ささやかな日常

日々の暮らしを振り返って

「忘れられる権利」とは

2012年06月27日 00時18分20秒 | ニュース

NHK・6月26日のクローズアップ現代で、「忘れられる権利」という特集が放映されていました。「忘れられる権利」?初めて耳にしました。悪意を持った第三者が、ツイッターやFacebookなどのネット上に蓄積された個人の情報をかき集め、住所や家族関係、過去の恋愛経験までを、ネット上に晒すプライバシー侵害が相次いて問題になっているためだそうです。その数は国内だけでも去年一年間で1万件にも上るそうで、ちょっとした発信が一晩で収拾がつかなくなる様な事例も…。「忘れてほしい、無にして欲しい」という願いが「忘れられる権利」ということに発展したもののようです。今年1月EUで世界で初めて提唱された「忘れられる権利」は、サーバーの管理者や検索サービス会社に対し、個人が自分の情報を削除させる権利を認めることで、プライバシー保護を強化するのが狙いだそうです。すでにEUではGoogle社に対して、情報の削除を命じた判決を出した例が紹介されていました。しかし、不都合な情報の削除を一方的に認めては、ネットが広げてきた「表現の自由」や「知る権利」を損なうという懸念も広がっているようです。便利さと危険は背中合わせ、用心してパソコンライフを楽しみたいものですね!