中国四川料理「梅香」(メイシャン)
オーナーシェフの山村光恵 氏は「蜀郷香」のシェフと同様、
四川料理界の巨匠「趙楊」出身。 フロアの接客を担当なさっているのは妹さん。
姉妹で当店を切り盛りなさっているのだ。
場所は、東京都営地下鉄大江戸線、牛込神楽坂駅下車A2出口から徒歩1分。
大久保通りに面しています。
細長く小ぢんまりとした店内は席数18席。
すっきりとカジュアルな雰囲気で私たちを迎え入れてくれた。
「蜀郷香」ではアラカルト注文で取りこぼしを実感していますから
今回はコース料理での予約になります。
テーブル・セッティングは、箸置き、箸(横置き)
おしぼりは白地のタオルをトレー置き。
卓上には一輪挿しと爪楊枝。いたってシンプルだ。
店内奥の暖房がよくきき、寒い寒いと入店して数分後には顔がポカポカしてきた。
そこでまずは生ビールという算段だ。アサヒスーパードライ@630×2
「季節のおすすめコース」はお一人様5,250円。
料理はすべて各人ごとのポーションで提供されます。
冬季 盤 前菜盛り合わせ
夫妻肺片(牛スネ肉とハチノスの冷菜)
・・・脇にころんとピーナッツが1個。下処理がきちんとしているのでモツのくさみなし。
八角の香り、花椒、辣の風味が効いたいただきやすい夫妻肺片です。
椒麻鶏(蒸し鶏 山椒ソース)
・・・グリーンのソースが鮮やか。これどこかで食べたことあるよね?!
ほら!「孫」さんとこだよ!! 連れ(寝太郎さん)はピンとこない様子。
接客担当の妹さんに伺ったところ、ネギの青いところをミキサーにかけて
青山椒をあわせたソースになるとのこと。
なるほど「ネギの青いところ」か。味わいも似ている。
ひょっとしたらズバリこれなのだろうか?詳しくは不明ですが
この美味しい「椒麻鶏」はアラカルトでも同じソースでだしていただけるそうです。
金勾冬瓜(冷菜 冬瓜の干しえび蒸し)
・・・冬瓜は食感を残しつつ、歯がすっと入る柔らかさ。優しい味わい。
香鹵猪耳(豚肉の香り醤油煮)
・・・八角の香り。これも美味い。セオリーに忠実で期待を裏切りません。
紅油青瓜(キューリの漬物)
・・・紅油とありますが、オイリーでも特別辛くもありません。
たとえると日本の糠漬けに味わいが似ていた。おつまみになります。
個人的に前菜のイチオシは椒麻鶏ですが、どれも納得のいく前菜。満足。
陳年紹興酒 古越龍山 カメ(デカンタ)@2,100
(ノブロー) 前菜がうめえと次が楽しみだな。ここんち紹興酒は種類がねえな。
だで、カメからいくで♪
白酒は、各グラスで、四川銘酒 五粮液と貴州銘酒 芽台酒 @1050 で置いてあるだ。
白菜丸子 肉巻白菜の蒸しもの サンラーソース
サンラーソースと言っても、酸も辣も強くありません。
まろやかで口当たりの良い酸味。ゆるめの餡で仕上げています。
なんともいい塩梅だ。
個人的な発想なのですが、こういう餡の天津丼があったら嬉しいなあ。と思った。
肉はかなりよく練られています。口の中でふわっと溶けていく感じ。
干扁冬筍 新竹の子とえび 芽菜炒め
「新竹の子、もうそんな季節になるんですか?」とお聞きすると、先週くらいから
当店のメニューにもお目見えしているようだ。
挽肉や芽菜は香ばしくカリカリに炒めてあります。これ、お弁当にも良さそう♪
そして衣をつけて揚げたえびに竹の子。
新竹の子からはシャキッとした食感が伝わります。火の通し加減も良好。
-№2に続く-