私は健康でなければ、自身の日頃のささやかな願いも叶わないので、
歩くことが何より健康体の源(みなもと)と思い、そして適度な熟睡する睡眠、或いは程ほどの食事が、
セカンドライフの私なりの健康体の三種の神器として思い、年金生活16年半を過ごしてきた。
たとえば私の睡眠に関しては、ここ数か月は布団にもぐるのは、
真夜中の11時半前後が多く、 目覚めるのは朝の6時半過ぎとなっている。
そして現役サラリーマン時代だった時と違い、悩みは激少している為か、
布団にもぐると、まもなく寝付いてしまい、 たとえ震度3ぐらいの地震でも、
目覚めることなく熟睡している。
やがて朝の6時半過ぎの頃に、ぼんやりと目覚めて、うつらうつらとまどろみながら、
ぼんやりと昨日の出来事を思い浮かべたりした後、
本日は・・今週は・・と予定事項を思い馳せたりして、15分過ぎた頃に起床している。
《・・「明け方に、ふくらはぎが痙攣(けいれん)して、あまりの痛さに飛び起きたんです。
家内をたたき起こして、足の親指を引っ張ってもらい、その場はおさまったんですが、
昼になってもまだ痛くて」と言って、私の外来を受診される方がおられる。
同様の痛い経験をお持ちの方も少なくはないだろう。(略)
☆線維のズレが神経を刺激
こむらがえりとは、ふくらはぎに起こる痛みを伴った筋肉の痙攣(つり)であるが、
医学的には「腓腹筋(ひふくきん)痙攣」と言う。(略)
ふくらはぎにある下腿三頭筋(かたいさんとうきん)、
(二つの頭を持つ腓腹筋、その奥にあるヒラメ筋)の一部が異常に縮んでしまう現象が、
こむらがえりである。
このとき、つっている筋肉に触れてみると、硬くなっているはずだ。
では、なぜ痛みを伴うのか?
それは、筋肉が強く縮んで硬くなると、縮んでいる筋肉の線維と
そうではない線維との間にズレが生じ、それが筋肉に枝を出している神経の先端
(「侵害受容器」、これが痛みの受け皿である)を刺激するからである。
この筋肉の痙攣は、ふくらはぎだけでなく、首や肩、指にも起きる。
私も診療中(患者さんへのトリガーポイント注射を行っている最中)に、
右の人さし指がつりかけることがあり、この場合には注射を“ちょっとたんま!”することになる。
☆寝返りをうった途端…
ゴルフやテニス、水泳などのスポーツを楽しんでいる最中のみならず、
就眠中(特に寒い時期の明け方)に寝床のなかで、伸びや寝返りをうった途端、起きることが多い。
一度起こってしまうと癖になって、繰り返すので厄介だ。
原因は、筋肉の疲労、その逆に運動不足、
脱水や体液の成分である電解質の異常(カリウム、カルシウム、マグネシウムの不足)などが考えられる。
したがって、下痢で脱水を起こしている時、妊娠中のカルシウムやマグネシウムの不足、
糖尿病や肝硬変、腎不全などによって、電解質のバランスが崩れている時にも起こりやすい。
また、脚の伏在静脈に静脈瘤(りゅう)がある場合にも起こりやすくなるが、
これは心臓に血液を送り返している静脈のポンプ機能の低下が原因と考えられている。
治療は、漢方薬の芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)が第一選択である。
速効性があり、ゴルフのプレー中であっても、服用すれば10分で効果が表れる。
たちまち杖(つえ)が要らなくなることから、“去杖湯(きょじょうとう)”とも呼ばれているのだ。
しかし、芍薬甘草湯を長期間にわたって連用すると、
その成分の甘草が高血圧症や低カリウム血症、浮腫などを引き起こすことがあり、注意を要する。
この場合、甘草の含有量が少ないヨク苡仁湯(よくいにんとう)を用いるべきである。
私の施設では、繰り返し起きるこむらがえりには、
腓腹筋やヒラメ筋への低周波通電療法、あるいは同部にある「承筋」(ふくらはぎの最もふくらんだところ)、
「承山」(指をアキレス腱(けん)から上に滑らせると最初に止まるところ)といったツボへのはり治療、
局所注射を行っている。
血液透析を受けている方などでは、深腓骨神経ブロック、腰部交感神経節ブロックなどを選択することもある。
☆野菜やフル-ツ、海藻類を
ご自身で行う応急処置は、寝床のなかであれば、
膝を伸ばして足の親指を手前に引っ張ることである。
承筋、承山を指で強く押さえてみるのも、ひとつの手だ。
加えて、蒸しタオルで温めることも有用である。
日常においては、カリウム、カルシウム、マグネシウムを補給しておくために、
野菜やフル-ツ、海藻類、小魚、牛乳などをバランスよくとるように心掛けることである。
偏食はいけません。
スポ-ツを始める前には準備運動を、プレー中にはスポーツドリンクなどによる水分と
電解質の補給を励行すべきことは言うまでもない。
同じような症状に、ドパミン(神経伝達物質であるカテコールアミンの一種)の不足で起きる
「むずむず脚症候群」があるが、
この場合には、つったように感じるものの、
筋肉は収縮していないので、触ってみても筋肉は硬くなっていない。
また、関連する病気として「全身こむらがえり病」(別名「里吉病」)がある。
この病気は9~15歳の若い方に発症し、全身の筋肉の痙攣に加えて、脱毛、下痢などを生じる。
原因は不明だが、筋弛緩(しかん)薬のダントロレン(ダントリウム)や
バクロフェン(リオレサール)の内服が有効である。・・》
私は読み終わった後、多々教示されたりした・・。
そして私は漢方薬に速効性も良いが、少し怖いので、
現状の対策として、《・・自身で行う応急処置は、寝床のなかであれば、
膝を伸ばして足の親指を手前に引っ張ること・・》
或いは《・・カリウム、カルシウム、マグネシウムを補給しておくために、
野菜やフル-ツ、海藻類、小魚、牛乳などをバランスよくとるように・・》
こうした対策で当面は、対処したいなぁ・・と思い深めたりしている。