夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

花水木(ハナミズキ)、東京の郊外でも咲き始めて、高齢者の私は見惚れながら・・。

2013-04-09 13:29:35 | 定年後の思い
私は東京郊外の調布市の片隅みに住む年金生活の68歳の身であり、
子供に恵まれなかったので、家内と2人だけの家庭となり、古惚けた一軒家に住んでいる。

昨日の午前中、日常の買物の担当の私は、最寄りのスーパーのひとつで買い物を終えた後、
帰路は都道の路線バスも走る歩道を歩いた・・。

そして車道と歩道の間にある街緑樹のひとつには、花水木(ハナミズキ)が帯のように点々と植えられて、
過ぎし一週間前の頃に芽吹き始めて、やがて幼い葉を見せていたので、気になり眺めてきた・・。

私は今年はいつごろに咲くのかしら、花水木(ハナミズキ)を歩きながら眺めると、
小枝の先に白色の花弁状をした四つばかりの大きな総苞をつけ、
中心に緑黄色の小花が頭状にに集まって純白色、或いはピンクの花色となり、
葉色はまだ緑黄色は淡い色合いとなっていた・・。
               
そして、咲き始めてくれたんだぁ、と心の中で呟いたりした。
               
この後、帰宅してからデシカメを持ちながら、花水木(ハナミズキ)の清麗を撮ったりした。


私は民間会社の中小業に35年近く勤めて2004〈平成16〉年の秋に定年退職し、
その直後から年金生活をして早くも9年目を迎えている。

私の半生は、何かと卑屈と劣等感にさいなまれ、悪戦苦闘の多かった歩みだった為か、
この花水木(ハナミズキ)の樹の純白の花に、心の濾過を託すように圧倒的に魅せられてきた。

そしてこの時節を迎えると、花が咲き、そして花も終わりを告げて、
あまたの枝葉を大きく広げ、秋には朱紅色に葉を染めて、陽射しを受け、やがて冬木立となり、     
来年の芽吹きの時期まで、お別れねぇ、と愛惜を重ねたりしてきた。


私は遅ればせながら、2004〈平成16〉年の秋に退職してまもない時、
偶然にラジオから、一 青窈ちゃんの『ハナミズキ』の歌が流れて瞬時に魅了されて、
そして確か7年前だったと思われるが、NHKテレビの音楽番組の『SONGS』中で、
一 青窈(ひとと・よう)さんと徳永英明(とくなが・ひであき)さんが、デュエットでこの歌を唄っていた。

一 青窈ちゃんは美麗ながら、心の深淵まで託したご自身の思いを唄い、
徳永英明さんは、透明感あるシルキー・ヴォイスで、圧倒的な歌唱力の声量で唄い、
この歌をお二人が唄うのを視聴したのであるが、
胸が熱くなり、やがて涙を浮かべそうなくらい圧倒的に感銘を受けたのである。

http://www.youtube.com/watch?v=vh_nZWhX3Es
【YouTube】☆『ハナミズキ』 作詞・一 青窈、作曲・マシコタツロウ、唄・一 青窈、徳永英明 ☆
留意・この曲はこの時の番組が放送されてまもなく、どなた様が【YouTube】に於いて掲載されたが、
          その後NHKテレビは著作権の侵害と判断し削除された後、
          やがて投稿された《akikoh1121》氏の勇意で復活したのを、敬意し付記する。


こうした思いも重なり、何かと花水木(ハナミズキ)の樹に心を寄せたりしてきた。
               

私たち夫婦は古びた一軒家に住み、お互いの趣味を互いに尊重して、日常を過ごしている・・。

私が年金生活を始めて最初に配慮したことは、
家内の従来の専業主婦の日常のペース、ささやかな憩(いこ)いひとときなどの過ごし時を配慮して、
私は独りで外出して、自宅の周辺にある遊歩道、小公園などを散策して、季節のうつろいを享受し、
本屋、古本屋に寄ったりしている。

もとより家内は料理、洗濯、掃除などがあり、
私の現役時代は小庭の手入れをするぐらいであったので、
せめて退職後は日常の買物ぐらいと思い立ち、私は自主的に買物の担当となったりした。

それでも少し引け目を感じて、家内の茶坊主に専念したりした。

私は定年後の年金生活をし始め、日の出と共に起床するのをモットーとして、
殆ど起きだしている・・。
煎茶を飲みながら新聞の朝刊を読んだり、NHKのニュースを視聴したりしている。

そして家内が目覚める頃になれば、指定されたマグカップにコーヒーを淹れて、
2階の寝室まで運び、 布団の枕元に置いたりし、
『今日は良いお天気になりそう・・』
と私は朝の挨拶代わりに家内に言ったりしている。
そして日中のひととき、コーヒーを5回ぐらい淹れたりしている。
         
こうした中で、午前中のひととき、平素の買物の専任者となった私は、
殆ど毎日スーパー、専門店に買い物に行ったりしている・・。

家内は日頃の多くは、私のことを、
『あなた・・』
と呼ぶことが多いが、
ときには、たわむれで
『XXクン・・』
と苗字で呼ぶこともある。

しかしながら年金生活を始めてまもない頃、私が買物の購入品などで間違えたりすると、
『ボケチィンねぇ』
と家内は笑いながら、私に言った。

この日以降、私が何かで日常生活で失敗した時、
『ボケチィンねぇ・・』とか、ある時は『ダメオ(駄目夫)クンねぇ・・』
と家内は微苦笑しながら、私に言ったりしている。

このような私たち夫婦でも、命果てるまでの残された歳月は、もとより天上の神々の采配によるが、
この先いつまでも慎(つつ)ましながらも、年金生活の楽しい生活が続くわけでなく、
どちらがいずれ片割れになる・・。
                              
このようなことを時折思ったりすると、私は心の中で『ハナミズキ』の歌を唄たりすることもある。

或いは人影のない遊歩道で、私はかぼそい声で、唄ったりして、
早や7年の月日が流れている。


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