夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
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“悪徳”葬儀社の裏側! ネット系、互助会系それぞれの特徴、私は動顛しながら学び、やがて微苦笑を重ねて・・。

2019-08-19 18:04:19 | ささやかな古稀からの思い

先程、ときおり愛読している公式サイトの【 AERA dot. 】を見ている中、
『  “悪徳”葬儀社の裏側! ネット系、互助会系それぞれの特徴 』
と題された見出しを見たりした。

私は東京の調布市の片隅みに住んでいる年金生活の74歳の身であるが、
私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、たった2人だけ家庭であり、
雑木の多い小庭の中で、古びた一軒家に住んで、ささやかな生活を享受している。

こうした中で、いつの日にかどちらかが亡くなった時は、ささやかに家族葬で・・
と漠然としながらも、ときおり話し合ったりしている・・。

しかしながら幾多の葬儀社のチラシなどを見ると、戸惑うこともあり、
たまたま今回《・・“悪徳”葬儀社の裏側!・・》って、どのようなことですか、
と思いながら記事を精読してしまった。

この記事の原文は週刊朝日』の2019年8月16日―23日合併号に掲載された記事を、
関連の公式サイトの【 AERA dot. 】に於いて抜粋して、8月19日に配信され、無断であるが転載させて頂く。
 
                 

《・・“悪徳”葬儀社の裏側! ネット系、互助会系それぞれの特徴


誰もが一度は付き合うことになる葬儀屋。
しかし、なんだか近寄り難い雰囲気もある。

中には法外な料金を吹っ掛ける、あくどい葬儀屋もあるという。

格安葬儀の落とし穴は?、 病院との癒着は? 、お寺との関係は? 、
ジャーナリストの田茂井治氏が、絶対匿名を条件に、
HPやお寺を介して葬儀を請け負うネット葬儀社のA氏、
業界歴20~30年のベテランスタッフ数人で、社葬などの大規模な葬儀も請け負うB氏、
互助会系を経て独立したC氏ら葬儀屋社長3人から聞いた。


*  *  *

──割安な葬儀を仲介する“ネット葬儀社”が増えていますが、その影響は?


A:低価格化が加速しましたね。
  10年前と比べて、半額程度で同じ規模の葬儀ができるようになりました。


B:規模も小さくなりました。
  参列者が50人に満たない家族葬が主流になり、火葬だけ行う火葬式や告別式だけの一日葬が
  ここ10年で急激に増えました。

A:エンディングノートの影響もあると感じています。
  ノートを残される方の大半が「家族だけの葬儀を希望する」と書くので。


C:あくどい葬儀屋も増えたと思いません? 
  ネット葬儀社の影響で、「とにかく安くすれば客が取れる」と考えて、
  無茶苦茶な料金を提示する葬儀屋が目につく。

  私の地元の、ある葬儀屋はHPで「家族葬26万円~」とうたっている。

                 

B:異常に安いですね。
  小さなお葬式、イオン、よりそうのネット葬儀社大手で50万円程度なのに。

C:そのプランを見ると、祭壇と棺、骨壺、白木の位牌、枕飾りなど、
  葬儀に必要なものはセットでついているように見えるんですけど、
  別途費用に車両費、遺影写真、ドライアイス、料理、返礼品、お布施と記載されているんです。

  お客さんはご存じないかもしれませんが、
  料理・返礼品・お布施は、ネット葬儀でもどこの葬儀屋に頼んでも別料金。

  参列者の人数で変わるし、お寺によってお布施は、まちまちですから。
  この三つはいいんです。

  でも、車両費が、別料金なのはありえない。
  病院で亡くなられたら、葬儀屋がご遺体を病院から安置所に運び、
  葬儀の日に合わせて安置所から葬儀場へ運び、さらに葬儀場から火葬場へ運ぶもの。

  平均して2~3運行は発生するのに、病院から自宅までご遺体を運んでもらって、
  さあ葬儀プランを考えようという段階で、すでに別料金が発生しているわけです。


A:ドライアイスと遺影写真が、ついてないのもひどい。
  亡くなった当日に葬儀を挙げられるわけがないので、2~3日分のドライアイスがついているのが一般的。

  遺影写真も火葬式ならなくても構わないかもしれないけど、家族葬なら必要。
  葬儀までの2、3日の間に写真を選んで、加工して、写真屋を探して、
  四つ切りサイズの写真を用意できる遺族はそうそういない。

  ドライアイスが1日1万円、遺影写真が2万~3万円だとすると、これだけで4万~6万円上乗せされる。


                


C:実はもっとヤバイ葬儀屋を最近、見つけました。
  そこは「家族葬18万円~」なんです(苦笑)。

  車両費が1運行分ついているんですが、遺影写真は別料金。
  一番ヤバイのは祭壇です。

  最安プランについている花祭壇は、「シルクフラワー」とカッコ書きで記載されている。
  要は、造花。
  
  「シルクフラワー」と言われたら、そういう品種の花なのかなって、思っちゃうじゃないですか。
  造花だから、祭壇に使われた花を切って棺に入れることができないことに
  葬儀当日になって気づくでしょう。


A:一部の互助会系の葬儀屋もあくどい。
  会費の積み立て分の範囲内で、葬儀をやられてしまうと、営業マンの成績にならないから、
  2日後に火葬される場合でも「エンバーミングしたほうが奇麗になりますよ」と30万円上乗せしようとするのは常套手段。


C:最近、大手互助会系葬儀屋で、ヒドい光景を目にしたんですよ。証拠写真も撮っておきました。
  喪主さんは、その互助会と料金面で折り合いがつかず、
  ネット葬儀社を介して私のところに依頼されたので、私が互助会の安置所に、ご遺体を引き取りに行ったんです。

  その、ご遺体の安置の仕方がヒドすぎた。
  業者用の搬入口の通路に長机を置いて、その上に布でくるんだ遺体を載せていたんです。

  隣にはビール瓶の空き箱が積み上がっていました。
  さらに、遺体の腹部にブロック大のドライアイスが、ドンッと載せられているだけ。


B:これはヒドい・・・。
  ドライアイス焼けしないように、まんべんなく敷き詰めるのが常識なのに。

               

──お寺や病院などとの関係に変化はありますか?


C:格安葬儀に対して不満は持っているでしょうね。


B:何度か住職から怒られたことがあります。
  喪主さんからの依頼を受けて、火葬式をやったときに、
  「控室はどこだ!?」、「3分でお経だと!?」、「飲み物も出ないのか!?」と。

  事前に、喪主さんに火葬式は10分程度、
  面会して炉前でお経をあげてもらうのは、3分だけと伝えても、
  喪主さんが、菩提寺さんに伝えきれないことがあるんですよ。

  「火葬だけで、故人を送っていいのか?」と詰められるみたいで。
  結局、その方は3分の読経だけで、30万円のお布施を払わされ、
  住職の圧力に負けたのか、後日、お寺で告別式を開いたとか。


A:知り合いの住職は、完全な銭ゲバ坊主。
  大手の互助会系葬儀屋を何社も集めて、「檀家を紹介してやろうか?」と話をしたらしいんです。

  でも、要求するバックマージンが高すぎて折り合いがつかず、ウチに話が流れてきたんです。
  一般葬が大半なので、単価は高いのですが、ウチは数10%のマージンを取られています。


B:それはかなり取られてますね。
  ネット葬儀の手数料が高くて、2割ですし。

A:さらに、聞いたら花屋や料理屋からも、数10%のマージンを取ってたんですよ。

              

B:葬儀屋をカモにするような病院は、減ったんじゃないですかね?

A:理事長や院長と会っても、意識的にお金の話をしないようにしている印象がありますね。
  葬儀屋との癒着が疑われるのを、警戒する病院が増えた。

C:でも、5年前に神奈川県の某市に私立大学系の病院が開業したときには、
  大手互助会系の葬儀屋が1億円積んで、出入り業者になったと聞きました。

  民間の病院では「エレベーターを設置したいから、1千万円寄付して」
  と葬儀屋にタカるところがある、という話は今でもよく耳にします。


A:病院の出入り業者になったら、ある程度の出費は、覚悟せざるをえませんよね。
  いつ患者が亡くなっても動けるように、24時間態勢で2人の担当者を病院近くに確保した待機所に
  つけておかないといけないから、固定費で月に100万円は発生する。

  患者が亡くなったら20~30分で病室に駆け付けて、霊安室に運ばなくちゃいけない。


B:その固定費を回収しなければならないからか、
  出入り業者には、悪質な葬儀屋が多い印象があります。

  喪主さんから葬儀の依頼を受けて、病院までご遺体を引き取りに行ったら、
  出入り業者から「今、喪主と葬儀について。話し合っているところだから帰れ!」
  と追い返されそうになることは多い。

  遺体が腐食するまで、引き取らせてもらえなかったこともあります。
  お父さんが亡くなられたあとに
  「あまり変な葬儀社を使うと、お母さんの入院に支障が出るかもしれませんよ」と脅されるケースもあると聞きました。


注)記事の原文に、あえて改行を多くした

             

私は記事を読みながら、このようなことが世の中にあってよいのか・・と動顛しながら、
数多くのことを学んだりした。

この後、葬儀社、病院、お寺にしても、良きこと悪しきこと・・学び、
やがて不謹慎ながら、微苦笑を重ねたりしている。

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