをしたHL-95ですが、レンズキャップが欠品で自作しました。それは業務用のIkegami ITC-735のレンズに使うとして片手間にもうひとつ作りました。

材料はダイソーのスチロールに薄いレザーを張った板です。正式名は忘れました。


円を切るカッターで切り抜きます。刃が使い込んでいて上手に切れなくて別のカッターも使います。


セリアで買った木製の引き出し用つまみです。


つまみをネジ止めして完成。


これをフードに押し込みます。これだけのことですが実用にはなります。


このブログを書きながらふと横を見るとBOLEXのH16がすねていました。
これはファインダーのアイカップが無くて探しているのですが、ヤフオクに出ていてこんな物は他に入札する人はいないだろうと甘くみていて落札に失敗しちゃいました。世の中には同じ事を考えている人がいるんです。


これはおもちゃの望遠鏡の接眼レンズからレンズを取って加工した代替品です。純正のアイカップはゴム製でArriflexやCanon SCOOPICと似た形です。


これで用は足りるんですがそのうちなんとかしたいところです。


夕方5時を回りました。HL-79Eは明日になりそうです。ゆうパックはクロネコみたいにはいきませんね。
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Canon 8ミリカメラのフィルター解除アダプタを作ったぞ

2019-01-16 10:28:56 | Weblog
昨日から考えていたCanon Auto Zoom 814 Electronicのフィルター解除アダプタを作ってみました。先日代用品を準備しましたが見た目が気に入らないしホルダーに入れると三脚使用時に邪魔になっちゃいます。
このアダプタはカメラ内蔵のゼラチンフィルターを解除するための物です。
アダプタの使い方を整理すると、タングステンタイプのフィルムでシネライトを使って主に室内撮影する場合はアダプタのネジ穴を使ってライトを取り付けるとフィルターが解除されます。太陽光で撮影する際はライト取り付け穴は何も付けません。デイライトフィルムを使って太陽光で撮影するときはアダプタを入れてフィルターを解除します。
後のカメラはアダプタではなく切り替え式になっていました。アダプタの紛失が多かったのでしょう。
今回作るアダプタの見本は1014に付属していたプラスチックの純正品ですが、いくつかの案から金属製でいこうと決めてあり合わせのネジを加工。金属加工は得意です。

まず要らない三脚からエレベーター部を取り出し。アダプタ本体はM4のツマミネジを利用します。


1/4"ネジを切断。材質は真鍮です。


真鍮やアルミを金鋸で切る感触は好きになれません。鋼材のほうが手応えがいいです。


1/4"のナットに入れたのは後の加工のため。切断面をヤスリで荒仕上げしてから耐水ペーパーで平らにします。


穴あけのため中心位置を罫書き。普段より度の強い老眼鏡が不可欠です。


ボール盤で穴あけ。ドリルはM4のタップを立てるので3.2mmですがタップ立てが厳しかったので3.5mmでもう一度さらいました。旋盤があれば簡単ですが、無いものねだりです。


M4のタップを立てます。ナットは瞬間接着剤で仮止めしましたが効いてなくていろいろ工夫を要しました。


タップ立てが済みました。


出来上がった二重ネジをツマミネジに入れます。


ペンチと怪力で余計なネジをカット。旋盤なしで中心に穴を開けるのは難しくてちょっとずれてしまいましたが私のやることはこんなもの。


切断面を仕上げて完成。本物より立派です。ネジ部の先端でネジ同士を半田付けするつもりでしたがこのままで大丈夫そうです。


M5のツマミネジなら本物と同じ位の外径になったかも知れませんが1/4"のネジにM5のタップは不可能です。


カメラに装着してみました。知らなければ初めからこうだと思うでしょう。


裏のホルダーに入れても三脚取り付けの邪魔になりません。14日にとりあえず準備したアダプタはここに収まりません。


このところカメラに関してやる事なすことがうまくいっています。今年は付いているぞ!
もうひとつ。ヤフオクで面白い物がゲットできました。放送用カメラIkegami HL-79Eです。これはすでに持っているのですが\2,000という金額なので迷わず入札、落札。早ければ明日にも届くでしょう。ジャンク品ですが手元にある山のような部品でもう一台組めるかも。
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また変なものを作ろうと考えた

2019-01-15 20:09:34 | Weblog
息子のCanon 814は簡単な手入れで動きましたがフィルター解除アダプターが気に入りません。要らない三脚をバラして取り出したネジで問題はないのですがもうちょっとなんとかならないものかとどうしても引っ掛かります。

これが正規のアダプター。1/4"のネジを成型したカメラ本体と不釣合いな部品です。床に落ちていたら単なるプラスチックのゴミにしか見えません。


ガラクタの箱から使えそうな物を出してみました。Arriflexのフードを作ったみたいに加工すれば金属製の高級感のあるアダプターが出来そうな気がします。


それとも本物から型を起こしてグルーガンでスティックを流し込んでそっくりな物を作ろうかとダイソーへ行って探しましたが赤いのは無くて黒いのを買ってきました。


楽しみがまた増えました。
最近8ミリが一部で秘かなブームに(なっていないか)。このアダプターが無くて困っている人がいて、これが出来たら参考になる人がいるかも、なんて勝手に考えています。
今日はこれといってブログのネタがないのでこんなところで、お休みなさい。
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動かない Canon Auto Zoom 814 Electronic の点検と対策

2019-01-14 16:46:33 | Weblog
息子が\108で買ったAuto Zoom 814 Electronicですが、帰って電池を入れてシャッターを押したら回りませんでした。想定済みの事態です。


このカメラは1972年発売、Canon の中級8ミリカメラです。サウンドフィルム以前のサイレント機ですがO/L機能が無いのとズームが8xですが上位の1014に勝るとも劣らぬ優れもののカメラです。


電池ケースの中が軽く腐食していてダイヤル式のスイッチがRの位置になっていたのが気になったのですが、これは典型的な故障のケースです。写真ではわかりにくいですがケースの中は電池の液漏れでぐちゃぐちゃ。これは電池ケースの端子をきれいにすればいけそうな感じ。定番のトラブルです。


割り箸の先に耐水ペーパーを貼り付けて電極をゴシゴシ。


次にティッシュペーパーにアルコールを浸み込ませて清掃。


ティッシュはこんな状態です。


カバー側も腐食して緑青が出ています。


これも耐水ペーパーで磨きました。


電池ケースの清掃が終わりました。電池を入れてテストです。何事もなかったように動きました!シャッターを押してRL(ランニングロック)。元気に回っています。


写真では動いているのがわかりにくいので駆動目盛り(これの正式名は知りません)をコンデジで撮りました。回っているのがわかるでしょう。


これで正常に動くようになりました。でもひとつ問題があります。当時のカメラはフィルムの種類に応じてフィルターを切り替える必要があるのですがこの頃のCanonはアダプターをねじ込む方式です。
タングステンタイプのフィルムを太陽光で使う場合はここは何もする必要がありませんが、ライトを使って撮影する場合はここにライトを取り付けるかアダプターを入れてアンバーフィルターを解除します。デイライトフィルムの場合もはここにアダプターを入れてフィルターを解除します。本来アダプターはカメラの付属品なのですがこのカメラは欠品です。


アダプターを使わない場合はカメラの底部の穴にねじ込んでおくのですがそこにもありません。


これが私が持っているCanon 1014に付いている正規のアダプターです。


どうしましょう。すぐに使うわけではありませんがこのままでは済ませません。手元に1/4"のボルトはありますがそれ突っ込んだんじゃあ見た目があんまりです。探したらチャチで使い道のない三脚が目に留まりました。このネジを使っちゃえ。


このネジを取り出してEリングを戻して


カメラにねじ込みました。ちょっと不恰好ですがこれで辻褄は合いました。折を見てもっとスマートなネジにするかオリジナルを元に安直な手ですがグルーガンで複製しようかなとまた余計なことを考えています。


いろいろテストしていて気が付いたのですが、1014はフェードアウト/フェードインが電動なのでこれも同じと思ったら手動でした。

最近リサイクルショップに昔の8ミリ機材が多く出回っています。おそらくお爺さんが昔使っていた物でしょう。当時は8ミリ機材は高価で金のかかる趣味でした。私も20代の頃は夢中でフィルムを回したものです。ボーナスが出たら一眼レフを買おうか8ミリにしようかなんていう時代があったんです。昔を知る世代としてはあの頃のカメラが\108っていうのは、なんともいえない気持ちです。ですから、このカメラを息子が買おうとしたのは偉いと思うし買っちゃえとそそのかした自分にもこれは保護しなきゃという義務感みたいな感情がありました。私の家に来て、きっとこのカメラも喜んでいることでしょう。
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ベーカム一体のHL-95で電源BOXテスト

2019-01-13 08:16:52 | Weblog
昨日改造した電源BOXをベーカム一体HL-95に繋いで動作確認です。

電源BOXのヒューズを前に適当に入れた15Aから5Aに変更。5Aは根拠があってのことではなく「まあこんなもんだろう」。なお、ヒューズホルダーは接触抵抗を考えてヒューズが面接触するタイプです。


電源コードを繋ぎます。このコードは工房でいろいろテストする物で細いんです。実際に収録するときはHL-95のバッグに入っていた太い1.25sqを使いますが、それは以前どこかで作った物で上手とはいえない半田付けなので、私が改めてコードをカットしてコネクタの半田付けをやり直しました。ソフトコードで寒くても固くならなくて助かります。
普通こんなところに1.25sqなんていう太いコードは使わないと思いますが、きっと前にもこのカメラの電源では手を焼いたのでしょう。テスト終了後それが足元にあるのに気がつきました。


カメラ側はBVV-5のDC INに繋ぎます。


準備完了。


テープを準備。これは試し撮りに使ったEDBetaテープです。ベーカムSPテープは何本も確保してありますがもったいないのでテストはこれでいきます。


カメラとデッキのスイッチを入れ、バッテリーチェック。元気でいいですねえ。ちょっとまごつくのはHL-57以降はBVV-5のスイッチを入れるとカメラ側はスイッチOFFでも勝手に電源が入りますが95は両方ONにしないといけない点。


各動作は全く問題ありません。レンズのパワーズームを動かしてもテープの出し入れをしてもPLAYを押しても正常です。



テスト中「あれっ」、前は出ていた"MEMORY BRAEK"が出なくなっていました。出ないほうがいいけど何で?
これでHL-95に関して当面気がついた問題は解決しました
ところでHL-95とBVV=5を一体化した場合、消費電力はどの位なんでしょう。BVV-5は14WですがHL-95は不明です。カメラのどこかに表示があるかも知れませんが。95のベースになった79Eは約26Wなのでそれに近いと考えると一体化で40W。電流は40W÷12V=3.3A。たいした電流ではありませんが、例えば電源系の接触抵抗とコードの抵抗が合わせて0.3Ω(現実にあり得ます)とすると3.3Ax0.3Ωで0.99Vの電圧降下となり元の電圧が12Vでは無視できません。なので接触部の面接触、太いコードと昇圧コンバータは有効です。

続いて昨日上越のハードオフに寄った際息子が\108で買ったCanonの8ミリカメラAuto Zoom 814 Electronicの点検。結果は明日お知らせします。
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大飯食らいのカメラ用に電源BOX改良

2019-01-12 21:39:14 | Weblog
昨日HL-95の試し撮りでBP90ではとても電力がまかなえないことがわかったので前から使っている電源BOXを改良しました。
これはアルミのカメラケースに軽自動車用A19を入れてXLR4Pコネクタを取り付けたものです。
依頼されて高校のバスケットを業務用カメラで収録するために準備して重宝しました。コネクタはカメラとモニターと予備で3個付けてあります。昨日これを使ったとき、VFにバッテリーの電圧が表示されるんですが、フルチャージしたのに11Vでした。どこかでロスがあるようです。11Vでもカメラは問題なく動作しますがどうもすっきりしません。


今回の改良は内部配線のコードを一回り太くし、以前外付けで使った昇圧DC/DCコンバータを内臓させる2点です。コードは今まで0.75sqでしたが電圧降下を防ぐため1.25sqの並行コードを購入。必要な物はこれだけです。


悪戦苦闘の図です。作業は明日にしようかと思ったんですが始めたらそのまま最後までやっちゃえ。


DC/DCコンバータは昔秋月から取り寄せて作ったキットで直流を昇圧するという便利な物です。(今は廃番みたいです)


配線が終わったら電圧の調整です。コンバータの半固定抵抗をアジャストして15Vにしました。13Vでも14Vでもいいんですがこんなところが妥当でしょう。


調整が済んだのでケースに入れます。


それを電源BOXに収納。


3個のコネクタのうちコンバータ経由の15Vはひとつだけです。とりあえず丸いシールを貼っておきました。これは後で何かもっともらしく表示しましょう。


出来上がりました。


夜が更けてきたのでベーカム一体のHL-95を繋いでのテストは明日にします。
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