先程、ときおり愛読している公式サイトの【 NEWSポストセブン 】を見ている中、
『 孤独とストレスは肥満より死亡リスクが高い 一人暮らしでの対処法 』、
と題された見出しを見たりした。
こうした中、私は亡き母の遺伝を純粋に受け継いだ為か、
恥ずかしながら男の癖におしゃべりが好きで、
何かと家内と談笑したり、ご近所の奥様、ご主人などと、
明るく微笑みながら談笑したりしている。
そして私は、遊歩道、公園などを散策していると、見知らぬ男性、
女性グループの御方たちと、話しかけられたり、或いは話しかけたりして、談笑し、
殆ど毎日過ごしている。
或いは、知人とか友人と時折お逢いする時は、
しばらくねぇ・・、と私は笑いながら逢ったりして、
日中はコーヒー、夕暮れからはビールか水割りのウィスキーを飲みながら、
談笑をしたりしている。
ときおり国内旅行は私たち夫婦の共通趣味のひとつで、幾たびか遊学を重ねてきたが、
旅先でも、私は食事処、ロビーなどて隣席した見知らぬ方でも、
話しかけられたり、或いは話しかけたりして、お互いに談笑したりしている。
こうした中で、好奇心をなくしたらこの世は終わりだ、と信条している私は、
体力の衰えを感じている私でも、その時に応じて溌剌とふるまったりしている。
しかしながら昨年の2月より、新型ウィルスの烈風で、
世の中は『三密(密集、密接、密閉)』となり、
私は生まれて初めてマスクをして、買い物、散策をしているが、
知人に逢っても、お互いに2メートル近く離れて、身振り手振りも交えて談笑している。
このように過ごしているので、
《・・孤独とストレス・・》は無縁だと思われるが、
いつの日にか、家内に先立たれて、やむなく『おひとりさま』の生活となりので、
《・・一人暮らしでの対処法・・》を学びたく、記事を読んでしまった。
この記事は、『週刊ポスト』の2021年10月1日号に掲載された記事のひとつであり、
関連の【 NEWSポストセブン 】に於いて、9月26日に配信され、
無断であるが、記事を転載させて頂く。
老化を進める生活習慣として、運動不足や食事の偏り、肥満、喫煙などがあるが、
過度なストレスもその一つである。
ストレスは、全身に慢性炎症を起こし、
それが高血圧や動脈硬化、脳卒中、あるいは脳細胞の慢性炎症によって
認知機能の低下などの原因になるといわれる。
最近は、がんも慢性炎症が関係しているという。
もう一つ、見過ごせないのが、「孤独」や「孤立」である。
アメリカのブリガムヤング大学は、340万人以上のデータから、
「孤立」や「社会的孤立」、「一人暮らし」が、死亡リスクを高めると発表している。
これらは肥満よりも、健康に悪いというから、想像以上に深刻だ。
もう少し詳しく言うと、「一人暮らし」の人は、
死亡リスクが32%高くなり、人とのつながりがない「社会的孤立」の状態だと29%高くなる。
「孤独感」があると26%高くなる。
厚生労働省研究班が、アメリカの医学雑誌ストロークに発表した論文を見ると、
男女4万4000人を対象にした調査で、社会的な支えの最も少ないグループは、
最も多いグループより脳卒中による死亡が1.5倍多かった。
東北医科薬科大学の福地成氏らの研究によると、
妻と死別や離婚した男性、未婚男性は、自殺リスクが高い。
この傾向は男性のみで、女性では、そのような傾向は見られなかったのも、興味深い。
男のほうが、孤独に弱いのだろうか。
また、中年で独り身になった人は、
アルツハイマー病の発症リスクが、3倍高いというフィンランドのデータもある。
孤独は、行き過ぎると、ストレスになり、慢性炎症が起こりやすくなる。
うつ状態にもなりやすい。
ストレスで、過食傾向になり、肥満や糖尿病の原因となることも、
健康を害し、老化をすすめると考えられる。
☆「安楽死」よりも「老い楽死」
いま、家族がいるから大丈夫と思っていても、家族の中で孤独を感じることもある。
夫婦二人暮らしでも、どちらかが必ず先に逝き、残された人は一人になる。
結局、孤独に対処するには、「気」のもちようが重要になるのではないか。
老いは個人戦である。
一人暮らしでも、同居人がいても、精神的に自立し、一人で生きる覚悟をもつことが必要なのだと思う。
一方、「社会的孤立」は、自分で何とか解消できる部分もある。
以前、安楽死問題で対談した脚本家の橋田壽賀子さんは、
「友だちはいらない」と言い続けていた。
夫に先立たれてから一人暮らしだったが、
行きつけのレストランのシェフや、スポーツジムのトレーナー、仕事関係の人など、
さまざまな人たちとのつきあいを続けていたそうだ。
心の中をさらけだすような濃厚な人間関係ではなく、
ほどよい距離感のゆるやかな関係があることが、老いを生きるうえでは、
大事なセーフティネットになる。
それは、人によっては、介護サービスになるかもしれないし、
顔なじみのご近所さんかもしれない。
結局、橋田さんは、豪華客船の旅を楽しんだり、好きな仕事をして人生をまっとうした。
安楽死は、必要なかった。
老いを楽しむ「老い楽死」と言ってもいい。
☆新型コロナの巣ごもり生活は、老いの疑似体験
コロナ禍の巣ごもり生活が、1年半に及んでいる。
自由な行動が制限され、「死」を身近に感じるこの経験は、
まるで「老い」の疑似体験だ。
実際、老いを進めてしまった中高年も少なくない。
いわゆる「巣ごもり老化」である。
この状況のなか、ぼく自身は次の5つを実践するようにしてきた。
【1】有酸素運動(ウォーキング)と筋トレで体を動かす
【2】ネガティブなことを言わない
【3】新しいことにチャレンジする
【4】意識的に笑顔を作る
【5】人の助けになることをする。
これらを心がけることで、家の中の空気がよくなった。
こうやって自分自身を上機嫌にすることは、
老いを快活に生きていくうえでも、大切なことではないだろうか。
ところで、最近、もう一つ項目を加えたいと思っている。
【6】積極的に年齢をサバヨミすることだ。
ただし、「鎌田實37歳です」(実際は73歳)などと言うと、
「記憶障害」と診断されてしまうので、注意が必要である。・・ 》
今回、諏訪中央病院名誉院長の鎌田 實(かまた・みのる)さんにより、
《・・「安楽死」よりも「老い楽死」・・》、
そしてコロナ禍の巣ごもり生活が、1年半に及ぶ中、生活信条5か条、
学びながら多々教示されたりした。
私は諏訪中央病院名誉院長の鎌田 實(かまた・みのる)さんに関して、
お逢いしたことはないが、テレビで視聴したり、書物を読んだりして、
敬愛を深めている御方となっている。
特に今回、《・・心の中をさらけだすような濃厚な人間関係ではなく、
ほどよい距離感のゆるやかな関係があることが、老いを生きるうえでは、
大事なセーフティネットになる。
それは、人によっては、介護サービスになるかもしれないし、
顔なじみのご近所さんかもしれない。 ・・》
こうしたことを学び、これからの晩秋期の心の指針のひとつにしたいなぁ・・
と思い深めている。