夢地蔵

田舎の映像作家の備忘録

動かなくなった古い柱時計

2020-09-11 14:07:25 | Weblog
Jr が以前古道具屋で買った恐らく戦前のゼンマイ式柱時計。徐々に不調になってついに動かなくなりました。万能親父の出番です。「直せるかも知れない」。

時計に関しては知識も技術も持ち合わせていませんが破損箇所がなければなんとかなるでしょう。木の外装から中身を取り出していざ。


動力のゼンマイは一杯に巻いてあります。切れている様子はありません。


これがアンクルとガンギだそうです。アンクルとガンギは相対位置が調整できるようになっているので隣りの支柱との寸法をメモしておいて引っ掛かりを解除。


歯車がグイーンと回ってゼンマイが開きました。


パーツクリーナーでゼンマイも含めて全体を洗浄。古い油を落としました。


ウェスで拭いて各軸受けに注油。


油は前に使ったミシン油です。CRCは厳禁だそうです。


アンクルとガンギの位置を戻してゼンマイを巻き仮の板に取り付けて振り子を付けて動かしてみましたが、

すぐに止ってしまいます。

アンクルとガンギの位置関係は繊細な上、よく見ると軸受けが磨耗しています。
分解は避けたいので現状でなんとかしないと。
観察するとゼンマイの力が弱い感じです。もう一度開放して綿棒とウェスで掃除してミシン油を薄く塗って再挑戦。
アンクルとガンギの関係をちょっとづつ変えていくと、いい具合にカチカチと回るようになりました。
2時間以上正常に動いたので外装に組み込んで立てて様子をみました。「あれ」、じきに止っちゃいます。

昼食後もう一度中身を取り出して仮の板に取り付けて様子を見ることに。
平気で動きます!。「なんで?」

今日はここまで。むき出しのまま明日まで動かしておきます。

これが木製のケースです。いい形ですねえ。


木ネジの穴は大きくなってしっかり締まらないので木工パテで修正した方が良さそうです。


なお、木ネジは新しいのに変えたいけどプラス溝じゃあしらけるのでマイナス溝のオリジナルを使いますが、焼いてオリーブ油に漬けて簡易黒染めしました。これは友人に教わった方法です。


さて、明日はどうなりますか。
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