世界に一つだけの姥花日記

貴方は貴方らしく私は私らしく、世界にただ一つだけのきれいな花を一生懸命咲かせましょう。
シニア主婦の平凡な日記です。

読書「下流の宴」

2018年12月17日 | 読書&映画

 

この年末の忙しい時に読書とは私も暢気なものだ。

林真理子著「下流の宴」を読んだ。

内容(「BOOK」 データーベースを参考)

東京の中流家庭の主婦として誇りを持つ由美子。高校中退の息子がフリーター娘・珠緒と結婚宣言をする。

由美子は「わが家が下流に落ちてしまう」と恐怖を覚え、断固それを阻止しようと決意する。

一方、住む世界が違うと馬鹿にされた珠緒は「私が医者になればいいんですね」と奮起。

必死の受験勉強の末、見事医学部の合格、めでたしめでたしと思いきや、がその後は・・・・。


とても面白かった。でもなんだかな~って感じ。

やや我が家と似た環境である由美子の気持ちも理解できないわけではないが・・・。

まだまだ学歴がものをいう日本の格差社会。考えさせられる内容だった。

子どもたちが親の信じてきた生き方と全く違う生き方を選択したら?

貴方はそれを素直に応援することができますか?

子育てとはなかなか思うようにはいかないものだ。

私も子供ができた時、子供の将来にいろいろ大きな夢を描いた。

しかし必ずしもその通りにいったとは言えない。しかし彼らは今幸せである。

成るようになった子供たちの生き方、価値観を認め、どう理解していくかが、親として大切。

この物語の中での面白さは、登場人物の多彩な価値観のぶつかり合い。

由美子とその夫健治の価値観の違い。これは男女の違いか?

子育ては思い通りにいかないものと分かっていても、どうしても子供に期待してしまう母親と、

成るようにしかならないと達観する父親。我が家そっくり!(笑)。

出戻った娘可奈と、医学部に合格した彼女と別れて家に帰ってきたフリーターの息子翔。

このふたりの子供のことでの夫婦の会話にクスっと笑ってしまった。


由美子「あなた、娘の不幸がおかしいんですかツ」

健治「別に不幸っていうわけじゃないだろう。

もうそろそろ味わわなきゃいけない、最初の試練っていうやつだ。

そんなのたいした不幸じゃないよ。本当の不幸なんてそんなもんじゃない。

北沢君の病気はいつかは治るだろうし、彼は十分な貯えもあるはずだ。可奈には可愛い子供もいる。

ちょっと生きていくステージが変わっただけのことを、そんなにギャーギャー言うことはないさ」

由美子「あなたっていつも、他人事のようにいうのよね」


ここです、ここ!

我が家も昔、子供のことで夫婦げんかになるといつも私はこの由美子のセリフで夫を責めていた。

何度夫にこの言葉を投げかけたことか。夫にこの部分を読んで聞かせた。彼は言った「俺だ~」と。

夫健治の考え方は我が亭主にそっくりなのだ。が、これで夫婦はバランスが取れているのかもしれない。

この小説は2009年、毎日新聞の連載で、NHKでもドラマ化されたそう。

小説ゆえ、全てが大袈裟ではあるが、似たり寄ったりの家庭は現実にある気がして、考えさせられた。

 

 








 



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