夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
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急増する「女のおひとりさま」、リスク多い反面、生活満足度が高いワケ、高齢者の男性の私は学び・・。

2021-02-24 14:30:49 | ささやかな古稀からの思い

昨夜、ときおり愛読している公式サイトの【 NEWSポストセブン 】を見ている中、
『 急増する「女のおひとりさま」
      リスク多い反面、生活満足度が高いワケ 』、
と題された見出しを見たりした。

私は東京の調布市に住む年金生活の76歳の身であるが、
私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、我が家は家内とたった2人だけの家庭である。

そして雑木の多い小庭の中で、古ぼけた戸建てに住み、
私たち夫婦はお互いに厚生年金、そしてわずかながらの企業年金を頂だいた上、
程ほどの貯金を取り崩して、ささやかな年金生活を過ごして、早や17年目となっている。

こうした中、やがて、いつの日にか、どちらかがあの世に旅立ち、
『おひとりさま』になる生活が、無念ながら予測される。



過ぎし2004年(平成16年)の秋、私は民間会社を定年退職となり、
多々の理由で年金生活を始めたりした。

この当時の私は、タバコも喫うし、お酒大好きなひとりで、
その上に運動も余りしないので、私は家内よりあの世に先に旅立つ、と深く感じたりしていた。

そして私が亡くなった時、残された家内が生活に困窮しないように、
遺言書を公正証書にしたりしてきた・・。

そして家内には、我が家を売却して、マンションの2DKを買い求めて、
趣味を強くして過ごせは、ボケる確率は少ないし、老後を楽しんで欲しい、
と私は家内に幾たびも言ったりしている。




こうした心情を秘めた私は、家内と長年寝食を共にしてきた私でも、
女性の機敏な深情に戸惑うこともあったりしてきたので、
今回の《・・急増する「女のおひとりさま」・・生活満足度が高いワケ・・》を学びたく、
こっそりと記事を読んでしまった・・。

この記事は『女性セブン』の2021年3月4日号に掲載された記事で、
関連の【NEWSポストセブン】に於いて、2月23日に配信され、
無断であるが記事を転載させて頂く。

《・・ 令和の時代は、「女性のおひとりさま」がさらに増えていく。


国立社会保障・人口問題研究所の推計によると、
2015年に全国で625万世帯だった65歳以上の高齢者のひとり暮らしは、
2040年に896万世帯まで増える。

これにより、高齢者世帯のうち40%がひとり暮らしになると見込まれる。

さらに、同じく2040年には、65歳以上の女性の約4人に1人が、

ひとり暮らしになると予想される。

これは、女性の平均寿命が男性よりも長く、
死別によって「おひとりさま」が増えることが影響している。

死別に限らず、生き方が多様化している現代では、
離婚や別居婚、生涯未婚など、女性がひとりで生きていく選択肢を
取ることは当たり前の生き方の1つとなっている。



高齢女性のひとり暮らしがごく一般的になる一方で、
気になるのはさまざまなリスクだ。

名古屋学芸大学健康・栄養研究所所長で老年医学が専門の下方浩史さんが指摘する。

「高齢でひとり暮らしになると、日々の活動量が減って心身機能が低下し、
寝たきりになる手前の状態を指す『フレイル』になる恐れがあります。
私の推計では、2040年に85歳以上の女性の2人に1人がフレイルになると予想しています。

もしフレイルが進行して寝たきりになったなら、
ひとり暮らしを続けることは困難になるでしょう。

また日本の高齢女性は骨が弱く、骨関節疾患で寝たきりになったり、
 生きがいを失って老人性うつ病になったりする割合が高い。

うつ病に関しては、男性は40代くらいで発症する人が多いのですが、
 女性は60~70代が最も多い。

ほかにも、高齢のひとり暮らしは、強盗や詐欺など犯罪の被害にあう危険も。
最終的には、自宅で誰にも看取られず孤独死する恐れがあります」

認知症も深刻な問題だ。
厚生労働省は、2025年に65歳以上の5人に1人が認知症になると推計している。

リスクの多さを目の当たりにすると、やっぱり老後は1年でも長く夫と暮らすか、
子供や孫と同居、はたまた施設に入った方が幸せに暮らせそうだ──
 多くの人はそう考えるのではないだろうか。

もちろん、長年、家族と同居を続けてきた人の中には、
その方が向いている人もいる。

しかし、実際に60歳を過ぎてから「女のひとり暮らし」を実践している人たちの話を聞くと、
まったく新しい老後が見えてくる。



◆最も満足度が高いのはひとり暮らしをしている65~69歳

大阪府門真市にある、つじかわ耳鼻咽喉科院長の辻川覚志さんが、
 2012~2014年にかけて60歳以上の男女約1000人に聞き取り調査をしたところ、
配偶者や子供など家族と同居する人よりも、ひとり暮らしの人の方が、
すべての年齢層で日常生活に対する満足度が高いことが明らかになった。

なぜ、ひとり暮らしの高齢者は、家族と同居するより幸せなのか。
意外な結果を辻川さんが分析する。

「この結果から読み取れるのは、人生において、
ある程度やるべきことをやって一区切りがついたら、
その後は自分がやりたいことをがまんせずやる方が、
満足感を得やすいということです。

誰でも60歳くらいまでは、家庭や仕事、地域における役割に追われますが、
その後は自分が本当にやりたかったことを楽しみたくなる。
そのためには、何かと制限の多い同居よりも、
自由気ままなひとり暮らしの方が適しています」



調査では、対象となった60~90代の中で、
「ひとり暮らしの65~69歳」の生活満足度が飛び抜けて高かった。

70歳以上になると体力的な衰えなどを感じるため満足度が下がることは想像できるが、
なぜ、60代前半より後半の方が満足度は高くなるのだろうか。

「昔は60歳で定年になりましたが、いまは現役時代が長くなり、
60代後半でようやく一区切りという人が増えました。

その後、70歳を超えると健康面にも金銭面にも不安が増えて満足度が頭打ちになりますが、
60代後半は身も心も元気です。

このため65~69歳のひとり暮らしの満足感がピークになるのでしょう」(辻川さん・以下同)



しかし、前述の通り、高齢のひとり暮らしはリスクが絶えない。
加齢とともに体が衰弱すれば、日常生活を維持することも簡単ではなくなる。

だが辻川さんは、高齢女性こそ、ひとり暮らしをするべきだと話す。

「人間は使い続けている能力は衰えにくいものです。
なんでもひとりで対処するということは、さまざまな能力を使いますから、
衰えを予防することに作用します。

日常生活を妻に支えてもらった高齢の男性は、
ひとり暮らしを始めると苦労する人も多いですが、
女性はひとりで生きる能力がもともと高く毎日の家事でトレーニングも積んでいます」

子供世代はというと、
「高齢の親はひとりで暮らすより施設が安心」と考えがちだ。

確かに、家事を自分でやらなくていいので、転倒などのリスクは減り、
体調を崩せば、すぐにスタッフが駆けつけてくれる。

高級な施設であるほど、サービスは至れりつくせりだ。
しかし、それが幸せとは限らない。



「施設では“入居者の管理”が最も重要視されるので、
自分のやりたいことが自由にできません。

私が出会った95歳のひとり暮らしの女性は、
家族が心配して、これまでに5回施設に入居させましたが、
5回とも1週間で退居しました。

理由は、『お菓子を食べさせてもらえないから』。
つまり、わがままなんです(笑い)。

最近は目も見えなくなってきましたが、クイズが趣味のため認知症はなく、
お菓子を食べることが唯一で最高の幸せだと話していました」

目の前の「好きなこと」に没頭する。
これぞ、究極のひとり暮らしだ。‥》

注)記事の原文にあえて、改行を多くした。

              

今回の記事で多々教示させられたりした。

何よりも教えられたことは、《・・95歳のひとり暮らしの女性は、
家族が心配して、これまでに5回施設に入居させましたが、
5回とも1週間で退居しました。

理由は、『お菓子を食べさせてもらえないから』。・・》

こうしたことは、人生の晩秋期ぐらい制約から解放されて、
自由に過ごした・・せめてお菓子ぐらいは自由に・・
こうした女性の機敏な深情を私は学び、微笑みを重ねたりした。



今回、『おひとりさま』について学んできたが、
私が65歳の時、私と同世代の男性の知人が奥様が病死されて、
『おひとりさま』の生活が余儀なくされている。

これ以来、家内が私を残して、あの世に旅立ち、
私が『おひとりさま』になってしまうことを、
ときおり思案したりすることもある・・。

こうした根底には、家内が昨年の5月に大病する以前は、
遠方に独り住まい家内の母の介護で、家内は月に二度ばかり4泊5日前後で、
家内の母宅に宿泊してきた・・。

そして我が家は、ときおり私が独りぼっちの『おひとりさま』の生活を、
10数年を体験してきたので、残された心情は少し判るのである。


コメント (2)
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