夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
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〈7月10日は納豆の日〉 納豆1パックで循環器疾患の死亡リスク低下も、私は学び、微笑み・・。

2024-07-10 15:50:28 | 喜寿の頃からの思い
先程、ときおり愛読している【AERA dot. (アエラドット) 】を見ている中で、
『 〈7月10日は納豆の日〉腸活のコツは「週末に発酵食品」 
納豆1パックで循環器疾患の死亡リスク低下も 』、

と題された見出しを見たりした。

私は東京の調布市に住む年金生活の79歳の身であるが、
私より5歳若い家内と共に、古ぼけた戸建てに住み、ささやかに過ごしている。
納豆/納豆菌は繁殖力が強い。「発酵に悪影響を及ぼす」と、酒蔵に行く前は食べるのを禁止されるほどだ(撮影/写真部・高野楓菜)
納豆/納豆菌は繁殖力が強い。「発酵に悪影響を及ぼす」と、酒蔵に行く前は食べるのを禁止されるほどだ(撮影/写真部・高野楓菜)


7月10日は、全国納豆協同組合連合会が制定した「納豆の日」!

納豆は、日本の発酵食品の代表格として、長年にわたり粘り強い人気。
納豆の日の朝食も、もちろん納豆という方もいるのでは。

そんな納豆にまつわる過去の人気記事を振り返る
(「AERA dot.」2020年3月28日配信の記事を再編集したものです。本文中の年齢等は配信当時)。


栄養を取り込み、免疫機能とも関わりの深い腸の環境を整えることは
疲れた体を癒やすのに欠かせない。

AERA2020年3月30日号は、
腸内環境の改善に役立つ発酵食品を週末に取り込むメリットを紹介する。


精神的なストレスから下痢や便秘になったり、睡眠不足から食欲が落ちたり。
疲れと胃腸は、関係が深い。
せっかく「疲れに効く食事」を心がけても、体内に取り込めなければ意味がない。

忙しいと、便通にも影響する。
筆者の場合は、睡眠が不足したり、トイレに行くタイミングを逃したりすると、
便秘で苦しむことになる。
なんとか解消できないかと、専門家を訪ねた。

「食事を見直し、腸内環境を整えましょう。
栄養バランスに加え、発酵食品にも目を向けるといいですよ」
とアドバイスするのは、管理栄養士で発酵料理研究家の舘野真知子さん。



週末に、「腸活」に取り組むといいと言う。

なぜ、「週末腸活」がよいのか。
それには排便のメカニズムが関係している。

食べ物が消化吸収されて、便として出されるまで、最短でも24時間。
通常1~3日かけて、排泄されるという。

平日は、この排便のリズムが乱れやすい。
時間がないので早食いしたり、炭水化物が多く、野菜不足になったり。

水分補給もままならないと、ほどよい硬さと量のある便が作られにくく、
その結果、下痢や便秘になってしまう。

そこで、仕事のストレスがなく、夜の睡眠が確保しやすい
週末に排便のリズムを取り戻そうというわけだ。
落ち着いて食事ができ、便意を感じたらトイレにも行きやすい。



発酵食品が、腸内環境を整えるのに有効なのはなぜか。

腸には1千種1千兆個以上ともいわれる腸内細菌が生息し、これらの細菌は三つに分類できる。
ビフィズス菌や乳酸菌など、体に役立つ働きをする「善玉菌」、
ウェルシュ菌など腸内で有害物質を作り出す「悪玉菌」、
善玉菌と悪玉菌のどちらにも属さない「日和見菌」だ。

善玉菌が優勢になると、快便になり、免疫力も高まるが、
悪玉菌が優勢になると、有害物質が増え、便秘や下痢を起こしやすくなる。
ちなみに日和見菌は、優勢になったほうの菌に加担する。

つまり、腸内環境を改善するには、善玉菌を優勢にすることがカギになる。
善玉菌が優勢になれば、腸内環境が酸性に傾き、悪玉菌が繁殖しにくくなるからだ。



「善玉菌を増やす方法は二つあります。
一つは、善玉菌になる菌を食べ物から補う方法、
もう一つは、善玉菌のエサを増やして、増殖を助ける方法です。

発酵食品には、麹(こうじ)菌や乳酸菌など、腸で善玉菌になる菌が豊富。
それだけでなく、死んだあとも善玉菌のエサになり、増殖を助けてくれるのです」(舘野さん)

発酵大国の日本には、味噌やしょうゆ、酢、みりんの調味料から、
納豆、日本酒、ぬか漬けに加え、くさや、ふなずしの郷土料理まで、
発酵食品がずらりとそろっている。

洋食から和食に切り替えるだけで、自然と発酵食品を口にすることになる。


舘野さんは、「微生物の消化プロセスで、栄養が強化されることも発酵食品のメリットです」と話す。
糖質をエネルギーに変えたり、筋肉や神経の疲れをやわらげる
ビタミンB群や必須アミノ酸などが豊富に含まれるようになるのだ。

発酵食品が健康に与える好影響は、今年1月30日に発表された
国立がん研究センター・社会と健康研究センターによる「多目的コホート研究(JPHC研究)」でも証明された。

同センター疫学研究部室長の澤田典絵さんによると、
この研究は、食事や生活習慣とがん・脳卒中・心筋梗塞(こうそく)などの病気との関係を明らかにするため、
国内の成人男女約9万人を対象に、1995年以降、平均で15年間追跡調査したものだ。

対象者に聞いた食事内容から大豆食品と発酵性大豆食品に絞り、食べた量で五つのグループに分けて分析した。

「その結果、男女ともに発酵性大豆食品の摂取量が多いほど、
死亡リスクの低下がみられたのです」

最も摂取量が多いグループは、最も少ないグループより約10%も死亡リスクが低かった。
とくに女性は傾向が顕著だった。

この調査の発酵性大豆食品とは、味噌と納豆を指す。
最も多く取っていた人たちの摂取量は、1日約50グラム。
納豆で換算すれば、およそ1パック分だ。

「死因別では、循環器疾患死亡で、男女ともに納豆の摂取量が多いほど、
リスクが低下する傾向を示しました」(澤田さん)

これまでも納豆は、循環器疾患死亡リスクとの関係が報告されていたが、対象人数が少なかった。
それが今回の大規模な研究で、科学的に裏付けられたのだ。


発酵食品は、保存性を高めたり、味をよくしたりする目的で生まれたものが多い。
発祥がたどれないほど古いものが多いが、結核が日本人の国民病として恐れられていた近代に、
研究開発された発酵食品もある。

第一酵母が開発した飲料の「コーボン」だ。

酵母菌は、ビールやワインづくりの発酵にも使われる微生物で、その数は1千種類以上。
「コーボン」の天然酵母は、伊豆にある天城山の大気中や常緑樹に生息していたものだ。

第一酵母取締役専務の多田一政さんは言う。
「私の祖父が発見し、1950年、発酵飲料を商品化しました。
祖父は、結核を患ったのを機に、大学で生理学を学び、東洋医学も研究しました。

その過程で、昔から日本人が食べてきた味噌やしょうゆなどに含まれる酵母菌が
腸内環境と関わりが深いことに気づいたのです」

第一酵母では、採取した菌をりんごやみかんなどの果物に付着・自然発酵させて仕込み、
1年から1年半かけて発酵、熟成させている。

1回分20ミリリットルを水や炭酸などで、割って飲む。
多田さんは、疲れたときには、倍量に増やして飲むという。



そしてもう一つ、週末腸活に向いているのが、ぬか漬けだ。
乳酸菌や酵母菌の発酵で、生で野菜を食べるより、ビタミンB群などの栄養が強化される。

ぬか床の管理が面倒なら、まずは、市販のぬか床を活用して、始めるのも一つの手だ。
例えば発酵力が強く、増殖が安定している第一酵母のぬか床キットは、
冷蔵庫で保存すれば、毎日のかき混ぜは不要。
漬けた翌日から食べられる。

「疲れたときには、にんにくやしょうがのぬか漬けもいいですよ」(多田さん)

(ライター・角田奈穂子)

AERA 2020年3月30日号より抜粋・・》

注)記事の原文に、あえて改行など多くした。


今回、味噌と納豆などの発酵性大豆食品は、腸内環境を改善し、
善玉菌を優勢にすることがカギになる。

そして善玉菌が優勢することができ、腸内環境が酸性に傾き、
悪玉菌が繁殖しにくくなる、健全な生活が過ごせる、と学んだりした。

納豆1パックを愛食すれば、循環器疾患の死亡リスク低下、私は学び、
やがて微笑んだりした・・。


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