夢地蔵

田舎の映像作家の備忘録

Ikegami HL-79E 7号機試し撮りのトラブルとミス解決

2020-11-24 11:10:02 | Weblog
昨日は HL-79E 7号機の試し撮りに行って、現地でトラブルがありました。
カメラのトリガーが効かなくて手働で VTR (BVU-150) をスタート/ストップして対処しましたが、恐らくカメラ内部のトリガー信号切り替えスイッチのセットを間違えていると予想しました。

前に整備した 79E 3号機です。これはちゃんとトリガーが効いていたはずです。


手前の矢印がトリガー信号の切り替えスイッチです。P になっています。


79E のマニュアルを確認しました。


7号機です。


スイッチが M 側になっています。

やはり思い違いで接点供給にしちゃってあります。P に切り替えましょう。

マイクの音声が入らない件はどうも BVU-150 の -20dB -60dB 切り替えスイッチの接触不良だったみたいです。


Gain スイッチを何度か操作したらちゃんと Rch のレベルメーターが振れました。


イマイチわかっていないのはこのスイッチ。VTR で運用する場合はCAM じゃなく VTR でしょう。


以上、調べて対処した結果 BVU-150 はカメラの VTR ボタンでスタート/ストップが出来るようになり、マイクも有効になりました。
4連タリーも「どうだ、これ、いいだろう」って点灯しました。


昨日はこれも忘れました。ABB です。W.BAL はかねて準備の白い厚紙でとりましたがボタンを押すだけですから次回は ABB も。


もうひとつ調べることがありました。VF の映像が乱れる件です。昨日も最初画面が斜めに乱れました。
それって、もしかすると調整で直るかも。


もちろん分解したことはありますがマニュアルにやり方があるのでこれから開いて VR2 を調整してみます。


では分解開始。


コネクタも外しちゃいます。


分解完了。マニュアルと手順が違っちゃいましたが簡単でした。


調整中に基板のパターンがカメラ本体に触れると危険なのでガムテープで養生。


コネクタを接続。念のためウェスを敷いておきます。


現状の CRT を確認。この写真を撮った時点では問題ないようですが電源投入直後は不安定でした。


V HOLD を大胆に回して安定する位置を探して


良くなったみたいです。BP バッテリーで試しているので BATT アラームが点いちゃったのは愛嬌。


組み立ては基板のホルダーを押さえながら配線を挟まないように四苦八苦してやっと収まりました。


出来ました!


以上、この HL-79E は工出荷状態とはいきませんが使い道によっては実用可能になりました。
めでたしめでたし。
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